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新NISA 個人マネーが外国株に向かうのはなぜ?【経済コラム】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240202/k10014344591000.html
(以下、一部抜粋)
なぜ、日本株関連の投資信託は低い順位にとどまっているのか。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは、主に3つの要因を挙げている。
ベースにある成長期待の希薄さ
「日本企業はこれまで、研究開発や人への投資を控え、業績の安定と倒産を防ぐコストカットをおよそ30年間やってきた。また、相対的な競争力の弱さや人口減少などの構造的な課題を背景に、日本企業の成長性にそれほど期待していないということがベースにあるのではないか」
中高年の“日本株アレルギー”
「中高年の投資家層は、バブル崩壊やリーマン・ショックなどで、投資した資産の価値が大きく棄損した人も多い。長年の経済の低迷を見つめてきただけに、日本株への投資そのものに対するアレルギーがまだまだ残っている」
海外サービスの浸透と若年層の意識
「若年層はスマホの利用が当たり前となり、ふだんからグーグルやX(旧ツイッター)、フェイスブックなど、アメリカ企業のサービスに触れていて、『GAFAM』などの成長をより身近に感じている。今後の投資期間も長いだけに、成長性に期待できるとして、アメリカ株に流れているのではないか」
(中略)
株価の急落を目の当たりにしてきたベテラン投資家からすれば、今の上昇局面でも、これがいつまで続くのか、見通せないと考えるというのである。
となると、株価の急落や低迷を経験していない若い世代は日本株の先行きに悲観することもないのでは?
その点、三菱UFJアセットマネジメントの吉田研一デジタル・マーケティング部長は、若年層が海外株式を選好する背景について「少額投資の環境整備や、ネットなどで入手できる情報の多様化が進む中、SNS世代の間では、パフォーマンスさえ良ければ、その商品を買いに行く傾向が広がっているのかもしれない」と分析している。
日本株への再評価は?
一方で、日本の上場企業の株式の約3割を保有する海外投資家の間では、日本株への関心が高まっている。
日経平均株価は先月、1990年2月以来の3万6000円台をつけ、東京証券取引所によると、ことしの年初から先月26日まで、4週連続で買い越しとなっている。
(後略)