2021年11月15日(月)12時02分41秒
皆さんこんにちは
さて、管理人ですが、最近よくプロ釣り師・村〇基氏のユーチューブを拝見しております。
といっても、オンラインサロンの切り抜き動画とのことで、オンラインサロンがどういったシステムのところなのかさえ分けっていないので、そこからの切り抜き動画といっても、何のことやらさっぱりなんであります。
同氏は釣りのプロといったことで、当然のこと実績は言うまでもなく、釣りに対する知識の深まりはまー凄いんであります・・・、アマがプロに凄いは失礼かもしれませんね。
ままっさておき、本日見た動画に竿を折るといったことがテーマにされておりました。
折れるといったことは、竿の限界を超えた先に存在し、それぞれの竿個体が持っている固有のポテンシャルを超えれば・・・、「そうなる」とのことでありましたが、他方では「よく竿を折る人には共通の”クセ”がある」との指摘もありました。
これは、管理人もこの掲示板を通して何度か申し上げてきましたが、件のユーチューブでは指摘内容が管理人の鳴らす警鐘とまったく一致しておりましたので、ぜひ一度ご覧いただくことをお勧めいたします。
管理人は基本的にへら鮒の取り込みにはタモを使います。
毎年約1500枚のへらを釣りますが、タモを使わないへら鮒は10枚もいるかどうかです。
検寸ギリギリだったり、マブかなーとか、何か別のことに気取られてついなど、「あっしまった」が直後にセットですので、まあへら鮒であれば型の大小はタモを出すことの基準にはかかわりません。
なぜ?取り敢えず2つの理由があります。
一つ目は、方(形)を大事にしたいといったことがあります。
へら鮒釣はいつも同じ釣り姿であるべくと思っており、それの再現性は合理を生み、不合理を排除すると思っているからであります。
へら鮒釣にとっての不合理とは、基本的にはトラブルであると思っております。
ライン周りのトラブルが代表格ですが、一番厳しいトラブルはやはり前出の竿のトラブルでしょう。
勿論のことこの最大のトラブルは、起こりえる頻度としては、精々が数年に一度であり、「また今日も」ではたまったもんではないのです。
因みに管理人は魚が掛かった状態で、竿を折ったことは今までの30数年のへら鮒釣り人生では一度もありません。
因みに竿を折ったのは、3度で一度目は30年ほど前で竿に仕掛けを付ける際に穂先を持ってつい引っ張ってしまい、穂先から数センチのところがポキリで①、2度目はこれも30年ほど前で竹竿の穂先ですが融雪時に竿を水面におく際に余所見をしていて浮かんでいた氷を叩いてしまいポキリで②、3度目は数年前の秋季大会にて小沼の中洲で振り込みの際に竿が同時に2ケ所一度にポキリ(実際はパン!!って感じでした)ことで③です。
なお、同氏のユーチューブ上の指摘では一度に複数個所折れるのは、竿の限界を超えたときであるとのことでありました。
閃光Rの18尺ですが、使った年数と掛けたる魚、振り込み回数をガラガラポンでは、限界を超えたといったことは思い当たる節は十分すぎますが、これを折れたことの言い訳にはしません、ミステイク以外の何物でもなく使い手の問題でありました、深く恥じ入り反省しております。
管理人は釣り番組自体が好きで、釣りビ〇ョンという番組は欠かせません。
勿論のこと、へら鮒釣はほぼ見逃しがないように網を張って録画予約してまで拝見しておりますが、他の釣りではバス釣りも良く見ております。
で、いつも見ている二つの番組でへら鮒釣りがバスに見習うべきと思っていることが、「これこれ」と村〇基氏の件のユーチューブのそれとも重なって指摘されておりました。
『竿はできるだけ立てるな折れるぞ』であります。
バスプロの中にもこれをしていない人も勿論のこと見受けるのですが、へら鮒釣の相当の熟練者の中にも結構これがいるのであります。
勿論のこと、折れるに至るのは、そこに応力が集中ししかもその応力の大小や力積によって、限界を超えた瞬間に突然訪れるのですから、同じ力加減でも”ジンワリとゆったりと”と、”力任せ”では力は一緒でも速度は大きく違い力積は、速度が増せば当然のこと積は大きくなりますので、そうした力加減については熟練者は言わずもがな間違いを犯さないのではありますが・・・。
話はとっ散らかりますが、『なぜタモを使うか』、これは良く”へら鮒を大事にするため”とかが話題になります、これを論じるときには必ず対極に『針外しで外した方が』が、存在し議論は白熱します。
タモはへらのヌルが取れる、針外しはへらの口が傷ついたり伸びたりするなど、どちらのサイドにも他方を揶揄する材料は存在し、「どっちも俺の方が」と主張さえしなければ、相手の主義主張の良いところを落としどころにして、尊重しあえるのではあります。
で、それはまた別の機会にするとして、竿にとってとのことであればこれは容易に決着はつきます。
『竹竿は絶対にタモを使え』、しかも『できるだけ長めのタモで、竿を握る手から一番離れたところで掬え』、これは竹竿を持っている人なら、必ず励行していることとおもいます、ほぼ常識だと思います。
で『タモを使って握る手から一番離れているところ」とはいったいどこか?
へら鮒釣の、「座して」の条件を鑑みると、右手で竿を握る人は両の手を大きく水平に離し理想的には体を開いて状態を右に捻って、意識としては体の後ろ側に手を回す感覚です。そうするとあら不思議左手は大きく前に出て・・・。
兎に角、端的に要約すると魚と竿を離せ!といったことになります。
この逆が一番竿に悪い、体を正面に向けたまま竿を後ろに倒してしかもその竿を持つ手が上に上がっておらず、ハリスを直接つかむ取り込みです。
これでは竿尻と魚の距離は1mもないはずで、この時に竿の曲がりは穂持ち(2番)だけが極端に曲がっており、同だけが曲がっているということは、応力が集中していることにほかならず、ここに力積の相方である、速度が増すアルアル”魚が潜るのに対応して竿をさらに後ろに倒す”が発生したら、2つの積は力も速度も一気に増すので、応力もまた同であり、限界を超える可能性は必至であります。
これを隣でやられると、竿を見るのが怖くて注視できません、目をそらして「バキッ」が聞こえませんようにと心の中で祈りたくなります。
また、そうした状態からは竿の周りを穂先がぐるぐる回る状況になりますので、「取り込みの際に竿に道糸がぐるぐると巻き付いたことがある方は」当該であります。
こういった人には竿を貸したり、特に竹竿なら絶対にイヤであります。
竿に道糸がぐるぐる程に酷くなくとも、取り込みの際に竿が横に倒れたことがある方も当該であります。
断言します、こうした方は将来必ず穂持ちを折ります。
また、今までに同個所を折ったことがある方は、取り込みの際でなくとも、その部分が何度も限界近くにさらされて、疲弊していた可能性があるためと思います。
昨今の竿は軽量化の命題のもと引き換えに強度に対する命題をある程度犠牲にしてきたことで、「昔の竿よりも弱くなった」ことは、竿を組む際に「よくこれで大丈夫なもんだわい」とした感想を管理人自身は持たされることがよくあります。
ある程度ご賛同はいただけると思います。