御ハッサム「先輩は彼女を誘拐されてるんだ!ここは退いてください!」
柿崎「…さて?それはお前さんが1億を払ってくれるということかい」
柿崎は依然として、ニヤニヤとした表情のまま銃を構えたままである。痺れを切らした御ハッサムは、話し合いは時間の無駄と判断した。
御ハッサム(──埒が明かない。こんな場所で使いたくなかったが、ここはひとまず眠ってもらうぞ!)
瞬時にして、御ハッサムの右腕が熱を帯びる、赤く輝く。肌色の皮膚が反転し、銀色の鋼鉄が剥き出しとなる。
高熱の瓦斯を噴き出しながら今、
御ハッサム「なっ──」
1秒にも満たないバレッドパンチの起動より先に、柿崎が銃を御ハッサムの右腕にねじ込んでいた。
銃身は歯車の動きを止め、回路を狂わし、必中の技を不発に終わらせた。
柿崎「おいおい、気が早いなお兄ちゃん」
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