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【SS】バトルロイヤル / 27

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あんみつ 2020/06/01 (月) 01:46:54

 一方その頃、京葉線では激しい銃撃戦が行われていた。
 すでに乗客は全員射殺されており、車内には機関銃の銃声のみが響いている。
 両者は1つの車両を挟んで、ドアの壁越しに撃ち合っている構図だ。

ふりぃず「なかなか頭を出さないな。もうすでに10分は撃ち合っているか」

 どうやら互いに銃弾の数は余裕があるようだ。ふりぃずとしては、駅に到着し他のプレイヤーと当たる前に決着をつけたいところである。

シータ「あれはたぶん…ふりぃずさん、かな。気をつけてくださいね、頭を出したらその瞬間に射殺されますよ」

ふゆ「うん。でもこのままだと駅に着いちゃうね」

シータ「ですね、あと5分といったところでしょうか」

 そう言うと、シータはふりぃずが投げつけてきた手榴弾を空中で撃ち落とした。手榴弾はそのまま爆発し、真ん中の車両のガラスが一気に吹き飛ばされる。

ふりぃず「驚異的だな。反射速度、そして射撃の精密度、どれを取っても素晴らしい」

シータ「あぶないあぶない、超高速(タイピング)!!!がなければ対応できませんでした^^;」

 ふりぃずが指を鳴らすと、突然足元からから大量の海水が湧き出した──それはシータ組の車両へ波となって押し寄せる。

シータ「いけない!」

ふゆ「きゃあ!」

 2人が波に足を掬われた隙に、ふりぃずはアサルトライフルを撃ちながら走り出す。

 シータ「──まずい、超高速(タイピング)!!!」

 シータは瞬間的に起き上がりふりぃずの銃撃を回避──

シータ「いや、これはまさか──」

 しかし、回避されることを読んでいたのか、ふりぃずの放った正拳突きがシータの胸に直撃──シータは肋骨を砕かれながら、5m程ぶっ飛ばされた。

シータ「があっ…」

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