名前なし
2024/01/26 (金) 13:59:59
b019c@93feb
航空機の風防の枠の数、幅はやはりガラスの強度で決まるのでしょうか?特に零戦などは何故枠が多いのでしょうか?
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そのへんは曲面ガラスを作るのが難しかったと聞く。変に作ると歪んで見えるからね。米機のバブルキャノピーはアクリルだったかな。
零戦も前面以外は全てアクリルなんだけど、均一な厚みの曲面に成形できなかったみたい(日本国内でのアクリル樹脂の製造開始は1938年)。 / 布でこすると(内容不純物のせいで)みかんのような匂いがしたそうで、飛行場の近くで拾った匂いガラスは男の子の宝物扱いだったそうな。
曲面にする以上精巧に造っても視界が歪むのは仕方ないので。現代でもF1(車)でキャノピーを試作した際に曲面故の視界の歪みで却下になっていたりする。現代戦闘機でも戦闘機の操縦席からの映像で歪みを見ることができる。できるだけ平面でかなり大きめである零のキャノピーを構成するためにかなり枠が増えていたはず。
枠を増やした系の機体で言えば、F-84はB型でキャノピー吹っ飛んだかなんかの強度不足の事故でG型では枠多いものになってる。バードストライク対策でF-2はF-16から枠1つ増えて3分割。
概ね視界と強度確保との戦いだね。零戦は歪みを嫌った部分があったのは確か。隼のパイロットなんかも同じ理由で風防を開けて索敵していた人もいたからね。英米でそういう話を聞かないのは、ファストバック式でも視界を確保できて、死角が少なくなる上、単純に歪みに慣れてしまうかららしい