実は僕も初めてです(汗
ここ10年くらいで事業再生ADRを申請した企業でパッと思いつくのは、JAL、曙ブレーキ、ワタベウェディングです。
JALについては2009年に事業再生ADRを申請。
事業再生ADRの手続が終わった後の2010年1月、会社更生法に移行して法的整理となりました。
そして、皆さま御存知の通り、2010年2月に上場廃止して株は紙くずとなりました。
曙ブレーキは2019年1月に事業再生ADRを申請。
9月に銀行団が借入金の半分に相当する560億円の債権放棄。
上場廃止はせず、現在も上場したまま再建中です。
ワタベウェディングは2021年3月19日に事業再生ADRを申請。
5月27日に銀行団が借入金の半分に相当する90億円の債務免除、残りの債務の弁済猶予を認める。
5月31日に製薬会社の興和から1株当たり40円で5000万株の第三者割当増資を受け、完全子会社となる。
6月28日に上場廃止。
銀行団が債務免除を認めてからは180円を下回って推移し、178円で上場廃止となっています。
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4696.T/history?from=20210312&to=20210629&timeFrame=d&page=1
事業再生ADRを申請した頃の株価は400円程度でした。
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4696.T/history?from=20210312&to=20210629&timeFrame=d&page=4
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凍結されています。
債権者が揉めればJALのように裁判所が介入する法的整理となるのでしょうが、日医工の場合は銀行団が債務免除を認めるかどうかというのが第一。
また、薬不足のため今でも調剤薬局ではてんやわんやの状態であり、事業は継続することが望ましいと厚生労働省は考えていることでしょう。
その場合、自主再建ではなく、ワタベウェディングにとっての興和のようなスポンサーが見つかるかどうかが焦点となるでしょう(ちなみに、興和は名古屋市民にとってはお馴染みの名古屋観光ホテルやナゴヤキャッスルなどのホテル事業も展開していますので、全くの異業種ではなかったりします)。
取り敢えずは、報道された通り50億円以上もババをつかまされたメディパルは追加出資する気はないと考えます。
追加出資を認めてくれたなら日医工が事業再生ADRなんて検討しないはずですから。
となると、新たなスポンサーを厚生労働省が裏から手を回しながら探すのか、例えばオリックスが事業を継続したまま小林化工の工場をサワイに譲渡したように格安で身売りするのか........今のところ、こんなストーリーが頭に浮かんでおりますが、どうでしょう?
先生、ありがとうございます。参考になりました。
倉元製作所(5216) という所も20年3月に事業再生ADR手続き成立だそうです。
四季報によると
スポンサーとなった中国資本が4月に7億円の増資引き受け、 社長も派遣。 医療系事業を模索。 金融機関から11億円が債権放棄で資本増強。
だそうで、その20年3月の前後もそんなに株価が変わっていないみたいです。
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あれ、変な書式が入ってしまって、書式の解除のしかたがわからない・・・