西側戦車によくあるトルクコンバータをつけたりすると装置がでかく複雑になる(その分整備に人手や時間もかかりトラブルも増える)し、伝達ロスから燃費も悪くなる。生存性を考えた設計や工業的・インフラ的な制約から小柄な車体になってて燃料積載量も多くないので生産数が大きくなるにしたがって比例するようにそれらも大きな問題になる。T-72は15年間で約20000輌が作られるケタ違いな超普及型戦車なので上記の影響はかなり大きく、重く考えられてたはず。そしてソ連軍でのT-72の役割は第二梯団として味方が開けた戦線の穴からなだれ込んで奥深くまで進撃することなのでT-80シリーズと違ってある程度の妥協をしてでも機械的な信頼性と航続距離が優先されたから。
通報 ...