十二因縁 2
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①
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アヴィドャー avidyā
無知 真理を知らないこと
ヴィドャー vidyā-は、知識、学問、学術、教義、呪力です。否定を意味するa-という接頭辞がつきますので、avidyāとは、知識が無い・学問が無い・学術が無い・教義が無い・呪力が無いということになります。仏教では、「真理を知らないこと」という解釈がされます。
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②
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サンスカーラ saṃskāra
意志 行為
サンスカーラは、「一緒になったもの」「纏めるもの」という意味です。これには、二つの意味があります。一つは、「因縁によって作られたもの」で、
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③
ビジュニャーナ vijñāna
識別作用
ビジュニャーナとは、分けて認識することです。私たち人類は、世界をバラバラに分け、その一つ一つに名前をつけ、意味づけをしています。このような認識方法を分別といいます。日常使う
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④
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ナーマルーパ nāma-rūpa
名称と姿 心と体
ナーマは「名称」、ルーパは「物質的現象」です。しかし、仏教では、心と体の意味で使っています。
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⑤
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シャダーヤタナ ṣaḍāyatana
六つの感覚器官
眼耳鼻舌身意の六つの感覚器官のことです。自他を分別し、心と体を分別し、次に感覚器官を分別します。このことで、外界と内界との区別は明確になります。
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⑥
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スパルシャ sparśa
接触
外界の対象、感覚器官、識別作用によって、接触が起こります。
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十二因縁 2
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