カメックスの茶メダル採用及び攻撃ステータスの意義についてもうちょっと考えてみた。
これは実質しおふき+こうそくスピン型のみが当てはまる。この型の場合、通常攻撃は技を使わない(使えない)ときの「箸休め」レベルであり、攻撃ステータスの強化は不要である。よってしおふきを使う前提であれば攻撃ステータスを下げてでもHPや特攻に振る方が強くなるだろう。この恩恵はスピンが解禁されるレベル7からが顕著だが、晩成型のカメックスにおいて序盤の戦闘を意識して終盤の強みを犠牲にするのは本末転倒だと判断したいので、そういう意味でも攻撃盛りは相応しくない。
これはドロポンを採用した場合であり、もっと突き詰めるならドロポン波乗りの場合である。ドロポンスピンの場合は強化AAやスピン中のドロポン、こうそくスピン自体に特攻が乗るため、特攻ステータスを削り過ぎるとスピンの圧を減らすことになる。よって、最も特攻ステータスがレシオに反映されないドロポン波乗りに限って、特攻を捨てつつ攻撃ステータスを意識することになるだろう。
ドロポン波乗り型での採用の場合、全時間通しての役割としては妨害と削りがメインとなる。そのため、通常攻撃がダメージソースとして占める割合が多くなる。
さて、仮に攻撃20と特攻30をトレードオフと考えてみよう。
基本の攻撃パターンとしては、通常攻撃を3回ワンセットとして、合間に水鉄砲やドロポン、ロケット頭突きを挟むこととなる。
つまり、ロケット頭突き→水鉄砲(ドロポン)→AA→AA→強化AA
→AA→AA→強化AA→ロケット頭突き→水鉄砲(ドロポン)……
こんな流れとなる。この水鉄砲(ドロポン)から始まって2回目の技に辿り着くまでを1セットとした場合の、攻撃・特攻レシオはこうなる。
【通常AA】100%×4
【強化AA】24%×3×2
【ロケット頭突き】61%
【水鉄砲】97%
【ドロポン】47.5%×2or3
次に攻撃20と特攻30をレシオに当てはめた実ダメージ量を見る。(単ヒット毎の端数は切り捨て)
【通常AA】20×4=80
【強化AA】30×24%×3×2=7×3×2=42
【ロケット頭突き】30×61%=18
【水鉄砲】30×97%=29
【ドロポン】30×47.5%=14
14×2or3=28または42
ダメージ量の合計を計算する。
攻撃:80
特攻:42+18+29=89
42+18+28=88
42+18+42=102
3.で求めた計算結果からすると、レベル1〜6において、攻撃ステータスが特攻ステータスよりも価値がやや低いことが分かる。実際は通常AAを1回多く挟めることもあるので攻撃:100でいいかもしれないが、それでも物凄く大きな差があるといったことはない。この10ダメージ程度の差を作るためにかかる時間は約7〜8秒であり、DPS換算なら約1.2である。つまり誤差なのだ。序盤の戦闘時間を60秒と仮定しても70〜80ダメージであり、通常AA1発分にも満たない。
これがダメージレース云々の議論に挙げるほどの数値だろうか?私はそうは思わない。
つけ加えると今回の計算に用いた攻撃20と特攻30というのは全メダルをぶっぱしたステータス数値であり、これをHPに回せば+500となる。計算からわかるようにダメージ量の増加は100程度であり、与ダメを100増やすよりも耐久を500増やす方が、とくにドロポン波乗りという「タンク採用」のカメックスには向いているだろう。
また、HP、攻撃、特攻の各ステータスを見ると、色ボーナスにおいても白が最重要で茶や緑が微妙というのは納得のいく答えとなっているだろう。
最後にそもそも論として、ドロポン波乗り型前提、ダメージレースを意識した削り能力した通常攻撃の価値を重くみる前提、タンク採用前提の3前提が成り立っているのであれば、持ち物に力のハチマキを採用すれば攻撃・特攻ステータスに依らない割合ダメージが細かい計算を置き去りにしてチクチク削ってくれる。これを採用するだけで茶も緑もいらんがなQ.E.D.である。
私の結論としては「茶ボーナスつけてまで通常攻撃のダメージに意識持つなら力のハチマキ巻けばええやろ」なのだが、カメックスに白6前提としてなんか色ボーナスつけるんなら消去法で茶でも良くないか?というのであれば一理あると思う。
緑は色ボーナスの数値ゴミ過ぎて誤差、青紫も半分効果ないから微妙なので、白メダルに存在する複合色メダルからの選択肢を見るとたしかに茶は悪くないのである。ただしそこから攻撃を盛ったりするほどの価値はないので大人しくチカハチ持って下さい。
まあチカハチ持つなら赤7白4で更に通常攻撃速度を加速してパンパンチクチクすればいいだろって話なので、やはり茶色はいらない。おわり
特攻用HP全振りメダルを組んでみた。緑2は結果的についちゃっただけ。