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みんみ教徒の集い / 2167

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流浪のみんみ教徒 2020/03/14 (土) 00:33:33 修正 457e0@291c4

本日は1965年に作家の戸川幸夫氏が沖縄県西表島で頭骨と毛皮を発見された
ヤマネコが新種である鑑定された日であります。
この新種のヤマネコは1967年に「イリオモテヤマネコ」と命名されました。
戸川幸夫氏は動物に関する正しい観察・知識を元にした動物文学を確立させ、
日本においては椋鳩十氏と並ぶ著名な作家であり、
特に闘犬に関する作品を多数執筆しております。
戸川氏は幼少から動物好きで、動物学者になることを志しておりました。
1937年に東京日日新聞(現在の毎日新聞)に入社し社会部記者となり、
中国特派員や海軍報道班員として各地で従軍、戦後はサン写真新聞社に出向し、
その後は東京日日新聞社会部長、毎日グラフ編集次長を務められました。
1953年に長谷川伸氏の主催される新鷹会に参加し小説執筆を学ばれ、
翌1954年にかつて飼育されていた高安犬との交流を描いた動物小説
「高安犬物語」で直木賞を受賞され、我が国初の本格的な動物文学と呼ばれました。
後に新聞社を退職して作家生活に入られると動物文学の他に、軍記もの、
社会小説、時代小説、記録文学、児童文学など多数の作品を執筆されました。
その執筆活動の最中に、本土復帰前の沖縄にて新種のヤマネコの標本を入手され、
これがイリオモテヤマネコ発見のきっかけとなりました。
イリオモテヤマネコはネコ科ベンガルヤマネコ属に分類される、
ベンガルヤマネコの亜種であり、西表島固有の動物であります。
西表島の面積は290㎢ほどで、これはヤマネコの住む島として、
また、ヤマネコの生息域としても世界最小であります。
このように生息域が狭く、個体数も多いとは言えない動物である上に、
開発による生息地の破壊、イヌによる捕食、交通事故、
イノシシ用の罠やカニ罠による混獲等により生息数は減少しております。
本土復帰前から琉球政府指定の天然記念物に指定されており、
沖縄の本土復帰に伴い1972年5月15日に国指定の天然記念物に指定され、
1977年3月15日に特別天然記念物、1994年に種の保存法により
国内希少野生動植物種に指定されております。
環境省のレッドリストでは当初は絶滅危惧IB類に分類していましたが、
2007年のレッドデータの見直しにより、絶滅危惧IA類に再評価されております。
因みに、沖縄県八重山郡竹富町によって、
4月15日が「イリオモテヤマネコの日」に制定されております。
けものフレンズには、イリオモテヤマネコのフレンズがいらっしゃいます。
旧アプリ版では都市部にある売店「ジャパリカフェ」に勤められております。
人前では緊張されてしまうシャイな方のようですが、
とても心優しい方でいらっしゃると見受けられます。
イリオモテヤマネコに限らず、生息地が狭く個体数が少ない動物は
世界各地に存在し、今この時も苦しい状況に晒されております。
私達にできる事をひとつひとつ積み重ねていく事が、
動物達の未来を明るいものにさせる礎となるのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。

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