ちなみに普通の会社なら来期の予想係数が大きく外れる事はあまりありませんが、石原の場合は、高い確率で上方向にズレます。昨年3月期に持ち分法適用会社の不祥事で業績が下方にブレたのは例外的な事例です。
恐らく今期の業績も期中に上方修正される事でしょう。理由は当期中のセグメント利益の動向にあります。
決算の上方修正の理由ですが、主な要因は有機化学部門にあります。
同部門では、第4四半期中におよそ161億円もの売上があり(前年同期比8億円増)されにより同期間中におよそ59億円もの(セグメント)利益が獲得(前年同期比23億円増)されています。
気候変動により農薬の売り上げは左右されますが、それでもこれだけ大きな増益効果は過去年に上市した新農薬等の寄与効果以外には考えにくく、この効果は今後、数年間は続くと見られます。
ですから、酸化チタン事業が大失速でもしない限り、今期も上方修正の可能性は高いことでしょう。
某大手商社と大市場であるブラジルの会社に出資し製品の売込みを図っていますから、今後数年間は相当にイケルと踏んでいます。
酸化チタン事業そのものも、堅調ですしMLCC用の材料であるチタン酸バリウムの需要も今後増え続ける事が分かっていますから、1~2年後には普通の会社の株価に戻っていると思います。
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