名前なし
2024/01/19 (金) 01:10:09
84a00@54e58
戦時中の機銃や機関砲の収束距離は自分で好きな距離を調整出来たのでしょうか? 100mや200mのような切りのいい分かりやすい距離ではなく120mや180mといった中途半端な距離でも収束することはできたのでしょうか。
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機関砲の収束は地上で機体を固定しボアサイトと呼ばれる照準器を銃に取り付けて的と合わすか、実際に的に射撃して取付角度の調整をしていたので、調整可能な距離の範囲内であれば理屈上は自由に設定可能のはず。ただし、パイロットの裁量で設定できたかといえば、軍の方針、マニュアルがあるし、再調整に手間がかかるのでどうなんでしょうね? Gun harmonisation wiki が分かりやすく説明している。米軍のマニュアルもあった。(誰か翻訳して)
抄訳だけど、おおざっぱに述べると「一口に収束距離調整といっても、機銃または機関砲の搭載数、発射速度、距離による弾道落差、それに搭載部分(翼なら荷重ねじれによる発砲ブレ勘案)などを考慮して最適な弾幕を得ることが撃墜への早道なので、ごく単純に収束距離だけ調整すればそれで万事おkとはいかない」的な話を数学とか交えて言ってるみたい。米軍のマニュアルはまさにその話で、弾丸の弾頭重量と発射速度と取り付け角度、試験射撃での落下距離、比較弾道なんかの表がたくさん記載されてる
追記、日本陸軍の場合だと、 松本良男「秘めたる空戦」(独立飛行第103中隊、飛燕部隊) での描写では地上で機付長とパイロットが相談しながら上司の許可取って自分の得意距離に角度調整してた様子なので、逆に何メートル固定でこれで射たなければ懲罰、軍法会議的な(誰の得にもならない非合理的な)罰則はなかったんじゃないかと思う
米軍のエースには収束300m、曳光弾なしって個人調整のがいたらしい。バーリングだったかな?
ありがとうございます。ここまで詳細な資料や内容は初めて見ました。
射撃距離を語る人はいても照準距離について語る人はあまりいないんですが、日本陸軍だと200m一点照準が規定の様ですが飛行70戦隊の様に部隊内で変更したり、個人で変更したりしたと言う話はあるので、ある程度は個人の裁量で出来たと思います。ただ、基本的に共有機材なので規定通りと言う方が多かったとは思います。