MBTはMBTでも第1世代かつ戦中に開発開始だからな。MBTっていうのも重巡航戦車というコンセプトが主力戦車そのものだったから歴史を遡って言われ始めた感じだったはずだし。これの前のチャーチルやコメットなんかと比べると前進速度以外の性能諸元は勝っているし、その前進速度も仮想敵がティーガーだったのを考えるとこれ以上速度を上げる必要性が薄かったんじゃないかな。
通報 ...
MBTはMBTでも第1世代かつ戦中に開発開始だからな。MBTっていうのも重巡航戦車というコンセプトが主力戦車そのものだったから歴史を遡って言われ始めた感じだったはずだし。これの前のチャーチルやコメットなんかと比べると前進速度以外の性能諸元は勝っているし、その前進速度も仮想敵がティーガーだったのを考えるとこれ以上速度を上げる必要性が薄かったんじゃないかな。
Mk.10の時代になって競合もMBTになったのにも関わらず足回りの改良がなされてないってことは、機動力については拡張性がなかったってことでいいのかな?
クロムウェルから倍近く重くなってる割にいつものミーティアエンジンだから足が遅いのは仕方ない。ショットカルだとM60と同じエンジンに換装して100馬力強化してるから最高速が43km/hまで向上している。足回りのサスペンションは使い古されたボギー式のホルストマン方式で、以降ずっとチャレ2まで使い続けている。こちらは沈み込む量が短いので、低速時に安定した静粛性が得られるが高速走行にはあまり向いていない。英国的には北アフリカからの戦訓で取り入れられた速い後退だけが特徴で、最高速30km/hちょい、航続距離は100km程度しかないこの戦車で
我慢満足してたんだろう。ネットで調べる限りでは、そもそも最高速度の遅さは問題視されていなかったぽい。走破性能とか加速性能の方が重要視されていて、速度は運搬車で補うって考えだったらしい。まぁ実際の戦車戦だと最高速度を+10km/hするのはコストの割に効果が薄そうではある。ゲームと違って同じ場所からヨーイドンするわけじゃないし。
実際の戦車戦は機動作戦行動という概念で動くから34km/hの航続距離100km(長距離用の増加タンクを積んだLR型でも約倍程度)と、45km/hの航続距離500kmじゃ取れる戦術に相当な差がある。ゲームだとショットカルの増えた馬力による機動力の差は割と大きい。英陸軍としては戦車用の大規模燃料補給装置が1975年まで導入されなかったのは、つまりその間そういう運用で満足してたからだろうね。
葉1の話題に戻すと、エンジンの拡張性はあったわけだ。その上で燃料を増やすだけでエンジンを大幅に変更しなかった理由は私には分かりかねる。ただセンチュリオンが活躍した時代は丁度MBTという概念が確立していく過渡期だったから、何が正しい設計思想なのか暗中模索だったわけで、速力強化よりも装甲強化の方が優先項目だとイギリスが判断したとしてもおかしくはない。或いはMk.3の生産中にはチーフテンの設計が開始されたらしいから、既にある程度生産されていたセンチュリオンが近い将来旧式になるのに速力を必要以上に向上させる意義を感じられなかったのかもしれない。