みんポケ!

【SS】バトルロイヤル

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絶対に完結させます

あんみつ
作成: 2020/05/17 (日) 03:40:35
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あんみつ 2020/05/17 (日) 03:55:09

 あんみつの彼女は紐で手足を縛られ、廃工場のコンクリートの上に横たわっていた。
 それを見下ろすのは男──目玉が異様に飛び出しており、でこか爬虫類を連想させるような、パーカー姿の青年である。

すいぴら「ふーん、この娘があんみつの彼女ね」

 すいぴら青年は右手で少女の顎を掴み、顔をまじまじと覗き見る。
 少女は、そのギョロりとした目を見た途端に寒気が走り、じたばたと暴れだした。

あんみつ彼女「やめて、離して!」

木偶の坊「オラァ!おとなしくしろゴラ!」

 傍らにいた大男は、抵抗する少女の腹部を容赦なく蹴り飛ばす。

あんみつ彼女「げ、げほっ……」

すいぴら「あー、あまり跡は遺すんじゃねぇぞ…。売り物にならなくなっちまうからよお」

 そこへ、工場の外にミライーツが停まり、運転手の金髪の若者は車を降りて一同に駆け寄った。

オサボリマン「ピラフの兄貴ぃ、車の用意ができましたで!」

すいぴら「よし…予定どおり例の場所に運べ。」

 木偶の坊とオサボリマンは2人がかりで少女を抱えると、ミライーツのトランクに押し込んだ。
 その様子を見るすいぴらの眼には、必死に抵抗する女ではなく、その彼氏の顔が映っていた。

すいぴら「あんみつ…これでてめえは終わりだァ…」

 ニチャアと音を立てて薄気味悪い笑みを浮かべると、夜の街に青年の歓笑が響き渡った。

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まこげ 2020/05/17 (日) 03:55:16

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3
あんみつ 2020/05/17 (日) 13:37:13 修正

 やさしいそよ風が吹きすぎる午後、あんみつは自身のアトリエで絵を嗜んでいた。
 余談だが、巷で噂のバンクシーとは彼のことである。

御ハッサム「先輩!」

 そこへ、小太りの少年がビラを片手に飛び込んできた。

あんみつ「なんだ騒々しい」

御ハッサム「こんなモノが掲示板に…」

 彼の持っていたビラには、目を疑う内容が記されていた。
 曰く、あんみつの彼女は預かった。返してほしければ東京駅まで来い、と乱雑な字で記されていたのだ。

あんみつ「あいつら…下劣な真似を!」

 色白の優男も、思わず顔を朱に染めて怒りに打ち震える。
 恐る恐る、御ハッサムは犯人に心当たりはあるのかと尋ねると、あんみつはこれまで幾度となく襲撃を受けてきたこと、またそれらを返り討ちにしてきた旨を説明した。

あんみつ「…今回もアンチあんみつ党、連中の報復だろう」

御ハッサム「なんてひどい奴らだ…先輩、僕も加勢しますよ!」

あんみつ「御ハッサム…お前…」