仏教のお話

03-2-2 妙法蓮華経 / 10

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ダルマ太郎 2023/09/25 (月) 22:07:07

経典は、釈尊の説法をベースにして編纂されたものです。種々の方便(方法)・種々の譬喩(比喩)・因縁(関係性)・言辞(語源)によって巧みに説法をしています。言辞を「言葉づかい」だと解釈する人がいましたが、法華経によく出てくる言辞は、ニルクティ nirukti の訳であり、意味は、「言葉」「語源的解釈」です。法華経原典は、サンスクリットですので、日本人が語源的解釈を解くことは難しいです。漢訳経典だけでは、無理でしょう。サンスクリット原典を読まなくては、言辞については分かりません。

言辞という言葉の意味さえも間違えるのですから、仏教用語の語源など手に負えないのだと思います。方便・譬喩・因縁についても、誤った意味で解釈されていますので注意が必要です。よって、経典を読むときは、必ず仏教用語辞典を近くに置いておいたほうがいいです。仏教はインドで生まれたのですから、言葉の弊害は覚悟しなければなりません。日本の仏教の場合は、インド→中国→日本というように、中国の文化の影響も受けていますので、より難しいのかも知れません。

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