名前なし
2024/01/12 (金) 00:15:54
84a00@4be57
戦中機で過渡期のモデルは歓迎されたり逆に歓迎されない傾向はあったのでしょうか? 例えばBf109E-1に角ばったキャノピーを用いたタイプとかBf109F-1に100馬力程劣るE-4のエンジンを間に合わせで搭載したりケースがあったようですが戦闘機として使う場合はそれほど大きな違いは無いものなのでしょうか。
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大抵の機体に言えることだけど、速度の重視で運動性能は下がっていく傾向にあるからなぁ。アメリカ機とパイロットは乗り換えで運動性能の低下にかなり文句あったそうだよ。日本も後期型は運動性能下がった事が度々の不満に繋がってたし。前の機体に馴れたパイロットは運動性能重視な場合もある。エミールなんかも海峡でスピットファイアと格闘戦してたようで、もともと速度性能差はそんなにない。E型はF型より翼面荷重低い上にスラットは同様に搭載だから、単純旋回に決定的に差がある。次期開発のスピットとは速度有利も埋められてかなりやりづらくなってるから、使いどころはあったのじゃないかな。集団飛行してるのに一撃離脱のドクトリンと合わないってのはあるだろうけど。
零戦(十二試艦戦)の採用試験のときに、横空のパイロットたちから「(固定脚で低速の)九六艦戦より運動性能が低い!」で不満ぶーぶー言われてたのは有名な話。
>速度の重視で運動性能は下がっていく傾向 ありがとうございます。米軍機のパイロットでも不満があったのですね。
Bf109そのものの話からそれてしまうから求めている解答とは違うかもしれないけれど、そういった過渡期の例で個人的に興味深いのはスピットLFVシリーズかな。LFVシリーズはFw190が登場した際、まだ数の少ないMk.IXの代わりに、Mk.Vを何とかFw190に対抗させようとして生まれた機体だった。切断翼を装備していたから、横転性能でわずかに劣る程度、旋回性能でも大きく勝っているので、BoBからのパイロットとかは気に入りそうなもんだけれども、対Fw190に関しては、速度性能に差がありすぎ(30~50Km/hくらい)、できることは結局旋回に巻き込むか、上昇離脱中の敵機を狙うかしか存在しないし、前者は降下されたら追いつけないし、後者はハイリスクすぎるしで、結局有効打を与えるのは難しい。つまり、奇襲できなければ一方的に攻撃され続けることになって、旋回すれば敵機は追随できないけれど、だからといって撃墜されないわけではない。というわけで、常にスピットファイア側のパイロットは恐怖にさらされていなければならず、それがとても屈辱的で悔しかった、ということらしい。それで、結局ありがたくないあだ名までつくことになった(本wikiのMk.Vc小ネタ参照)。これが一転してシーファイアになると、艦隊航空隊は性能についてはかなり好意的にとらえられているんだけどね
>スピットLFVシリーズ ありがとうございます。スピットファイアの開発史の中でもFw190相手には苦労があったのですね。