絶対に完結させます
小太りだァ...? 支援
バンクシー草だな
あんみつが住んでいる地域は多摩区と呼ばれ、東京駅から西に位置する。 2人は立川で合流すると、中央線に乗って目的地に向かうことにした。
名古屋からやってきた田舎者の御ハッサ厶は、初めての都会の景色に目を輝かせていたが、あんみつは重苦しい表情をしていた。 脅迫状の文には続きがあったのだ。
あんみつ「…駅に来た上で、9人の刺客を皆殺しにしろ、か」
御ハッサム「連中、先輩が戦う姿を見て楽しもうって魂胆ですよ。全く、どこまでゲスなんだ!」
2人が座席に座ったその瞬間──
???「──おっと、馴染みの顔だねえ」
あんみつ「──!」
咄嗟に身を構えるがもう遅い。正面に立っている男は、ふところに──コートを羽織っていて見えにくいが、世界最強の拳銃デザートイーグルを忍ばせている。 電車が動き始め、車内がガタンガタンと揺れる中で、銃口を向けられた御ハッサムは硬直していた。
御ハッサム「柿崎さん…あなた、まさか連中の狗に成り下がったのですか…?」
その問いかけに、全身黒づくめの男柿崎はひっひっひっと笑う。おどけた様子でこれは異なことを、と言った。
柿崎「あっしはFXで背負った借金1億を、ここにいる9人のコテハンを倒せば肩代わりしてくれると約束されたんだが──」
柿崎「どうやら事はそう単純ではないらしいねえ」
前もあったような
御ハッサム「先輩は彼女を誘拐されてるんだ!ここは退いてください!」
柿崎「…さて?それはお前さんが1億を払ってくれるということかい」
柿崎は依然として、ニヤニヤとした表情のまま銃を構えたままである。痺れを切らした御ハッサムは、話し合いは時間の無駄と判断した。
御ハッサム(──埒が明かない。こんな場所で使いたくなかったが、ここはひとまず眠ってもらうぞ!)
瞬時にして、御ハッサムの右腕が熱を帯びる、赤く輝く。肌色の皮膚が反転し、銀色の鋼鉄が剥き出しとなる。 高熱の瓦斯を噴き出しながら今、機械仕掛けの右腕(バレッドパンチ)が唸りを上げ──
御ハッサム「なっ──」
1秒にも満たないバレッドパンチの起動より先に、柿崎が銃を御ハッサムの右腕にねじ込んでいた。 銃身は歯車の動きを止め、回路を狂わし、必中の技を不発に終わらせた。
柿崎「おいおい、気が早いなお兄ちゃん」
御ハッサム「嘘だろ…ただの攻撃にはビクともしないはずなのに…!」
信じられないという表情をした御ハッサムの肩に、あんみつは手を置いた。
あんみつ「柿崎、彼は機械オタクだ」
御ハッサム「…!」
機械オタクはだいたい何でもできるのだ。
柿崎「それで?お前さん、さっきから何か言いたげだが」
あんみつはそう尋ねられ、ふうっと息を履いた。 懐から1枚のカードを取り出すと、柿崎に投げつける。世界最強のクレジットカード──アメリカン・エキスプレス・センチュリオンである。
柿崎「これは…ブラックカード!実在したのか…」
驚愕する柿崎に、あんみつは取引を持ちかける。 その条件とは、自分が1億を払う代わりに矛を納めること。そして、さらに5億を払う代わりに──
あんみつ「柿崎さん。俺に加勢して、すいぴらや木偶の坊と戦ってほしい」
御ハッサム「待ってください!いくらお金持ちの先輩といえど、さすがにその額は…」
あんみつ「いいんだ!…大切な彼女を助けるためなら、金などいくらでも惜しくない」
その男気あるあんみつの言葉に、御ハッサムは心を打たれ涙した。 対する柿崎はひっひっひっと笑い、あっしはそのセリフが聞きたかったのさ、と呟いた。
一方その頃、スターバックス千代田区支店にて──。 アンチあんみつ党の筆頭たるすいぴらも、こうしてiPadを片手に腰掛けていれば、一見普通の大学生と変わりはない。 だが、その瞳には凶悪な闇が息を潜めており、事実その画面には、東京駅構内全ての防犯カメラの映像が映し出されていた。
韮崎「すいぴら君、また新しいゲームやってるの?受験勉強は?」
傍らにいる女性は、隣にいる男が準暴力団組織のトップであるとは夢にも思っておらず、遊んでばかりの彼氏に頬を膨らませていた。 彼女の言葉も意に介さず、すいぴらはニヤリと笑う。
すいぴら「さあ、地獄のデスゲームが始まるぜ──」
更新が楽しみです!!
はよ
支援(はよ)
新しい本読み始めたせいで、こういう作風で書きてえって葛藤がある
BBSで駄SS書きまくってた頃の俺まんまじゃねぇか
わかるよその気持ち
安定の途中放棄
支援
Player あんみつ、アポかど、柿崎、ふりぃず、シータ、ふゆ、砂川、オノノ、メガゴル、ドリランド
Dealer 木偶の坊、オサボリマン、アクティブ
Stranger 御ハッサム、シャンてぇあ
To be continue
アポかどは用心深い男だ。今回のすいぴらからの命令──9人の刺客を抹殺せよ。これが、バトルロイヤルへの強制参加であることはすぐに見抜いた。
アポかど「──そして、見抜いたからこそ、ここにいる。」
駅を見下ろす位置にあるビルの屋上──ではなく、駅構内にあるスタバ。 あえて、逃げ道の少ない店内で待機しているのは、ひとえにある人物の襲撃を恐れてのことだった。
アポかど「──管理人、シャンてぇあ」
管理人の立場でありながら、その権限を私欲のために乱用する極悪人シャンてぇあ。彼は最強の能力「制空権」を持っているため、空の下では圧倒的に不利である。 もっとも、そのシャンてぇあが今回のバトルロイヤルに参加しているのかは不明だが、用心を越したことはない。
アポかど「ふう──まあいい、いいさ。さすがのシャンてぇあも、長時間戦闘状態でいれば疲弊する。この際、彼に他のプレイヤーを全員倒してもらおうか。僕は1人を殺すだけで生き残れるんだ──」
今はただの客を装って一服していよう──そう思いコーヒーに口をつけたその瞬間──
──轟
アポかど「なっ──」
巨大な爆発音が聞こえ──
──轟、轟、轟、轟、轟
爆発は1度ならず、何度も連続して発生した。タイミングがほぼ重なっていたため正確な回数はわからないが、どれも位置が近い…全て駅構内で起こったものだろうか。 その衝撃か、照明が消えて、構内は暗闇に包まれた。 すでに人々はパニック状態に陥っており、爆発音に続いて悲鳴が鳴り響いている。
アポかど「まさか…」
アポかどは出入口に向かって走ったところ、やはり瓦礫で道が塞がれて通れなかった。おそらく、先の爆発は東京駅構内を封鎖するためのものだろう。
アポかど「おいおいおい──決着がつくまで駅から出るな、ってか?」
スマホをいれてみたが、電波が通じない。周到なことに、ジャミングまで用意されているらしい。
アポかど「クソ、すいぴらの野郎…!」
あいつ(シャンてぇあ)いっつも恐れられてんな
アポかどはにやりと笑った。
アポかど「──これも想定の範疇だ」
そう、生きるということは用心するということ。 リュックからかねて用意していたガスマスクを取り出し装着した。
アポかど「僕は常にあらゆる事態を想定して、その対策を練っている──僕が閉じ込められたということは、他のプレイヤーも1人はここにいるはずだ」
さらにリュックから、ガス爆弾が取り出す。その中身は、悪名高い神経ガス──サリンである。 これを駅構内に充満させておけば、確実に何人かのプレイヤーを脱落させることができる。その間、ガスマスクをつけた僕はじっとしているだけでいい。あとは当初の目論見通り、他のプレイヤーの数が減るのを待つだけでいい──
「お、アポかどさんじゃん」
アポかど「──!?」
暗闇の中、何者かがこちらに近づいてくる──その男は銃を発砲すると、アポかどの顔面──ガスマスクを貫通して右眼を貫いた。
アポかど「があぁぁっ!──お、お前は…オサボリマンか!」
マスクを脱ぎ捨て、苦痛に顔を歪ませながら右眼を抑えるアポかどに対し、オサボリマンは苦笑いを浮かべて肩をすくめた。
オサボリマン「いや〜、さすがにサリン持ってるとは思わなかったなあ」
アポかど「なぜ…僕がここにいるって──」
オサボリマン「…ああ。サーモグラフィーで人々の荷物を熱探知していたのさ。特に、用心深い君ならば、有事の事態に備えて兵器や爆発物を持っていてもおかしくないって思ってね」
アポかど「ッ──」
ふところの爆弾に手を伸ばす間もなく、アポかどは射殺された。
14/15
電車がトンネルに入り、ようやく東京駅へと到着したと思われたが── 車体は大きく揺れて、急ブレーキがかけられた。
御ハッサム「おわっ──」
先ほど老人柿崎に席を譲っていたため、立っていた御ハッサムのみ転倒する。
あんみつ「人身事故…でしょうか」
柿崎「さて?」
自粛中といえど、中央線には多くの乗員が乗っている。人々は不安の表情を浮かべ、とりあえずスマホを取り出しざわつき始める。 するとそこへ──
「あぎゃああああああああああああああ!!!」
隣の車両から、大男が叫び声を上げながら現れた。
あんみつ「まずいドリランドだ!」
御ハッサム「あれが、例の狂人ですか!?」
狂人ドリランド、本名ロニーコールマンは人類最強と謳われた狂人である。 扉越しに見える隣の車内は、床も壁も鮮血で染められていた。無惨にも乗客は全員引き裂かれており、惨殺と呼ぶべき光景がうかがえる。 こちらの車内にいた人々はそれに気づき、悲鳴をあげて我先にと反対側の車両へ押し寄せたが──
ドリランド「あぎゃあああああああああああああああ!!!」
それが裏目に出た。野獣にとって、逃げる集団を追うのは本能といって良い。ドリランドは咆哮を放つと、なだれる人々に向かって全力タックル──衝撃で10人ほどを軽く圧死させた。
あんみつ「ダメだ柿崎さん!ここは御ハッサムを連れて逃げてください!」
御ハッサム「そんな──僕も戦います!」
柿崎「いいや、残念ながらあっしの銃も、お前さんの右腕も歯が立たんだろう。ここは逃げるに限るね」
御ハッサムは苦悶の表情を見せたが、あんみつは彼の肩に手を置いた。
あんみつ「君の力は後で必ず必要になる。そのときまで、万全の状態で待っていてくれ──銀座で合流しよう」
御ハッサム「…はい。先輩もどうかご無事で!」
2人は窓を割って外に脱出した。
一方その頃、京葉線では激しい銃撃戦が行われていた。 すでに乗客は全員射殺されており、車内には機関銃の銃声のみが響いている。 両者は1つの車両を挟んで、ドアの壁越しに撃ち合っている構図だ。
ふりぃず「なかなか頭を出さないな。もうすでに10分は撃ち合っているか」
どうやら互いに銃弾の数は余裕があるようだ。ふりぃずとしては、駅に到着し他のプレイヤーと当たる前に決着をつけたいところである。
シータ「あれはたぶん…ふりぃずさん、かな。気をつけてくださいね、頭を出したらその瞬間に射殺されますよ」
ふゆ「うん。でもこのままだと駅に着いちゃうね」
シータ「ですね、あと5分といったところでしょうか」
そう言うと、シータはふりぃずが投げつけてきた手榴弾を空中で撃ち落とした。手榴弾はそのまま爆発し、真ん中の車両のガラスが一気に吹き飛ばされる。
ふりぃず「驚異的だな。反射速度、そして射撃の精密度、どれを取っても素晴らしい」
シータ「あぶないあぶない、超高速(タイピング)!!!がなければ対応できませんでした^^;」
ふりぃずが指を鳴らすと、突然足元からから大量の海水が湧き出した──それはシータ組の車両へ波となって押し寄せる。
シータ「いけない!」
ふゆ「きゃあ!」
2人が波に足を掬われた隙に、ふりぃずはアサルトライフルを撃ちながら走り出す。
シータ「──まずい、超高速(タイピング)!!!」
シータは瞬間的に起き上がりふりぃずの銃撃を回避──
シータ「いや、これはまさか──」
しかし、回避されることを読んでいたのか、ふりぃずの放った正拳突きがシータの胸に直撃──シータは肋骨を砕かれながら、5m程ぶっ飛ばされた。
シータ「があっ…」
ふゆ「シータくん!」
ふゆは咄嗟に銃口を向けたが、引き金を引くより先に回し蹴りを受け、銃を奪われた。
ふりぃず「女──お前は後回しだ」
しかし、すでにふりぃずの眼中にはふゆの姿などない。双眸が睨む先は、血湧き肉躍る男一匹である。
シータ「………超高速(タイピング)!!!」
またもや瞬間的に起き上がったシータは、ふりぃずの撃つ弾丸をナイフを投げてかわしてみせると、拳銃を取り出して近距離で発砲──ふりぃずは体をねじって弾丸を避けると、シータの手にある拳銃の銃口を強引に反対側へ向けて引き金を引かせる──
シータ「くううう──」
手のひらを撃ち抜かれたシータだったが、そのままふりぃずを押し倒し、袈裟固めをかけた。
ふりぃず「なにを──」
シータ「ふゆさん!私もろとも爆破してください!!」
ふゆ「そんな──」
ふりぃず「ぬうう──!」
ふりぃずは空いている右手でライフルを掴むと、銃口をシータの脇腹にあてて発砲。
シータ「あああああああああああ!!!」
シータの腹部が毎秒抉られていくが、それでもシータは腕の力を抜かなかった。
ふゆ「──ごめん」
ふゆはもはやシータが助からないことを悟ると、涙を流しながらダイナマイトを投げつけ、先頭の車両へ退避── 数秒後、京葉線の真ん中で大爆発が起こり、先頭は途絶えた後方の車両を残して、そのまま東京駅と向かっていった。
12/15
は?支援
絶対に完結させろ
俺は悲しいよ
いうてまだ3ヶ月前か🤔🤔
催促されたら書かざるを得ないな
不適切なコンテンツとして通報するには以下の「送信」ボタンを押して下さい。 現在このグループでは通報を匿名で受け付けていません。 管理者グループにはあなたが誰であるかがわかります。
どのように不適切か説明したい場合、メッセージをご記入下さい。空白のままでも通報は送信されます。
通報履歴 で、あなたの通報と対応時のメッセージを確認できます。
トピックをWIKIWIKIに埋め込む
次のコードをWIKIWIKIのページに埋め込むと最新のコメントがその場に表示されます。
// generating...
プレビュー
手洗い、うがいを徹底し、不要不急の外出は控えましょう。 命が一番大切です、当たり前ですが。
ユーザー非表示機能を有効活用しましょう。
今日の一言 鬼に金棒 大剣に小タル爆弾
・ザワッター http://zawazawa.jp/pokerinblog/
・ポケモンBBS隔離所 http://zawazawa.jp/pink/
「艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki」の避難所です。
ここまでがあなたのコンテンツ
ここからもあなたのコンテンツ
小太りだァ...?
支援
バンクシー草だな
あんみつが住んでいる地域は多摩区と呼ばれ、東京駅から西に位置する。
2人は立川で合流すると、中央線に乗って目的地に向かうことにした。
名古屋からやってきた田舎者の御ハッサ厶は、初めての都会の景色に目を輝かせていたが、あんみつは重苦しい表情をしていた。
脅迫状の文には続きがあったのだ。
あんみつ「…駅に来た上で、9人の刺客を皆殺しにしろ、か」
御ハッサム「連中、先輩が戦う姿を見て楽しもうって魂胆ですよ。全く、どこまでゲスなんだ!」
2人が座席に座ったその瞬間──
???「──おっと、馴染みの顔だねえ」
あんみつ「──!」
咄嗟に身を構えるがもう遅い。正面に立っている男は、ふところに──コートを羽織っていて見えにくいが、世界最強の拳銃デザートイーグルを忍ばせている。
電車が動き始め、車内がガタンガタンと揺れる中で、銃口を向けられた御ハッサムは硬直していた。
御ハッサム「柿崎さん…あなた、まさか連中の狗に成り下がったのですか…?」
その問いかけに、全身黒づくめの男柿崎はひっひっひっと笑う。おどけた様子でこれは異なことを、と言った。
柿崎「あっしはFXで背負った借金1億を、ここにいる9人のコテハンを倒せば肩代わりしてくれると約束されたんだが──」
柿崎「どうやら事はそう単純ではないらしいねえ」
前もあったような
御ハッサム「先輩は彼女を誘拐されてるんだ!ここは退いてください!」
柿崎「…さて?それはお前さんが1億を払ってくれるということかい」
柿崎は依然として、ニヤニヤとした表情のまま銃を構えたままである。痺れを切らした御ハッサムは、話し合いは時間の無駄と判断した。
御ハッサム(──埒が明かない。こんな場所で使いたくなかったが、ここはひとまず眠ってもらうぞ!)
瞬時にして、御ハッサムの右腕が熱を帯びる、赤く輝く。肌色の皮膚が反転し、銀色の鋼鉄が剥き出しとなる。機械仕掛けの右腕 が唸りを上げ──
高熱の瓦斯を噴き出しながら今、
御ハッサム「なっ──」
1秒にも満たないバレッドパンチの起動より先に、柿崎が銃を御ハッサムの右腕にねじ込んでいた。
銃身は歯車の動きを止め、回路を狂わし、必中の技を不発に終わらせた。
柿崎「おいおい、気が早いなお兄ちゃん」
御ハッサム「嘘だろ…ただの攻撃にはビクともしないはずなのに…!」
信じられないという表情をした御ハッサムの肩に、あんみつは手を置いた。
あんみつ「柿崎、彼は機械オタクだ」
御ハッサム「…!」
機械オタクはだいたい何でもできるのだ。
柿崎「それで?お前さん、さっきから何か言いたげだが」
あんみつはそう尋ねられ、ふうっと息を履いた。
懐から1枚のカードを取り出すと、柿崎に投げつける。世界最強のクレジットカード──アメリカン・エキスプレス・センチュリオンである。
柿崎「これは…ブラックカード!実在したのか…」
驚愕する柿崎に、あんみつは取引を持ちかける。
その条件とは、自分が1億を払う代わりに矛を納めること。そして、さらに5億を払う代わりに──
あんみつ「柿崎さん。俺に加勢して、すいぴらや木偶の坊と戦ってほしい」
御ハッサム「待ってください!いくらお金持ちの先輩といえど、さすがにその額は…」
あんみつ「いいんだ!…大切な彼女を助けるためなら、金などいくらでも惜しくない」
その男気あるあんみつの言葉に、御ハッサムは心を打たれ涙した。
対する柿崎はひっひっひっと笑い、あっしはそのセリフが聞きたかったのさ、と呟いた。
一方その頃、スターバックス千代田区支店にて──。
アンチあんみつ党の筆頭たるすいぴらも、こうしてiPadを片手に腰掛けていれば、一見普通の大学生と変わりはない。
だが、その瞳には凶悪な闇が息を潜めており、事実その画面には、東京駅構内全ての防犯カメラの映像が映し出されていた。
韮崎「すいぴら君、また新しいゲームやってるの?受験勉強は?」
傍らにいる女性は、隣にいる男が準暴力団組織のトップであるとは夢にも思っておらず、遊んでばかりの彼氏に頬を膨らませていた。
彼女の言葉も意に介さず、すいぴらはニヤリと笑う。
すいぴら「さあ、地獄のデスゲームが始まるぜ──」
更新が楽しみです!!
はよ
新しい本読み始めたせいで、こういう作風で書きてえって葛藤がある
BBSで駄SS書きまくってた頃の俺まんまじゃねぇか
わかるよその気持ち
安定の途中放棄
支援
Player
あんみつ、アポかど、柿崎、ふりぃず、シータ、ふゆ、砂川、オノノ、メガゴル、ドリランド
Dealer
木偶の坊、オサボリマン、アクティブ
Stranger
御ハッサム、シャンてぇあ
To be continue
アポかどは用心深い男だ。今回のすいぴらからの命令──9人の刺客を抹殺せよ。これが、バトルロイヤルへの強制参加であることはすぐに見抜いた。
アポかど「──そして、見抜いたからこそ、ここにいる。」
駅を見下ろす位置にあるビルの屋上──ではなく、駅構内にあるスタバ。
あえて、逃げ道の少ない店内で待機しているのは、ひとえにある人物の襲撃を恐れてのことだった。
アポかど「──管理人、シャンてぇあ」
管理人の立場でありながら、その権限を私欲のために乱用する極悪人シャンてぇあ。彼は最強の能力「制空権」を持っているため、空の下では圧倒的に不利である。
もっとも、そのシャンてぇあが今回のバトルロイヤルに参加しているのかは不明だが、用心を越したことはない。
アポかど「ふう──まあいい、いいさ。さすがのシャンてぇあも、長時間戦闘状態でいれば疲弊する。この際、彼に他のプレイヤーを全員倒してもらおうか。僕は1人を殺すだけで生き残れるんだ──」
今はただの客を装って一服していよう──そう思いコーヒーに口をつけたその瞬間──
──轟
アポかど「なっ──」
巨大な爆発音が聞こえ──
──轟、轟、轟、轟、轟
爆発は1度ならず、何度も連続して発生した。タイミングがほぼ重なっていたため正確な回数はわからないが、どれも位置が近い…全て駅構内で起こったものだろうか。
その衝撃か、照明が消えて、構内は暗闇に包まれた。
すでに人々はパニック状態に陥っており、爆発音に続いて悲鳴が鳴り響いている。
アポかど「まさか…」
アポかどは出入口に向かって走ったところ、やはり瓦礫で道が塞がれて通れなかった。おそらく、先の爆発は東京駅構内を封鎖するためのものだろう。
アポかど「おいおいおい──決着がつくまで駅から出るな、ってか?」
スマホをいれてみたが、電波が通じない。周到なことに、ジャミングまで用意されているらしい。
アポかど「クソ、すいぴらの野郎…!」
支援
アポかどはにやりと笑った。
アポかど「──これも想定の範疇だ」
そう、生きるということは用心するということ。
リュックからかねて用意していたガスマスクを取り出し装着した。
アポかど「僕は常にあらゆる事態を想定して、その対策を練っている──僕が閉じ込められたということは、他のプレイヤーも1人はここにいるはずだ」
さらにリュックから、ガス爆弾が取り出す。その中身は、悪名高い神経ガス──サリンである。
これを駅構内に充満させておけば、確実に何人かのプレイヤーを脱落させることができる。その間、ガスマスクをつけた僕はじっとしているだけでいい。あとは当初の目論見通り、他のプレイヤーの数が減るのを待つだけでいい──
「お、アポかどさんじゃん」
アポかど「──!?」
暗闇の中、何者かがこちらに近づいてくる──その男は銃を発砲すると、アポかどの顔面──ガスマスクを貫通して右眼を貫いた。
アポかど「があぁぁっ!──お、お前は…オサボリマンか!」
マスクを脱ぎ捨て、苦痛に顔を歪ませながら右眼を抑えるアポかどに対し、オサボリマンは苦笑いを浮かべて肩をすくめた。
オサボリマン「いや〜、さすがにサリン持ってるとは思わなかったなあ」
アポかど「なぜ…僕がここにいるって──」
オサボリマン「…ああ。サーモグラフィーで人々の荷物を熱探知していたのさ。特に、用心深い君ならば、有事の事態に備えて兵器や爆発物を持っていてもおかしくないって思ってね」
アポかど「ッ──」
ふところの爆弾に手を伸ばす間もなく、アポかどは射殺された。
14/15
電車がトンネルに入り、ようやく東京駅へと到着したと思われたが──
車体は大きく揺れて、急ブレーキがかけられた。
御ハッサム「おわっ──」
先ほど老人柿崎に席を譲っていたため、立っていた御ハッサムのみ転倒する。
あんみつ「人身事故…でしょうか」
柿崎「さて?」
自粛中といえど、中央線には多くの乗員が乗っている。人々は不安の表情を浮かべ、とりあえずスマホを取り出しざわつき始める。
するとそこへ──
「あぎゃああああああああああああああ!!!」
隣の車両から、大男が叫び声を上げながら現れた。
あんみつ「まずいドリランドだ!」
御ハッサム「あれが、例の狂人ですか!?」
狂人ドリランド、本名ロニーコールマンは人類最強と謳われた狂人である。
扉越しに見える隣の車内は、床も壁も鮮血で染められていた。無惨にも乗客は全員引き裂かれており、惨殺と呼ぶべき光景がうかがえる。
こちらの車内にいた人々はそれに気づき、悲鳴をあげて我先にと反対側の車両へ押し寄せたが──
ドリランド「あぎゃあああああああああああああああ!!!」
それが裏目に出た。野獣にとって、逃げる集団を追うのは本能といって良い。ドリランドは咆哮を放つと、なだれる人々に向かって全力タックル──衝撃で10人ほどを軽く圧死させた。
あんみつ「ダメだ柿崎さん!ここは御ハッサムを連れて逃げてください!」
御ハッサム「そんな──僕も戦います!」
柿崎「いいや、残念ながらあっしの銃も、お前さんの右腕も歯が立たんだろう。ここは逃げるに限るね」
御ハッサムは苦悶の表情を見せたが、あんみつは彼の肩に手を置いた。
あんみつ「君の力は後で必ず必要になる。そのときまで、万全の状態で待っていてくれ──銀座で合流しよう」
御ハッサム「…はい。先輩もどうかご無事で!」
2人は窓を割って外に脱出した。
一方その頃、京葉線では激しい銃撃戦が行われていた。
すでに乗客は全員射殺されており、車内には機関銃の銃声のみが響いている。
両者は1つの車両を挟んで、ドアの壁越しに撃ち合っている構図だ。
ふりぃず「なかなか頭を出さないな。もうすでに10分は撃ち合っているか」
どうやら互いに銃弾の数は余裕があるようだ。ふりぃずとしては、駅に到着し他のプレイヤーと当たる前に決着をつけたいところである。
シータ「あれはたぶん…ふりぃずさん、かな。気をつけてくださいね、頭を出したらその瞬間に射殺されますよ」
ふゆ「うん。でもこのままだと駅に着いちゃうね」
シータ「ですね、あと5分といったところでしょうか」
そう言うと、シータはふりぃずが投げつけてきた手榴弾を空中で撃ち落とした。手榴弾はそのまま爆発し、真ん中の車両のガラスが一気に吹き飛ばされる。
ふりぃず「驚異的だな。反射速度、そして射撃の精密度、どれを取っても素晴らしい」
シータ「あぶないあぶない、超高速 !!!がなければ対応できませんでした^^;」
ふりぃずが指を鳴らすと、突然足元からから大量の海水が湧き出した──それはシータ組の車両へ波となって押し寄せる。
シータ「いけない!」
ふゆ「きゃあ!」
2人が波に足を掬われた隙に、ふりぃずはアサルトライフルを撃ちながら走り出す。
シータ「──まずい、超高速 !!!」
シータは瞬間的に起き上がりふりぃずの銃撃を回避──
シータ「いや、これはまさか──」
しかし、回避されることを読んでいたのか、ふりぃずの放った正拳突きがシータの胸に直撃──シータは肋骨を砕かれながら、5m程ぶっ飛ばされた。
シータ「があっ…」
ふゆ「シータくん!」
ふゆは咄嗟に銃口を向けたが、引き金を引くより先に回し蹴りを受け、銃を奪われた。
ふりぃず「女──お前は後回しだ」
しかし、すでにふりぃずの眼中にはふゆの姿などない。双眸が睨む先は、血湧き肉躍る男一匹である。
シータ「………超高速 !!!」
またもや瞬間的に起き上がったシータは、ふりぃずの撃つ弾丸をナイフを投げてかわしてみせると、拳銃を取り出して近距離で発砲──ふりぃずは体をねじって弾丸を避けると、シータの手にある拳銃の銃口を強引に反対側へ向けて引き金を引かせる──
シータ「くううう──」
手のひらを撃ち抜かれたシータだったが、そのままふりぃずを押し倒し、袈裟固めをかけた。
ふりぃず「なにを──」
シータ「ふゆさん!私もろとも爆破してください!!」
ふゆ「そんな──」
ふりぃず「ぬうう──!」
ふりぃずは空いている右手でライフルを掴むと、銃口をシータの脇腹にあてて発砲。
シータ「あああああああああああ!!!」
シータの腹部が毎秒抉られていくが、それでもシータは腕の力を抜かなかった。
ふゆ「──ごめん」
ふゆはもはやシータが助からないことを悟ると、涙を流しながらダイナマイトを投げつけ、先頭の車両へ退避──
数秒後、京葉線の真ん中で大爆発が起こり、先頭は途絶えた後方の車両を残して、そのまま東京駅と向かっていった。
12/15
は?支援
絶対に完結させろ
支援
俺は悲しいよ
いうてまだ3ヶ月前か🤔🤔
催促されたら書かざるを得ないな