仏教のお話

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29
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:11:17 修正 >> 2

24. 六波羅蜜

28
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:10:34 修正 >> 2

23. 菩薩

27
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:09:58 修正 >> 2

22. 菩提(覚り)

26
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:09:13 修正 >> 2

21. 無願

25
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:08:33 修正 >> 2

20. 無作

24
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:08:03 修正 >> 2

19. 無相

23
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:07:22 修正 >> 2

18. 空

22
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:06:57 修正 >> 2

17. 三十七道品

21
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:06:21 修正 >> 2

16. 解脱

20
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:05:41 修正 >> 2

15. 輪廻

19
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:05:04 修正 >> 2

14. 業報

17
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:03:13 修正 >> 2

13. 涅槃

16
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:02:40 修正 >> 2

12. 苦

15
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:02:04 修正 >> 2

11. 無我

14
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:01:23 修正 >> 2

10. 無常

13
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:00:42 修正 >> 2

9. 八正道

12
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 15:00:05 修正 >> 2

8. 四諦

11
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:59:24 修正 >> 2

7. 十二因縁 1
:
初期仏教において、十二因縁は、非常に重視される教えです。しかし、まともに説ける説法者は、ほとんどいません。十二の支分でさえも、把握していないので、ある教育の場では、説法の途中で説法者が泣き出してしまうこともありました。数百人の受講者がいたのに、十二因縁に関しては穴があいてしまいました。説法者は、泣けばいいというものではなく、受講者の為に徹夜してでも理解しようという意気込みが必要だと思います。
:
若い頃は、何回か講習会に参加し、十二因縁についての講義を受けました。説法者の多くは、自信がなく、緊張して話すので、言いたいことがまるで伝わってきません。この会は、十二因縁は不得意なんだなと思いました。教育に対しての意欲が感じられず、教育が不足している会は先が短いので、この会も長くは無いなと思いました。
:
しかたなく、独学で勉強しました。ところが、市販の仏教書の十二因縁は、単に十二支分の説明があるだけで、深い教えがありませんでした。そこで、サンスクリット語のそれぞれの意味を調べて、考えてみました。漢字だとどうもピンとこなかったからです。まずは、十二の支分を一つづつ解釈していきます。その後に全体的な内容を解釈いたします。
:
:
十二因縁
:
①無明 むみょう〉アヴィドャー avidyā 無知
②行 ぎょう〉サンスカーラ saṃskāra 意志
③識 しき〉ビジュニャーナ vijñāna 識別作用
④名色 みょうしき〉ナーマルーパ nāmarūpa 心と体
⑤六入 ろくにゅう〉シャダーヤタナ ṣaḍāyatana 眼耳鼻舌身意の6感官
⑥触 そく〉スパルシャ sparśa 接触
⑦受 じゅ〉ヴェーダナー vedanā 感受
⑧愛 あい〉トリシュナー tṛṣṇā 渇愛
⑨取 しゅ〉ウパーダーナ upādāna 執着
⑩有 う〉 バーヴァ bhava 生存
⑪生 しょう〉ジャーティ jāti 生まれること
⑫老死 ろうし〉 ジャーラーマラーナ jarā-maraṇa 老いと死

:
:
十二因縁 1
:
:

10
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:58:49 修正 >> 2

6. 縁起

9
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:58:13 修正 >> 2

5. 五戒

8
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:57:31 修正 >> 2

4. 三帰依

7
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:34:50 修正 >> 2

3. 縁覚

6
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:32:51 修正 >> 2

2. 声聞

3
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:28:03 修正 >> 2

1. 仏陀

2
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:21:52

仏教の根本的な教え

1
ダルマ太郎 2023/09/30 (土) 14:19:39

インドの仏教の歴史

インドの仏教は、初期仏教・部派仏教・大乗仏教・密教に分かれます。

11
ダルマ太郎 2023/09/29 (金) 15:12:49

経典をスラスラと読み、意味を理解できる人はわずかでしょう。漢字ばかりの真読はふりがながついていないと読むことも困難です。漢字と仮名まじりの文語文に書きなおした訓読の場合は、真読よりは分かりやすいものの、単語・熟語が漢字だし、サンスクリットの音写も多いので、仏教用語辞典がなければ歯が立ちません。

経典は、方便・譬喩・因縁・言辞を駆使して説かれていますので、経典を読めたとしても真意を掴むには知識と智慧が必要です。よって、経典を理解するためには、論書や釈書の助けが必要です。論書は、インドの高僧によって解説された書であり、釈書は、中国や日本の高僧によって解釈された書です。

法華経の場合、論書は、世親作の『妙法蓮華経優婆提舎』(法華論)しかありません。法華経全巻を論じているのではなく、序品と方便品の二品だけを解説しています。内容は、かなり難しいです。釈書は、天台大師智顗の『法華文句』『法華玄義』『摩訶止観』、聖徳太子の『法華義疏』、日蓮の『御書』があります。しかし、天台大師智顗の解釈は中国仏教であり、日蓮の解釈は日本仏教なので、インド思想の法華経とは異なりますから注意が必要です。あくまでも参考として読むのであればいいのですが、法華経そのものを読まずにそれらの釈書に頼るのは本末転倒です。天台宗や日蓮系の宗派・教団であればそれでもいいのでしょうが、法華経を知りたければ法華経そのものを読むのがいいです。

残念ながら、インドの法華経を的確に解釈したものがありませんので、自分自身で紐解いていくしかありません・・・

10
ダルマ太郎 2023/09/25 (月) 22:07:07

経典は、釈尊の説法をベースにして編纂されたものです。種々の方便(方法)・種々の譬喩(比喩)・因縁(関係性)・言辞(語源)によって巧みに説法をしています。言辞を「言葉づかい」だと解釈する人がいましたが、法華経によく出てくる言辞は、ニルクティ nirukti の訳であり、意味は、「言葉」「語源的解釈」です。法華経原典は、サンスクリットですので、日本人が語源的解釈を解くことは難しいです。漢訳経典だけでは、無理でしょう。サンスクリット原典を読まなくては、言辞については分かりません。

言辞という言葉の意味さえも間違えるのですから、仏教用語の語源など手に負えないのだと思います。方便・譬喩・因縁についても、誤った意味で解釈されていますので注意が必要です。よって、経典を読むときは、必ず仏教用語辞典を近くに置いておいたほうがいいです。仏教はインドで生まれたのですから、言葉の弊害は覚悟しなければなりません。日本の仏教の場合は、インド→中国→日本というように、中国の文化の影響も受けていますので、より難しいのかも知れません。

23
ダルマ太郎 2023/09/20 (水) 22:47:44 修正 >> 17

最後の一仏の同道

仏未だ出家したまわざりし時の 所生の八王子

大聖の出家を見て 亦随って梵行を修す

時に仏大乗 経の無量義と名くるを説いて

諸の大衆の中に於て 為に広く分別したもう

仏此の経を説き已り 即ち法座の上に於て

跏趺して三昧に坐したもう 無量義処と名く

天より曼陀華を雨らし 天鼓自然に鳴り

諸の天龍鬼神 人中尊を供養す

一切の諸の仏土 即時に大に震動し

仏眉間の光を放ち 諸の希有の事を現じたもう

此の光東方 万八千の仏土を照して

一切衆生の 生死の業報処を示したもう

諸の仏土の 衆宝を以て荘厳し

瑠璃頗黎の色なるを見ることあり

斯れ仏の光の照したもうに由る

及び諸の天人 龍神夜叉衆

乾闥緊那羅 各其の仏を供養するを見る

又諸の如来の 自然に仏道を成じて

身の色金山の如く 端厳にして甚だ微妙なること

浄瑠璃の中 内に真金の像を現ずるが如くなるを見る

世尊大衆に在して 深法の義を敷演したもう

一一の諸の仏土 声聞衆無数なり

仏の光の所照に因って 悉く彼の大衆を見る

22
ダルマ太郎 2023/09/20 (水) 21:29:56 >> 17

最初の一仏の同道

爾の時に文殊師利、大衆の中に於て重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく。

我過去世の 無量無数劫を念うに

仏人中尊有しき 日月燈明と号く

世尊法を演説し 無量の衆生

無数億の菩薩を度して

仏の智慧に入らしめたもう

21
ダルマ太郎 2023/09/20 (水) 21:25:30 >> 17

曾て見を広答する

最後一仏の同道-3

仏、授記し已って、便ち中夜に於て無余涅槃に入りたもう。仏の滅度の後、妙光菩薩、妙法蓮華経を持ち八十小劫を満てて人の為に演説す。日月燈明仏の八子、皆妙光を師とす。妙光教化して、其れをして阿耨多羅三藐三菩提に堅固ならしむ。是の諸の王子、無量百千万億の仏を供養し已って、皆仏道を成ず。其の最後に成仏したもう者、名を然燈という。八百の弟子の中に一人あり、号を求名という。利養に貪著せり。復衆経を読誦すと雖も而も通利せず、忘失する所多し、故に求名と号く。是の人亦諸の善根を種えたる因縁を以ての故に、無量百千万億の諸仏に値いたてまつることを得て、供養・恭敬・尊重・讃歎せり。弥勒、当に知るべし、爾の時の妙光菩薩は豈に異人ならん乎、我が身是れ也。求名菩薩は汝が身是れなり。今此の瑞を見るに本と異ることなし。是の故に惟忖するに、今日の如来も当に大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・仏所護念と名くるを説きたもうべし。

20
ダルマ太郎 2023/09/20 (水) 19:40:31 >> 17

曾て見を広答する

最後一仏の同道-2

爾の時に会中に二十億の菩薩あって、法を聴かんと楽欲す。是の諸の菩薩、此の光明普く仏土を照すを見て、未曾有なることを得て、此の光の所為因縁を知らんと欲す。時に菩薩あり、名を妙光という。八百の弟子あり。

是の時に日月燈明仏、三昧より起って、妙光菩薩に因せて大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・仏所護念と名くるを説きたもう。六十小劫座を起ちたまわず。時の会の聴者も亦一処に坐して、六十小劫身心動せず。仏の所説を聴くこと食頃の如しと謂えり。是の時に衆中に、一人の若しは身若しは心に懈倦を生ずるあることなかりき。日月燈明仏、六十小劫に於て是の経を説き已って、即ち梵・魔・沙門・婆羅門及び・天・人・阿修羅衆の中に於て、此の言を宣べたまわく。如来今日の中夜に於て、当に無余涅槃に入るべし。時に菩薩あり、名を徳蔵という。日月燈明仏即ち其れに記を授け、諸の比丘に告げたまわく。是の徳蔵菩薩次に当に作仏すべし。号を浄身多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三仏陀といわん。

19
ダルマ太郎 2023/09/20 (水) 19:35:10 >> 17

曾て見を広答する

最後一仏の同道

其の最後の仏未だ出家したまわざりし時八王子あり。一を有意と名け、二を善意と名け、三を無量意と名け、四を宝意と名け、五を増意と名け、六を除疑意と名け、七を響意と名け、八を法意と名く。是の八王子、威徳自在にして各四天下を領す。是の諸の王子、父出家して阿耨多羅三藐三菩提を得たもうと聞いて、悉く王位を捨て、亦随い出家して、大乗の意を発し、常に梵行を修して皆法師と為れり。已に千万の仏に所に於て諸の善本を植えたり。

是の時に日月燈明仏、大乗経の無量義・教菩薩法・仏所護念と名くるを説きたもう。是の経を説き已って、即ち大衆の中に於て結跏趺坐し、無量義処三昧に入って身心動じたまわず。是の時に天より曼陀羅華・摩訶曼陀羅華・曼殊沙華・摩訶曼殊沙華を雨らして、仏の上及び諸の大衆に散じ、普仏世界六種に震動す。爾の時に会中の比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷・天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽・人非人及び諸の小王・転輪聖王等、是の諸の大衆未曾有なることを得て、歓喜し合掌して一心に仏を観たてまつる。爾の時に如来、眉間白毫相の光を放って、東方万八千の仏土を照したもうに、周遍せざることなし。今見る所の是の諸の仏土の如し。弥勒当に知るべし。

18
ダルマ太郎 2023/09/20 (水) 19:31:50 >> 17

曾て見を広答する

中間二万仏の同道

次に復仏います、亦日月燈明と名く。次に復仏います、亦日月燈明と名く。是の如く二万仏、皆同じく一字にして日月燈明と号く。又同じく一姓にして頗羅堕を姓とせり。弥勒当に知るべし、初仏後仏、皆同じく一字にして日月燈明と名け、十号具足したまえり。説きたもう所の法、初中後善なり。

17
ダルマ太郎 2023/09/17 (日) 12:00:43 修正

曾て見を広答する

最初一仏の同道

諸の善男子、過去無量無辺不可思議阿僧祇劫の如き、爾の時に仏います、日月燈明如来・応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊と号く。正法を演説したもう、初善・中善・後善なり。其の義深遠に、其の語巧妙に、純一無雑にして、具足清白梵行の相なり。声聞を求むる者の為には応ぜる四諦の法を説いて、生老病死を度し涅槃を究竟せしめ、辟支仏を求むる者の為には応ぜる十二因縁の法を説き、諸の菩薩の為には応ぜる六波羅蜜を説いて、阿耨多羅三藐三菩提を得、一切種智を成ぜしめたもう。

16
ダルマ太郎 2023/09/17 (日) 11:49:46

曾て見を略答する

諸の善男子、我過去の諸仏に於て曾て此の瑞を見たてまつりしに、斯の光を放ち已って、即ち大法を説きたまいき。是の故に当に知るべし、今仏の光を現じたもうも亦復是の如く、衆生をして咸く一切世間の難信の法を聞知することを得せしめんと欲するが故に、斯の瑞を現じたもうならん。

15
ダルマ太郎 2023/09/17 (日) 11:47:16

答問序

爾の時に文殊師利、弥勒菩薩摩訶薩及び諸の大士に語らく、善男子等、我が惟忖するが如き、今仏世尊、大法を説き、大法の雨を雨らし、大法の螺を吹き、大法の鼓を撃ち、大法の義を演べんと欲するならん。

14
ダルマ太郎 2023/09/17 (日) 11:30:51 修正

他土の六瑞を問う-3

文殊師利 又菩薩の

仏の滅度の後 舎利を供養するあり

又仏子の 諸の塔廟を造ること

無数恒沙にして 国界を厳飾し

宝塔高妙にして 五千由旬

縦広正等にして 二千由旬

一一の塔廟に 各千の幢幡あり

珠をもって交露せる幔あって 宝鈴和鳴せり

諸の天龍神 人及び非人

香華妓楽を 常に以て供養するを見る

文殊師利 諸の仏子等

舎利を供せんが為に 塔廟を厳飾して

国界自然に 殊特妙好なること

天の樹王の 其の華開敷せるが如し

仏一の光を放ちたもうに 我及び衆会

此の国界の 種々に殊妙なるを見る

諸仏は神力 智慧希有なり

一の浄光を放って 無量の国を照したもう

我等此れを見て 未曾有なることを得

仏子文殊 願わくは衆の疑を決したまえ

四衆欣仰して 仁及び我を瞻る

世尊何が故ぞ 斯の光明を放ちたもう

仏子時に答えて 疑を決して喜ばしめたまえ

何の饒益する所あってか

斯の光明を演べたもう

仏道場に坐して 得たまえる所の妙法

為めてこれを説かんとや欲す

為めて当に授記したもうべしや

諸の仏土の 衆宝厳浄なるを示し

及び諸仏を見たてまつること 此れ小縁に非じ

文殊当に知るべし 四衆龍神

仁者を瞻察す 為めて何等をか説きたまわん

13
ダルマ太郎 2023/09/17 (日) 11:23:01 修正

他土の六瑞を問う-2

又仏子の 未だ曾て睡眠せず

林中に経行し 仏道を勤求するを見る

又戒を具して 威儀欠くることなく

浄きこと宝珠の如くにして

以て仏道を求むるを見る

又仏子の 忍辱の力に住して

増上慢の人の 悪罵捶打するを

皆悉く能く忍んで 以て仏道を求むるを見る

又菩薩の 諸の戯笑

及び痴なる眷属を離れ 智者に親近し

一心に乱を除き 念を山林に摂め

億千万歳 以て仏道を求むるを見る

或は菩薩の 肴膳飲食

百種の湯薬を 仏及び僧に施し

名衣上服の 価直千万なる

或は無価の衣を 仏及び僧に施し

千万億種の 栴檀の宝舎

衆の妙なる臥具を 仏及び僧に施し

清浄の園林 華果茂く盛んなると

流泉浴池とを 仏及び僧に施し

是の如き等の施の 種々微妙なるを

歓喜し厭くことなくして

無上道を求むるを見る

或は菩薩の 寂滅の法を説いて

種々に 無数の衆生を教詔する有り

或は菩薩の 諸法の性は

二相有ること無し

猶お虚空の如しと観ずるを見る

又仏子の 心に所著なくして

此の妙慧を以て

無上道を求むるを見る

5
ダルマ太郎 2023/09/16 (土) 22:09:39 修正 >> 2

般若波羅蜜多心経の解釈-1
タイトルの意味

般若とは、サンスクリットのプラジュニャー prajñā の音写です。「教訓、判断、識別、知能、知恵、智慧、目的、決心」などの意味があります。仏教で般若というときは、「智慧」を意味することが多いです。しかし、プラジュニャーの音写が般若だというのは合点がいきません。もしかしたら、パーリ語のパンニャー paññā からの音写かも知れません。

智慧とは、事象の背後にある真理を見極める能力のことです。この真理は、眼耳鼻舌身によって知りえるものではなく、思考によっても分からないことです。不可思議であり、言語道断ですから、言葉によって伝えることもできませんから、普通の人では見極めることは難しいとされます。

波羅蜜多とは、パーラミター pāramitā の音写です。「完成・到彼岸・度」などの意味があります。般若波羅蜜多で、「智慧の完成」を意味します。

心とは、フリダヤ hṛdaya の訳です。「心臓・肝要・中心・核心・本質・最良の部分」などの意味があります。よって、般若波羅蜜多心で、「智慧の完成の肝要」という意味です。フリダヤには、「呪文」の意味があるともいわれます。

サンスクリット経典では、プラジュニャー・パーラミター・フリダヤ prajñā-pāramitā-hṛdaya ですので、経にあたるスートラ sūtra がありませんが、日本では、般若波羅蜜多心経というように、経をつけてタイトルにしています。