あんみつ
General
2020/06/01 (月) 02:02:09
ふゆ「シータくん!」
ふゆは咄嗟に銃口を向けたが、引き金を引くより先に回し蹴りを受け、銃を奪われた。
ふりぃず「女──お前は後回しだ」
しかし、すでにふりぃずの眼中にはふゆの姿などない。双眸が睨む先は、血湧き肉躍る男一匹である。
シータ「………
またもや瞬間的に起き上がったシータは、ふりぃずの撃つ弾丸をナイフを投げてかわしてみせると、拳銃を取り出して近距離で発砲──ふりぃずは体をねじって弾丸を避けると、シータの手にある拳銃の銃口を強引に反対側へ向けて引き金を引かせる──
シータ「くううう──」
手のひらを撃ち抜かれたシータだったが、そのままふりぃずを押し倒し、袈裟固めをかけた。
ふりぃず「なにを──」
シータ「ふゆさん!私もろとも爆破してください!!」
ふゆ「そんな──」
ふりぃず「ぬうう──!」
ふりぃずは空いている右手でライフルを掴むと、銃口をシータの脇腹にあてて発砲。
シータ「あああああああああああ!!!」
シータの腹部が毎秒抉られていくが、それでもシータは腕の力を抜かなかった。
ふゆ「──ごめん」
ふゆはもはやシータが助からないことを悟ると、涙を流しながらダイナマイトを投げつけ、先頭の車両へ退避──
数秒後、京葉線の真ん中で大爆発が起こり、先頭は途絶えた後方の車両を残して、そのまま東京駅と向かっていった。
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