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まだまだカブは抜けません。(全体相場・個別銘柄。売買双方OK) / 24886

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Mad_Vandalist 2023/01/22 (日) 13:31:36 修正 >> 24885

ちなみにここまで読んで来て毎年の「期間損益が大幅に改善する」のは分かったけど、「債券の含み損の増加額は期間損益の改善額以上に大きい」のではないと疑問を持たれる方もいると思います。

実はこの部分がクセモノで単純に数字だけ見ると投資をためらう原因になっています。
債券の含み損の額は当然のように金利上昇による価値の変動幅を全て表示しています。つまり単年度ではありません。
もし、金利が1%上昇するのなら、金利が1%上がった水準で現在価値を計算し直した額です。つまり最大の損失額が計算されている訳です。
現実には債券を売却処分して損失を計上しない限りは債券が償還されるまで期間収益を圧迫する形で損失処理されます。
もし、仮に622,122百万円の経済価値の低下(時価評価の低下幅)を起こす債券の平均残存期間が10年だとすると、毎年の損失の圧迫額はその1/10の62,212百万円になります。

つまり、期間損益(1年間)の改善額の381,094百万円のわずか16.3%にしか過ぎず、差引では318,882百万円の改善という事になります。
そして、債券の追加投資を行って残高を増やさない限り、含み損は償還によって自然に改善されてゆきます。

勿論、金利上昇での含み損の増加は足かせにはなり、それによる自己資本への影響が大き過ぎると貸出を増加させたくともできなくなる事も起こり得ますが、それは個々の銀行の問題です。

そして、自己資本比率の落とし穴は銀行法で用いる自己資本比率では、国債はリスクゼロで計算されているという事です。
ですから、国債で含み損を抱えていて身動きが取れなくなっている銀行程、銀行法上の自己資本比率が高いという漫画のような現実があると言う事は忘れる事はできません。

金利の上昇がゆっくりと進む限りは圧倒的に収益性が改善される事を理解して頂けたら幸いです。
そして重要なのは保有している債券等の平均残存期間です。
機関投資家は常に債券のデュレーションを意識していますが、銀行のディスクロージャー誌に記載されている保有債券の中身を投資家が意識しているようには思ない事です。

これからも銀行株の上昇が続くと私は考えています。しかし次のフェーズ(マイナス金利の解除後)では、選別が進むと考えています。
皆様の意見を宜しくお願いします。

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