出ていた意見は確かに①VS②③⑤と思いますが、投票アンケートには①VS②③⑤を選択肢に入れなくて正解だと思います。特定1案VS他案というのはみんなのための公平な案ではなく、自分の方針案を通すための戦略的な案と感じるからです。
次の仮定のもとで投票方式アンケートと投票結果をシミュレーションしたものに基づきます。
<仮定>
- 各案を第1選好とする人が①:②:③or⑤=1:1:1で実際に分布している
- 「第1選好とする人が過半数を超える案は一つもない」とみんなが推測している。
- 第2・第3選好は全く推測が付かない。
- 投票方式アンケートの選択肢を、①VS②③⑤と、機会平等な他のいくつかの案とする。
- みんなが自分の第1選好が有利になるように投票方式アンケートに回答する
<シミュレーション>
- ①VS②③⑤が選ばれると①が必ず敗北するとみんなが推測する。
- ①派は敗北を避けるため、投票方式アンケートで機会平等な他のいくつかの案のうち一つを選択する。
- ②派及び③⑤派は、機会平等な他のいくつかの案のうち一つが採用されると自分の第1選好が採用される可能性は3分の1程度だが、①VS②③⑤が採用されると2分の1程度に上がると推測するため、投票方式アンケートで①VS②③⑤を選択する。
- 3分の2の人が①VS②③⑤を選択することになる。
- ①VS②③⑤=1:2の投票結果となり、①が敗北する
<考察>
- 投票方式アンケートを取った時点で、①案は敗北することが実質的に確定している。
- ①VS②③⑤を②VS①③⑤や③⑤VS①②に置き換えた場合でも、同じように②/③⑤案が敗北することが言える。
- したがって、投票方式の論議では、機会平等な案を主張するよりも、もっともらしい理由を付けて投票方式アンケートの選択肢に「自分の第1選好案VS他案」を入れずに「自分の第1選好案以外の1案VS他案」を入れるよう誘導する戦略が有利になる。
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