仕事をしていく上で、仕事運は気になるところですよね。
でも、待っているだけでは運気は上がっていかないものです。
意識的にどう行動していくべきかをまとめてみました。
(人生の教科書HAPPYLIFEさんから引用)
代表 b0eefd2f7f
香里うらん
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第六話 希望を口にすることも、仕事の1つ。
「どちらでもいい」という口癖に、心当たりはありませんか。
仕事上で選択を求められたとき、どちらでもいいと思うことがあります。
「どちらでもいいです」という言葉は、楽です。
相手に決定を任せることで、自分は選ぶ手間を省けます。
しかし、言われた相手は、心証がよくありません。
「決断するのが面倒」という声が聞こえてくるようです。
決から逃げる姿勢に感じます。
自分に渡されたバトンを、ぽいと捨て、投げやりになっているような印象があります。
そんなつもりはなくても、そういう印象を与えやすいため、注意が必要です。
たしかにどちらでもいいのかもしれませんが、悪い印象を与えやすい言葉です。
「どちらでもいい」という一言は、禁句です。
できるかぎり、自分の希望を言うことが大切です。
希望がなければ、希望を作ることです。
希望を口にすることも、仕事の1つです。
「これがいいです」と言えるのは「自分には意思があり、決断できる人間だ」というアピールになります。
考え方や行動が堅実で、社会人としてしっかりしている印象があります。
希望がきちんと言える人は、人としての魅力を感じるのです。
第七話 本当にどちらでもいいときは「お任せします」。
仕事で「どちらでもいい」は、禁句です。
言われた相手は、心証を悪くします。
決断を放棄し、投げやりになっている印象を与えるからです。
ただし現実には「どちらでもいい」と思う場面があるのも、たしかです。
自分の希望を率直に言うことで、雰囲気が悪くなる場面もあるでしょう。
本当にどちらでもいいと思うときには、絶妙の表現があります。
「お任せします」です。
嬉しい一言です。
「どちらでもいい」という言葉と意味は同じですが、一転して嬉しい響きに変わります。
「あなたを全面的に信頼しています。あなたの意思を尊重させてください」という暗黙のメッセージが伝わってきます。
自分はどちらでもいいことを表現しつつも、相手の意思を尊重する言い方です。
「どちらでもいい」より「お任せします」です。
うまい表現を身につけることで「おや。この人は違うな」と思われます。
第八話 締め切りは、守るためにあるのではない! 驚かすためにあるのだ。
仕事では、締め切りがつきものです。
仕事を依頼されたときには、締め切りもセットになります。
締め切りに、間に合うように進めます。
時間に余裕があると「まあ、ゆっくりやればいいだろう」と、侮ってしまいがちです。
締め切りに間に合えば、一応評価されますが、理想的ではありません。
締め切りは、守るためにあるのではありません。
守るのは、当然です。
本当は、驚かすためにあるのです。
締切りより、ずいぶん早くに仕事を仕上げましょう。
期日に余裕があるなら、なおさらチャンスです。
依頼された当日から、全力で取り組みます。
「えっ。もう終わったのですか。早いですね」と、相手の驚く顔を見るのが面白いのです。
相手の驚いた表情を見ると、仕事の達成感が倍増します。
これは快感です。
やみつきになります。
仕事ができることだけでなく、スピードがあることも見せましょう。
リラックスは、仕事を早く終えてからにすればいいのです。
仕事を延期していると、気がかりができるため、リラックスできません。
先に仕事を片付けておけば、気がかりがなくなるため、心からリラックスできます。
締め切りより早く仕上げることで、期待を越えた仕事ができるのです。
第九話 職場の雰囲気が悪いときは、ムードメーカーになるチャンス。
職場では、雰囲気に悩まされることがあります。
雰囲気とはいえ、重要です。
よくあるのが、人間関係の悪い職場です。
職場に派閥の対立があり、ぴりぴりしていると、険悪な雰囲気が漂います。
緊張感が強くなると、疲れやすくなり、仕事にも影響します。
うるさい職場も、問題です。
職場がうるさいと、仕事に集中できません。
いらいらしやすくなり、仕事や人間関係にも影響します。
逆に、しんと静まり返っている職場も悩ませます。
あまりにも静かすぎると、話を切り出しにくいです。
顧客に電話する自分の声が、職場に響き渡るのは、恥ずかしいです。
そうした雰囲気を、どうするかです。
「雰囲気が悪い」と、愚痴を言うだけなら簡単です。
愚痴は誰でも言えます。
職場の雰囲気が悪いなら、自分が変えればいいのです。
あなたがムードメーカーになるチャンスです。
誰もができていないなら、自分が前に出るのです。
自分が明るく振る舞ったり、積極的に行動したりなど、職場の雰囲気を変えましょう。
それもまた、仕事の1つです。
機嫌が悪い人がいれば、機嫌取りになりましょう。
人間関係の勉強の1つと思えば、楽しくできます。
ムードメーカーになれば、職場の欠かせない存在になるのです。
第十話 職場環境を改善する切り札は、花。
職場の雰囲気が悪ければ、自分から変えようと努力することです。
自分が明るく振る舞ったり、積極的に行動したりすれば、職場の雰囲気は変わります。
1人の行動は、水面に落ちたしずくのように、波及効果をもたらします。
ムードメーカーになれば、職場では欠かせない存在になれます。
「あなたがいてくれないと困る」と言われれば、もはや昇級は目の前です。
ただし、職場の状況によっては、難しい雰囲気もあります。
あまりにも雰囲気が堅苦しいと、ストレスがたまります。
氷のように冷たい雰囲気の職場では、どうにもなりません。
そこでおすすめなのが、花です。
雰囲気の改善は、花がうってつけです。
花屋で花を買い、職場で飾りましょう。
1輪の花でも大丈夫です。
花は、職場を華やかにします。
人は、目に美しいものが飛び込むと、優しい気持ちになります。
職場のぴりぴりした雰囲気が柔らかくなり、話しかけやすくなります。
美しい花は、目の保養にもなり、仕事の疲れを取る効果もあります。
美しい花は、職場環境を改善する切り札なのです。
第十一話「偉くなりたい」「有名になりたい」では、人生の道を踏み外す。
人間には「認められたい」という欲求があります。
心理学では「承認欲求」と言います。
認められることは、誰にとっても気持ちのいいことです。
「チャンスさえあれば、偉くなりたい。有名になりたい」と、誰もが考えがちです。
自分を大物に見せることができれば、多くの人から注目を集めます。
注目が集まると、愛されているようで気持ちいいものです。
生きている実感が得られ、幸せを感じます。
しかし、です。
偉くなることも、有名になることも、仕事の目的にしてはいけません。
自分の宣伝活動ばかりに力が入り、本業がおろそかになるからです。
周りから期待値が高い一方、仕事をさせれば、大したことができません。
がっかりされるのです。
しかも、有名になれば、本人は偉いと勘違いします。
偉いと思い始めれば、下降線です。
技術の向上や自己研さんに手を抜き、横柄な態度だけが目立つのです。
実力もない人が、偉くなったり有名になったりすると、人生の道を踏み外し、かえって不幸になるのです。
偉くなることも、有名になることも、一切忘れることです。
意識すべきは、本業です。
ひたすら、自分の仕事に専念しましょう。
質の高い仕事を通して、多くの人を喜ばせたり社会の役に立ったりします。
結果として、多くの人から注目が集まり、偉くなったり有名になったりするのです
第十二話 物作りは、複雑よりシンプルを意識するのが正解。
物作りは「もっと複雑にしよう」と思うと、失敗するでしょう。
難しいほうがレベルが高く、高度であるような気がします。
「複雑なことをしています」と言うほうが、周りの人から尊敬される気もします。
複雑なことに立ち向かっている自分に、酔っているのかもしれません。
しかし、複雑に考えている自分がいれば、要注意です。
複雑そのものが、すでに不便です。
どんなに高機能でも、使いにくければ、使われません。
複雑は、喜ばれない世の中です。
本当に世の中が求めている物は、単純で、使いやすい物です。
使いやすいからこそ、手に取りやすく、気軽に活用できます。
使いやすいから人に勧めやすく、勧めやすいから広まりやすくなります。
素晴らしい物とは、複雑ではなく、シンプルな物です。
物作りに行き詰まったとき「もっとシンプルにできないか」と考えてみましょう。
当たり前にする。
わかりやすくする。
見やすくする。
はっきりさせる。
押しやすくする。
やり直しやすくする。
説明書さえ必要としない物が、理想的です。
「もっとシンプルにできないか」と考えると、物作りの突破口が見えてきます。
第十三話 テンポやリズムが違う人と仕事ができるのは、恵まれたこと。
テンポとリズムは似ていますが、似て非なるものです。
テンポとは、速さです。
「タン、タン、タン」という速さが、テンポです。
リズムとは、規則性です。
「ズン、タンタン、ズン、タンタン」という規則性が、テンポです。
会社では、テンポやリズムの違う人と、一緒に仕事をしなければいけないときがあります。
むしろ、そういう状況ばかりです。
テンポやリズムが違っていれば、お互いが息を合わせにくく、苦労します。
テンポやリズムが違う人と仕事をするのは、大変です。
仕事の質も低くなるだけでなく、人間関係も悪化しやすくなります。
しかし、実は面白いのです。
いかに工夫して、うまく組み合わせるかです。
テンポやリズムが違う人と、どう合わせていこうかと、試行錯誤です。
難しいことですが、難しいからこそ、挑戦しがいがあります。
テンポが違っていれば、テンポの速い人の2歩を、遅い人の1歩に合わせればいいのです。
お互いが、自然体で仕事を進められます。
微妙な調整は、実力を発揮する瞬間です。
リズムが違っていれば、リズムの違いから、仕事術を学ぶことです。
リズムに合わせた仕事を割り振ることで、お互いの長所を生かすこともできます。
テンポやリズムは、違ってもいいのです。
大切なことは、違いを認めつつ、歩み寄ることです。
組み合わせる努力をすることで、仲もよくなります。
自分とは違う人と仕事をするから、新しい発見があったり、新しいものを生み出せたりします。
テンポやリズムが違う人と仕事ができるのは、恵まれたことです。
第十四話 面倒な仕事を頼まれるのは、実は褒められている。
面倒な仕事をよく依頼されることはありませんか。
廊下ですれ違ったとき「いいところで会った。頼み事があるんだけど」と話しかけられます。
廊下ですれ違うたびに、何かと頼まれます。
「なぜよりによって自分なのか。ほかにも人はいるだろう」とため息が出ます。
けちをつけたくなりますが、ここが大切です。
面倒な仕事をよく頼まれるなら、頼みやすい人柄があります。
面倒なのは、誰もが嫌がります。
あなたなら「嫌がりつつも、きっと引き受けてくれるだろう」と思われています。
「きっとできるはずだ」という能力の評価をされています。
喜ぶべきことなのです。
ぜひ、面倒な仕事を引き受けましょう。
雑用でもいいのです。
仕事を頼まれるだけ、ましです。
仕事を頼まれなくなったときが、終わりです。
会社に必要ない人材として、リストラの対象になります。
仕事が依頼されるのは、ありがたいことです。
実はチャンスでもあります。
面倒な仕事を引き受ける人を、会社はリストラにすることはありません。
誰もが嫌がる仕事を引き受ければ、欠かせない存在になります。
面倒な仕事を引き受ける人は、必ず存在感が大きくなります。
面倒な仕事を頼まれれば、期待を裏切らないように、やり遂げてしまいましょう。
第十五話 虚勢を張るのも、仕事の1つ。
「できません」は、禁句です。
「できません」と言っているうちは、いつまでも仕事を任せてもらえません。
能力がない印象ばかりが、付きまといます。
印象は大切です。
一度「能力のない社員」という印象ができると、なかなか拭い去ることができません。
そこで大切なのが「できるか」と尋ねられたときの対応です。
「できない」と思っても「できます」と答えましょう。
「できるようになります」という意味で「できます」と言います。
嘘でいいです。
虚勢を張るのです。
虚勢を張るのも、仕事の1つです。
できないことでもできるようになれば、嘘ではありません。
その代わり、引き受けてから、必死になりましょう。
上司や先輩に相談したり、インターネットで調べたりなど、必死にもがきます。
世の中、すでに実現している人がいるなら、自分にもできるはずです。
すでにできている人から方法を教えてもらえれば、自分も努力すれば、できるはずです。
逃げ腰になっていても、仕事は上達しません。
必死になるとき、人は活性化されます。
できないことを引き受けながら、成長していくのです。
第十六話 資格を取るより、実績を作るほうが、現実的。
資格が完全に悪いわけではありません。
資格を通して、知識や技術を身につける機会になります。
資格を通して身につけた知識や技術は、仕事でも役立つことでしょう。
しかし、資格さえ取れば安心かというと、そうではありません。
資格は、気休めになる程度です。
資格は、経験がなくても取れてしまう点が、致命的です。
資格の種類にもよりますが、多くは机上の勉強だけで取れてしまうものが大半です。
仕事で本当に役立つのは、資格より、実績です。
実績の強みが顕著に表れるのは、仕事を依頼するときです。
顧客に業務を依頼するとき「できますか」と聞くと「できます」と答えます。
依頼する側は、ここで一瞬、不安になります。
社会では、できないことでも「できる」と答えるのが、暗黙のルールになっています。
断り続けていると、仕事が回ってこなくなるからです。
「できます」という返事が返ってきても「虚勢を張っているだけではないか」と、不安になるのです。
そこで大切になるのが、仕事の実績です。
実績は、嘘をつきません。
過去において、実際に達成した仕事を見れば、相手の本当の実力がわかります。
だからこそ、資格を取るより、実績を作るほうが現実的です。
実績は、強い説得力になります。
資格は、参考程度にしかなりません。
資格は経験がなくても取れますが、実績は経験がないと発揮できません。
もし、将来転職することになっても、実績は強い武器になります。
資格より、実績を見せるほうが、はるかに説得力があります。
実績こそ、本当の武器になるのです。
第十七話 断られたくらいで諦めるなら、その程度。
どの会社にも、仕事がよくできる人がいるものです。
上司や先輩とは限りません。
後輩でも、賢くて鋭い人がいます。
仕事ができる人から、仕事のノウハウを教えてもらいたいと思います。
そこで、一言お願いしてみます。
「どうすれば、仕事がうまくいくのか教えてください」と。
ところが、あまりいい返事が返ってこないでしょう。
「そう簡単には教えられないね」というニュアンスで、やんわり断られるはずです。
仕事も競争です。
尋ねたからとはいえ、素直に教えてくれるとは限りません。
さて、ここでどうするかです。
「そうですか。では、諦めます」と、潔く引き下がるのではありません。
こういうのは「素直」とは言わず「諦めやすい」と言います。
断られたくらいで諦めるなら、その程度。
断られたときは、さらに熱意を見せて、もう一度お願いするのです。
「どうしても知りたいです。お願いします」と、心を込めて丁寧にお願いしましょう。
断られて、余計に燃えるくらいでいいのです。
本当に仕事ができるようになりたければ、強い熱意を見せることです。
熱意は、強い説得力になります。
声を大きくして、目を輝かせながら、もう一度お願いしてみましょう。
NOと言われても諦めない。
最初にNOと言われるのは、社交辞令です。
NOと1回言われたくらいでは、説得のうちに入りません。
説得とは、熱意を持って、何度も繰り返しお願いすることです。
熱意を見せながらお願いすれば、いつか必ず応じてくれます。
仕事の質が上げるためには、そのくらいの心がけが必要なのです。
第十八話 うまくできる方法が見つかっても、満足するのはまだ早い。
あなたは努力の末、うまくできる方法を見つけました。
やりましたね。
ひとまず、これで問題なく進めることができるようになりました。
人前に立っても、恥ずかしくありません。
一応、最低限の結果を残せます。
しかし、満足するのはまだ早いです。
「終わった」と満足するのは、成長が止まるのと同じです。
うまくできる方法を見つければ、まだその先があります。
もっとうまくできる方法を見つけるのです。
もっとうまくできる方法を見つければ、もっと楽でスムーズに進められるはずです。
改善できるところは、必ずあります。
もっとうまくできる方法には、終わりがありません。
隅から隅までよく見て、改善できるところを見つけましょう。
改善、改善、また改善です。
改善を繰り返して生まれるのが、革新なのです。
第十九話 苦労して得たノウハウほど、隠すものではなく、快く共有する。
仕事をしていると、ノウハウを得られることがあります。
ややこしい仕事を、あっさり片付けられる、素晴らしいノウハウです。
よくあることです。
見つけようと思って見つけたわけではなく、たまたま見つけてしまうのです。
宝物を見つけたような感覚です。
そのとたん、仕事は劇的に変わります。
仕事をスムーズに進める様子は、見るからに明らかです。
必ず同僚から「どうやっているのか」と聞かれます。
このとき、どうするかです。
「そう簡単に教えたくない」という気持ちが出てきます。
苦労して得たノウハウほど、教えたくない気持ちも強くなります。
しかし、じらしていると、仕事は悪化します。
教えたくない雰囲気は、必ず周りに伝わります。
「自分だけがいい思いをしてやろう」という気持ちは、言わなくても、態度に出ます。
「自分だけ得をするなんて憎たらしい」と、職場のみんなから嫌われるのです。
自分が苦労して得たノウハウは、いかに快く共有できるかです。
ノウハウは、隠すものではなく、共有するものです。
苦労して得たノウハウほど、あっさり教えましょう。
ノウハウは、共有すればするほど、増える性質があります。
苦労して得たノウハウを快く共有してくれる人は、感謝されます。
教えてもらえれば、お返しに自分が知っているノウハウを教えたくなります。
どんどんノウハウが発掘されて、仕事はいっそうスムーズになるのです。
第二十話 仕事と遊びを分けているうちは、まだ本気になっていない。
仕事は、本気になると、遊びになります。
好きな仕事をすればするほど、楽しみも喜びも大きくなります。
楽しくなり、遊びと同じ感覚になります。
努力に応じて、結果が残ります。
お金を稼げるようになります。
顧客から「ありがとうございます」と喜ばれるようになります。
レベルアップしていく様子は、もはやゲームです。
仕事が面白くて、たまらなくなり、遊びになるのです。
ただし、遊びも同じです。
遊びも、本気になると、仕事になります。
単なる遊びでも、本気になって深めようとすると、質が高くなります。
質の高い遊びは、もはや仕事です。
人を喜ばせたり助けたりなど、役立てることができます。
お金を稼げるようになり、生計を立てることができるようになります。
遊びも、本気になって突き詰めると、仕事になります。
仕事も遊びも、本気になると、境界線がなくなります。
遊びという仕事であり、仕事という遊びです。
もし、仕事と遊びを分けているなら、まだ本気になっていない証拠です。
分けて考えられないほど、もっと本腰を入れましょう。
本当に、本気になっていれば「人生を楽しんでいる」という、ぼんやりした言い方になります。
仕事と遊びが一体になった、究極の形なのです。
第二十一話 上司にも、苦労があるとわかれば、優しい気持ちになれる。
「上司が好きだ」という社員は、めったにいません。
上司が好きと言えば、変な人かと思われます。
多くの人が、上司を苦手とするものです。
普通、上司とは、怖くて厳しい存在です。
特に「いい仕事をする上司ほど怖い」という法則があります。
怖いとは、言い換えれば、本気になっている状態です。
学校では、怖い先生ほど生徒のためを思っているように、会社でも、怖い上司ほど部下のためを思っています。
ただし怖いゆえに、部下からよく嫌われます。
部下としても「怖いな。厳しいな」と思うばかりで、上司との距離を感じます。
そういうときは、考え方を変えましょう。
上司とはいえ、会社の社員です。
偉そうにしているのではありません。
偉そうにしなければならない状況があるのです。
上司にも、さらに上がいます。
上からの圧力があり「No」と言えない状況があるのでしょう。
上司には多くの部下がいるため、一人一人の世話をする必要があります。
上司としての威厳を示さなければいけません。
気を張るのも、疲れます。
さらに家庭もあります。
妻がいて、子供がいて、大きな責任を背負っています。
家のローンも、たくさんあるのでしょう。
おかげで、髪も薄くなりました。
そう考えると、見方が変わるはずです。
上司にも苦労があるとわかれば、優しい気持ちになれます。
「なんだ。ポジションが少し違うだけで、上司も苦労を背負っているのだな」とわかるのです。
厳しくしているのも、上司の仕事です。
嫌われているのも、上司の仕事です。
少し客観的な目で見ると、上司に優しくなれます。
上司の苦労が理解できれば、苦手意識も小さくなるのです。
第二十二話 机の上を片付けることも、仕事の1つ。
机の上が散らかることは、一概に悪いわけではありません。
仕事を始めれば、机の上は、それなりに散らかるものです。
散らかるのは、よく仕事ができている証拠です。
散らかるのは、いいのです。
悪いのは、散らかったままになることです。
散らかったままになると、物を探すときに時間がかかります。
散らかった机のせいで、ささいなミスも増えます。
机の上が散らかるほど、発想力の妨げになります。
仕事に集中しづらくなります。
仕事をスムーズに進めるためには、机の上の掃除が大切です。
冷蔵庫からケチャップを取り出して、用事が終われば、元の位置にしまうのと同じです。
仕事でも一区切りつけば、机の上を片付け、元の状態に戻すことです。
机の上を片付けることも、仕事の1つです。
机の上を片付けをサボるのは、仕事をサボるのと同じです。
定期的に机を掃除して、きれいに片付けましょう。
いつかやろうと思っていると、いつまでもできません。
この文章を目にしたのも、いい機会です。
机の上の片付けを、今から始めましょう。
第二十三話 大きな失敗は、大物になるための登竜門。
失敗しないように仕事を進めているうちには、大物にはなれません。
大物になるためには、大きな失敗が必要です。
大物になってから失敗はいけませんが、大物になる前には、たくさんの失敗が必要です。
失敗した数だけ、大切なことが得られます。
とりわけ必要なのは、大きな失敗です。
小さな失敗だけでは、身につかない経験もあります。
では、どうするのかというと、大きな失敗です。
大物ほど、過去に大きな失敗をした経験があります。
仕事がほぼ完成したとき、自分のミスで、すべてを台無しにしてしまう経験です。
顧客から思いきり怒鳴られる経験です。
大きな借金を背負う経験です。
大きな失敗から、挫折感を味わいます。
その反面、大きなことも得られました。
大きなことが得られたから、大物になれるのです。
大きな失敗は、大きな成功への近道です。
失敗の大きさは、得られることの大きさと一致します。
まだ大きな失敗をした経験がなければ、もう少しアクセルを踏みましょう。
大きな失敗は、大物になるための登竜門です。
大きな失敗だから、悪い思い出になるとは限りません。
大きな失敗は、3年後には、いい思い出になります。
「あのときの大失敗があるから、今の自分がいる」と笑い話になるのです。
第二十四話 あえて少し離れた自動販売機に行けば、休憩の質が高くなる。
仕事の合間に、休憩を入れます。
飲み物を買おうと思い、自動販売機に向かうときのことです。
どの自動販売機に向かいますか。
やはり普通は、一番近い自動販売機に行くことでしょう。
それでもいいのですが、時間に余裕があれば、あえて少し離れた自動販売機に行ってみましょう。
少し離れていれば、歩く距離も長くなりますが、これがいいのです。
歩くことで、風景を楽しんだり体を動かしたりする機会になります。
いい気分転換になります。
風景を見ているうちに、いいアイデアが思い浮かびやすくなります。
アイデアは、仕事中より、休憩中のほうがよく浮かびます。
体を動かしているうちに、肩のこりも取れます。
じっとしているより、軽い運動のほうが、疲れは取れるものです。
いい気分転換ができるため、休憩の質が高くなるのです。
第二十五話 派閥に所属すると、最初は楽でも、後が苦しくなる。
会社では、大物を中心とする派閥がよく見られます。
政治ではよく見られますが、会社でもあります。
会社のキーパーソンに、AさんとBさんの2人がいれば、A派閥とB派閥になります。
キーパーソンには、実力があり、コネもあります。
キーパーソンの力にあやかりたいと思い、自然と人が集まります。
ある一定数、人が集まると、派閥の完成です。
派閥の中は、たしかに居心地がいいです。
大きな力で守られ、仲間がいて、情報が共有しやすくなります。
短い目で見るといいところだらけですが、ここが要注意です。
長期で見ると、悪いところのほうが多くなります。
派閥に所属していると、派閥内の情報共有はできますが、ほかの派閥との情報共有ができなくなります。
情報が十分に行き来しないだけでなく、行き交う情報に偏りが出るのは、大きな痛手です。
派閥に所属すれば、自分も社内の対立に巻き込まれることになります。
社内でライバルができ、人間関係が悪くなります。
内輪の争いだけで体力と時間を使うのは、本当にくだらないことです。
一度派閥に所属すると、簡単に抜け出せなくなります。
抜け出すのは、裏切り者とされます。
今まで受けた恩恵より、ひどい仕打ちを受けてしまうことが多いです。
派閥に所属していると、最初はメリットがあるものの、後になるほど、デメリットのほうが大きくなります。
こういうことになるくらいなら、最初から派閥に所属しないほうが楽です。
中立的な立場が、一番です。
中立的な立場でも、仕事は十分スムーズに進められます。
第二十六話 大きな謝罪をメールで済ませると、余計に怒らせる。
メールの長所は、会わなくていいことです。
謝罪をするとき「メールで済ませてしまおう」と思うことがあります。
メールなら、相手に会わなくても言葉を伝えることができます。
もちろん小さな間違いを謝るくらいなら、いいのです。
小さな間違いは誰にでもあります。
相手もひどく怒るほどではありません。
軽い迷惑は、軽いメールで事足ります。
しかし、大きな迷惑をかけたときにメールで謝るのは、よくありません。
メールでは、謝罪の気持ちが本当に伝わりません。
メールも、コミュニケーションの1つですが、本当のコミュニケーションとは違います。
メールは、コミュニケーションの代替手段です。
本当のコミュニケーションとは、直接会うことです。
直接会って話をするから、心から思う気持ちを言葉・表情・態度を通して、伝えることができます。
メールは、言葉の意味は伝えることができても、本当に心から謝る気持ちまでは伝えられません。
いくらきれいに謝罪の言葉を並べても、メールでは、本当に謝る気持ちが伝えられないのです。
場合によっては「謝罪を軽んじている」と誤解され、余計に怒らせてしまうこともあります。
謝罪の正攻法は、直接に会いに行くことです。
直接会って謝るのが、一番気持ちがよく伝わります。
もし時間や場所の都合がつかず、会うことができなければ、電話です。
相手の都合のいい時間を見計らって電話するのが、マナーです。
会うことも電話もできないときの最終手段として使うのが、メールです。
特別な事情がないかぎり、メールで謝るのは避けることです。
第二十七話 「自分は給料をもらいすぎだ」と思う人が、将来、大物になる。
「給料が少なすぎだ」
給与明細を見ながら、ため息をついていませんか。
生活が苦しいのはわかりますが、もう少し客観的に「給料」と「自分の働き」を比べてみましょう。
人は自分のことを、過大評価する傾向があります。
誰でも、自分が一番好きです。
自分の働きと給料を比べたとき、自分を過大評価しやすいため、給料が少なく感じやすくなります。
「給料が少なすぎだ」と思い始めると、仕事に手を抜き始めます。
会社や仕事に対して恨みが出てくるようになるため、やる気や積極性がなくなります。
視線が下を向くと、終わりです。
成長が止まって、後は衰える一方です。
自分の事情には触れないで、会社に給料のアップしか求めません。
そうなると、後は会社のお荷物になり、将来リストラの対象になるのです。
本当に優良な人材は「自分は給料をもらいすぎだ」と思う人です。
「自分のような、能力の低い人間に、給料がたくさん支払われている」と思っています。
会社に対して、申し訳ない気持ちがあります。
そういう人は、ぐいぐい伸びます。
申し訳ないと思っているため「もっと会社の役に立つ人材になりたい」と奮起するからです。
視線が上を向き、やる気と積極性が炎炎と燃え始めます。
やる気と積極性があれば、必ず仕事で評価されます。
「自分は給料をもらいすぎだ」と思う人が、将来、大物になるのです。
第二十八話 親の前では、うまくいっている姿を見せるのが、親孝行。
親に「仕事の調子はどうだ」と聞かれたとき、どう答えていますか。
「仕事が大変」と答えていませんか。
よくありがちな返事です。
もちろん本当に大変で死にそうなら、そう答えるべきです。
社員に無理な仕事をさせるのは、会社の体質に何らかの問題がある場合があります。
親ではなく、上司や先輩と今後のことについて、話し合うのがいいでしょう。
しかし、軽い気持ちで大変だと言うなら、見直したほうがいい言葉です。
大変だと言えば、いかにも仕事を頑張っている印象があります。
かっこつけたい気持ちから、大げさに言うこともあるでしょう。
「『大変』と言っておけば、お小遣いがもらえるかもしれない」という、やましい考えもあるかもしれません。
しかし、親は、真面目に受け止めます。
「仕事が大変」という言葉は、親を不安にさせる言葉です。
「どう大変なのか。これからも続けられそうなのか。首にならないだろうか」と思います。
仕事がうまくいっていないような響きに聞こえるのです。
大切なわが子が「仕事が大変」と嘆けば、心配するのは当然の流れです。
親に不要な心配をかけるのは、社会人らしくありません。
親を安心させるには「仕事は楽しい」と答えましょう。
親が安心する一言です。
親の前では、うまくいっている姿を見せるのが、親孝行です。
もっと仕事を頑張ってほしいと応援したくなり、お小遣いがもらえるのです。
第二十九話 常に社長は、寂しがっている。
社員は、社長を避けがちです。
「社長」という響きを聞くだけで、動揺します。
社長に話しかける言葉といえば、挨拶くらいしかないと思います。
「単なる社員が、忙しい社長に、気安く話しかけるのはよくない」と思うからです。
そういうことを、どの社員も思っています。
どの社員も挨拶だけになるため、社長は孤独を感じています。
社長は、社内に1つしかないポジションです。
1つしかないため、1人きりです。
偉いのですが、孤独でもあります。
社員から話しかけられることといえば、挨拶くらいです。
気軽な会話がないため、常に社長は寂しがっているのです。
これに悩む社長は多いです。
挨拶以外の話題で、社長に話しかけてみましょう。
「迷惑になるのではないか」と思いますが、応じてくれるものです。
挨拶以外の会話が飛び込んでくると、嬉しさを感じます。
「昨日は、ペットの犬と一緒に散歩をしました」という何でもない会話が、社長には受けがいいです。
社長は「ほお。どこまで散歩してきたのかね」と尋ね、自然と話が続きます。
調子に乗って社長も「実は自分も家で犬を飼っていてね」という話に流れ、さらに盛り上がります。
寂しい思いをしている社長には、ペットを飼っている人が多いです。
敬語を使いながら話しかければ、必ず喜ばれます。
社長と仲良くなるチャンスなのです。
最終話 仕事は、100点を取ってから、本当に楽しくなる。
仕事ができるようになり、あなたは100点が取れるようになりました。
おめでとうございます。
100点は、満点です。
締め切りに間に合って、ミスもなく、うまく仕上げることができました。
100点の出来栄えには、誰も文句は言えません。
胸を張り、堂々とできます。
しかし、100点満点で満足して終わりかというと、そうではありません。
100点が取れれば、101点を目指しましょう。
そういう基準がなければ、そういう基準を、自分で作ればいいのです。
100点満点は、新たなスタートラインです。
仕事の質は、どんどん高めていくものです。
質に限界はありません。
仕事は、100点を取ってから、本当に楽しくなります。
100点以上は、自己満足の世界です。
こだわりを見せる場です。
客観的評価に関係なく、自分が自分のためにする仕事へと変わります。
客観的評価は十分に得られていても、自分なりの満足を、さらに突き詰めます。
早く仕上げたり、美しく仕上げたり、付加価値をつけたりなどです。
突き詰めることに、終わりはありません。
自分なりに工夫を凝らすのが、面白いです。
101点が取れれば、102点を目指します。
102点が取れれば、103点を目指します。
もっと高い点数を取れるように、試行錯誤と自己研さんを繰り返していきましょう。
「自己満足」という領域に入ったとき、仕事は本当に楽しくなるのです。