Leviathan読了及び6章走り終わったのと、過去コメの「私」と「ファウスト」別人説を見て思いついた説
1.ファウストは「私」に「ファウスト」の人格を被せたもの
2.その実験の失敗により、実験中に被せられた他人の人格の経験を自分の知識として保持してしまう(記憶のみ)
3.これにより、ファウストはあらゆる「ファウストが経験しうる知識」を人格を被らずとも自由に「利用」できる状態である
※2については、カロンを上書きとするなら、ファウストは追加入力だと言える(ラピス=カロンに対して、私+ファウスト)
LB社の人格は脱ぐと、その人格の記憶は思い出せない夢のようにあやふやになるはずだが、ファウストはLB社とは別の組織の非人道的実験により被ったことのある人格の知識をすべて「私」が記憶してしまった。※これが「ファウストはファウストが知っているすべての出来事を知っている(ファウストが知らないことは知らない)」というセリフの説明となる
要はファウストは状況に合わせた「ファウストの人格(可能性)」の知識を引き出して解説している ※幻想体ならL社のファウストの知識を使う感じ。実際にはもっと細かくて「〇〇幻想体担当のファウスト」の人格の記憶を使って説明している感じ
通常なら記憶のほとんどが「ファウスト」になる以上、「私」が異物になり主導権を失うはずだが、「ファウスト」がなまじ天才だったため、その異物が本物だと「ファウスト」が把握しているため、「私」を忘れないように「ファウスト」が意識しているため、一人称が使い分けられていると考えられる
ここから想像するに、ヴェルギリウスのラピスを救う方法は、ファウストから「ファウスト」を消して「私」を取り戻す方法でもある可能性がある(これがファウストの望み?)
余談:Leviathan内であるシーンで「私が多すぎる...」というセリフを放つ子供がいるが、この子が受けているのが「無数の人格の記憶を見る」実験である可能性があり、黒幕が同様の実験を繰り返し行っているとも作中で説明されているので、「私(ファウスト)」が過去にこの実験を受けた可能性はあり得ると思う