ポストシーズン(プレーオフ?)の仕組みをもう少しNPBも面白くできないものか。
よく仲間たちとそんな話で盛り上がる。
個人的には2案持ってて、現行のクライマックスシリーズにアレンジを加えたもの。
もうひとつはMLBを少し真似たもの。
前者に関しては7~8年前にペナトピに書いた記憶あり。
今回は後者にの方法について書いてみよう。
まずセ・パそれぞれを東地区・西地区の3球団ずつに分ける。
レギュラーシーズンを144試合制度とし、試合数を3で割る。
144÷3=48
同リーグ同地区(2球団)と48試合
同リーグ別地区(3球団)と48試合
別リーグ両地区(6球団)と48試合
セ・リーグ西地区を阪神、広島、中日とするならば、
阪神は、広島・中日と24試合ずつ
読売・DeNA・ヤクルトと16試合ずつ
パ・リーグ各球団と8試合ずつ
これを戦い終えて各地区の優勝チーム(4球団)を決める。
さてポストシーズン。
同一リーグの地区優勝2チームの勝率の良かったほうはシード。
悪かったほうは、同一リーグの優勝しなかった残り4チームの中で、
一番勝率の高かったチームと5試合制で対戦する(今の1stステージに相当)
そこを勝ち抜いたほうと、シード権を持つ球団が「リーグ優勝決定戦」を7試合制で行う。
(上位アドバンテージはなし)
そこを勝ち抜いた両リーグの覇者同士で「日本シリーズ」を7試合制で行う。
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今年の勝率を例にすると、ポストシーズンは以下のようになる。
(東西に分けづらいパだが、仮にロッテを東地区、西武を西地区とした場合)
セ東地区優勝・読売
セ西地区優勝・阪神
パ東地区優勝・日ハム
パ西地区優勝・ソフトバンク
同一リーグで勝率1位の読売とソフトバンクはシードとなり、
阪神はセ残り4球団でもっとも勝率の高かったDeNAと、
日ハムはパ残り4球団でもっとも勝率の高かったロッテと5試合制の1stステージを戦う。
この場合、現行と同じ形にはなるが、
セは西地区優勝の阪神と、東地区2位のDeNAが対戦、
パは同じ東地区の優勝チームと2位が対戦するという意味で、
多少ニュアンスが違って見えるかもしれない。
で、1stステージを勝ち抜いた球団とシード権を持つ球団による、
「リーグ優勝決定戦」が7試合制で行われ、そこで勝って初めて「リーグ覇者」となり、
日本シリーズへの切符を手にする。
つまり、このシステムだと、現状まだ巨人とソフトバンクはリーグ優勝を果たしていないことになる。
ちなみに「前者(現行システムにアレンジを加えた版)」は、
上位にバンバンとアドバンテージを加えていくというスタイル。
今年を例にとると、地区制は取らないため、
巨人とソフトバンクのリーグ優勝はすでに決定。
1stステージは5試合制ながら2位チームに1勝のアドバンテージ(事実上4試合制)
ファイナルステージは7試合制で同じく上位アドバンテージ1勝(事実上6試合制)
それに留まらず、対戦チーム同士のゲーム差が5ゲーム離れるごとに1勝のアドバンテージ追加w
この仕組みで今年を例にすると、まずはセの1stステージは、
阪神1勝の状態からDeNAと最大4試合。
阪神は2勝でOK、DeNAは3勝が必須となる。
仮に阪神が勝ち上がった場合、巨人1勝の状態から最大6試合。
巨人は3勝でOK、阪神は4勝が必須となる(ここは現行システムと同じ)。
しかし、仮にDeNAが勝ち上がったとしたら?
巨人とDeNAは8ゲーム差ついてるので、さらにアドバンテージが巨人に一つ追加。
巨人2勝の状態から最大5試合となり、巨人は2勝でOK、DeNAは5試合中4勝が必要となる。
パの場合はさらに違って、そもそも3位のロッテはソフトバンクと18.5ゲームも離れている。
5ゲーム差につきアドバンテージ一つ追加なので、
もともとの上位アドバンテージ1勝に加え、さらに3つ追加。
つまり、仮にロッテが日ハムに勝って勝ち進んだとしても、
既にソフトバングにはロッテに対して4勝のアドバンテージがつく格好になるため、
ファイナルステージは戦わずして決着がついてる。
よって、パの1stステージは行われずに、日ハムが自動的にファイナルへと進む。
ファイナル進出の日ハムもソフトバンクとは13.5ゲーム差なので、
上位アドバンテージ1+ゲーム差アドバンテージ2=ソフトバンクのアドバンテージ3
つまり、ソフトバンク3勝の状態からファイナルステージは始まるので、
ソフトバンクは1勝でOK、日ハムは事実上4連勝するしかなくなる。
このシステムの長所は、レギュラーシーズンの成績が最大限に尊重されるという点。
それと例えば阪神とDeNAのゲーム差は結果的に4.5だったが、
これが5.0になるか否かが大きな鍵を握りることになる。
それは1位と2位、または1位と3位のゲーム差にも言えることで、
順位確定後もさらに消化ゲームがなくなるというハラハラ・ドキドキな利点もある。
しかし欠点のほうが多いシステムでもあり、まず「分かりにくい(理解するのに時間を要する)」のと、
実際に行われるゲーム、行われないゲーム、またはその試合数などのバラつきが激しく、
「興行的に難しくなる」という難点も。
さらに、最大の欠点は、この方式だと「下克上」が起こる確率がものすごく低くなり、
「そもそもクライマックスシリーズなんてやる意味あるの?」というくらい、
ほとんど場合、優勝チームがそのまま日本シリーズに行くことになるw
以前ペナトピにこの案を書いたら、色々ダメ出しされたw
主に以下の2点
1)複雑すぎる
2)興行的に無理がある
1)については、具体例を用いるから複雑なだけで、実は単純
・1stステージは名目上5試合制、ファイナルは名目上7試合制
・シーズン結果の上位チームには無条件に1勝のアドバンテージ
・当該チーム同士のゲーム差が5につきアドバンテージ1つ追加
たったこれだけなんだけど、結果的に複雑な攻防が発生するということ。
だからこそ面白いと思ったんだけど・・。
2)については「ごもっとも」だと納得した。
ただ、日本シリーズだって4試合で終わることもあるし、歴史的には8試合やったこともある。
最初だけ混乱するだろうけど、慣れたら大丈夫なんじゃね?とも思う。
問題は、誰からも指摘されなかった「ほぼ優勝チームがそのまま日本シリーズに進む」という点。
その意味で実は現行制度、意外といいバランスで出来てるような気もしてる。
(ただし改善点もあり。その「ちょうどいい改善策」が思いつかないというだけでw)