兵器とか詳しくなくて機械屋として答えるけど、ここで言うdriftはドリフト誤差の話だと思う。要は慣性誘導の場合ってセンサ誤差に起因して自己推定位置がズレてきちゃうのね。母機でロックオンしてなくて、ミサイル本体のレーダーでもまだ拾えてない状態のときの誘導誤差が改善されたってことかなと予想。ただ、フェニって慣性誘導してる期間あるんだっけ?参考
慣性誘導ってのは自機(ここではミサイル)の位置を加速度センサーの積分計算で推定するもので、例えるなら車に目隠しされて乗った状態で「この加速度で3秒くらい加速したから今50kphくらいだな。それで30分走ったから、25kmくらい進んだはず」みたいな推定の仕方をする。
加速度センサーにドリフト誤差がある場合は2種類あって、1.定常誤差 じっとしてても一定速でも微妙に加速度が残った感じで計測されちゃう。 2.ランダム誤差 ブルブル震えてるかのような加速度が計測されてしまう。
1.の誤差がある場合は実際には加速してないのに加速してると誤認識されるので、2回積分されて時間の自乗で正しい位置から離れていく。2.の場合は誤差はプラマイ出るんだけど足し合わせて厳密にゼロにならないから、ビミョーに正確な位置から離れていく。
ミサイルの慣性誘導は敵が直進していた場合の予測位置に向けて飛んでいくハズなので、敵が直進してても微妙にズレた位置に飛んでいくという結果になるハズ。それズレ量が減ったということなのかな。
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少なくとも母機の方でTWSなりレーダーロックで目標捉えてる間は逐次軌道修正してるはずだから慣性誘導にはならないかとロックが外れた場合はその時点で慣性誘導に入って再度ロックするかARHで捉えるまでは慣性誘導を維持するんじゃないかな?この場合はその誘導時の誤差の蓄積率みたいに考えればいいのかな?
なんとなくドリフトの意味までは分かってたんだけど、Speedって何だろうな~ってマイニングの中身色々見てたんだけど、結局分からず。フェニックスは目標から16kmの地点でアクティブレーダーホーミングに切り替わるので、それまでは母機からのデータリンクで随時目標位置が更新されるはず。ただR-27ERと違ってデータリンクが一度切れると再復帰しないので、切れた時点の目標位置へ勝手に飛んでってミサイルのレーダーが動き始めたら見つけた近くの奴にロックするって感じになるかと
フェニに限らずARHミサイルは母機でロックしてる間は指令誘導でロック切れたら慣性誘導、目標に近づいたらミサイル側のレーダー起動ってのが主流
ジャイロは加速度3軸と角速度3軸を測ってるので、角速度の方の誤差なのでは無いかと思っている。