本日は1408年(旧暦・応永15年6月22日)に若狭国(現在の福井県)小浜に
南蛮(東南アジア)の「亜烈進卿」が派遣した船が入港し、
文献記録上初めてゾウが日本に到来した日であります。
亜烈進卿(あれつしんきょう)は、小浜に到着した「南蕃船」を派遣した人物で、
スマトラ島パレンバンの華僑の頭目であった施進卿と考えられております。
この船は、文献記録で確認できる上では初めて日本に生きた象をもたらし、
亜烈進卿から「日本国王」への進物は他に、孔雀等を含む動物も含まれております。
江戸時代前期に成立した「若狭郡県志」には、南蕃船の使節は象等を連れて京に上り、
将軍足利義持に献上されております。7月に使節が入京した事については、
「東寺王代記」「武家年代記」「和漢合符」に記録が残されております。
その後、象は朝鮮へと渡り、朝鮮においても記録上最初の象となっております。
人によく馴れた象であったとされておりますが、場合によっては
人に危害が及ぶ事もあったとされ、その際には「島流し」に処されております。
それでも象を憐む方々を鑑みて本土に戻して飼育されましたが、
やはり飼料の負担は大きかったとされております。
福井県小浜市は「初めてゾウが来たまち小浜」としてPR活動を行っております。
2001年4月1日制定の小浜市民憲章では「日本で初めて象が来たまち」と謳っており、
小浜市役所1階の市民ホールには南蛮屏風のように作画された
「初めてゾウが来た港の図」が展示されております。
象は、ジャパリパークの基となる島に最初から生息していたのか、
それとも後にジャパリパークに連れてこられたのかは判然としておりませんが、
フレンズとなられた際にはさぞ驚かれた事でありましょう。
自らと違う動物及びフレンズとの言語によるコミュニケーションや
ジャパリまんによる食事等々、象のフレンズの方々のみならず
革命的とも言える出来事が続く日々を過ごされている事でありましょう。
動物が人間社会に入る事は、特に動物にとって大きな負担ともなります。
慈愛と寛容の精神をもって接する事が、何よりも重要なのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。