上のコメにあるけど、エイハブ単体だとそこまででもないというのはマジ。
三人衆のときはクイークェグの庇い行動にしこたま苦しめられたが、EGOになって単体化してからは結局本人のHPを削りきればフェーズが移行するので、ギミックに乗らずとも割とゴリ押しが通る。
この時点で、あーこいつは他人を顎で使ってるときが一番強いんだな、と察した。
いくら他人をガスとして消費していようが、それを振るってるのは自分なんだ。よそのコメにあるようにたぶんエイハブ自身はそこに違いなんて見出してないんだろうが、これは物理的な話で。
ガスにした以上、スターバックは追い打ちで詰めてこないし、クイークェグは彼女を庇わない。自立行動をしない。今まで彼らが混乱しようが撃破されようがエイハブには関係なかったが、もう違う。
身一つに「した」のだから、混乱するのも撃破されるのも、もはやエイハブなんだ。だから負けた。彼女は自分と船員の区別を一緒くたにしたから負けた。彼らを自分の人魚にしたから負けたんだ。
最後の発狂で必死にもういない船員たちを呼びつけるシーンは、極端な言い方だけど「独りでは何もできない」というのを如実に表している名シーンだと思う。
自分はチェスが強いので、実際に自分自身がナイトやらポーンやらビショップやらになって前線張れます!、なんてことがないように。
ある意味イシュメールだけでなく、ダンテとも対になっていたんだろう。ダンテはその違いをわかっていた。囚人たちは仲間であって、ダンテ自身の延長なんかではない。
たとえ苦痛を同じくする相手であっても、異なる存在なのだと。それらを率いるのなら、そのための責任が要るのだと。
彼女はイシュメールに敗北した裏で、指揮官としてダンテにも負けていたのかもしれない。
まあ今後の登場でいろいろ変わってくるかもわからんね。長文失礼いたした。