暇すぎることに絶望したので初SSです
camel_cricket
残りカス
通報 ...
「暇だ」久座 千 。平々凡々なサラリーマンだ。
俺の名前は
会社に行こうと駅まで来てみたもののよく考えてみれば今日は休みだったことを思い出す。なんてうっかりだ。
ただそのせいでやることが無い。暇だ。趣味も無く彼女もいない俺はたいてい休日は怠惰に過ごす。だがわざわざ家から出たのに怠惰に過ごすのは何か勿体ない気がする。そう思い一先ずはまだ食べてなかった朝飯を食べようと近くのマクドへと体を向け一歩踏み出した、その瞬間、マクドが爆発を起こした。
「なっ!?」
俺は爆風に吹き飛ばされ近くの電柱に叩き付けられる。立ち上がってマクドの方を見るが火が轟轟と燃え上がっていた。よく見ると他の店でも同時に爆発が起きたのか当りがまるで紛争地域の戦場の様だった。
「は?なんだ?テロか?」
俺は困惑する。辺りには肉片やガラスの破片が飛び散り人間の呻き声が聴こえる。そんな中一人、赤髪の青年が笑っていた。
「ハハハハハハハハハハハッ!すげぇ!すげぇよ!これが、俺の手で起こせたっていうのかぁ!最高だなッ!ハハハハハハハッ!」
彼の手には赤い炎が球体の様になっておりそれを彼は辺りの人間に対して無差別に放り投げる。その火にあたった人間は叫び声をあげる事も無く骨だけの存在となっていった。
「うわあああああああああああ」
誰かが叫び、逃げ出した。だが彼は手元の炎を槍のようにし、投げつけた。
炎の槍はまっすぐに逃亡者に突き刺さり、じわじわとその体を焼け尽した。肉の焦げる匂い、髪の毛の焦げる匂い、服の、靴の、下着の、焦げる匂い。単体なら精々顔を顰める程度だろう。だが群体ならそれは吐き気を催し人に潜在的な恐怖を与える、俺は腹の中の物を吐き出した。
「汚ねぇなぁ、死ねよ」
彼は俺を見て顔を顰め槍を投げつけてきた。
俺はもうすでに生きる事を放棄していた、死を受け入ててしまっていた。だが俺はまだ死ねないらしい。俺の目の前に金髪の青年が立ちふさがり、火の槍を破壊した。
「弱ぇえな、この火力、輪入道か、精々火車といったところかぁ?駄目だ駄目だ駄目だ駄目だぁ!俺を焼き殺そうとするならばよぉ…せめて飯綱系の天狗と契約してくるんだなぁ!三下がよぉ…。」
金髪の青年は手を奴に向けた。すると奴の右腕が吹き飛んだ。
「なっ!?不可視の呪文か!?でも魔力は視れないぞ!?糞ガぁ!火車ぁ!」
奴の背後から無数の火が現れ、青年に突撃する。だが青年は手を火に向けると一瞬で全てを消し飛ばした。
「これはよ、只の短機関銃だぜぇ、ただ妖界や天界に存在する金属製なだけだ。」
「は?、銃?我等誇り高き妖怪と同じ土俵に立つことも出来ない下等生物の道具が……?我等を?我ラヲ?傷つけたダトォオオオオオ!コロス!殺す!殺してや――――」
彼は別の、恐らく拳銃を取り出し、奴に向かって銃弾を放った。奴の頭部はザクロの様には吹き飛ばず、蝋燭の煙のようにふっと消えた。
「もし神にでもあったら言っとけ、人間舐めんなファンタジー、ってな。」
俺は緊張の糸が切れたのか、そこで意識が無くなった。
「知らない、天井だ」
目が覚めると俺はベッドの上に転がっていた。
「なんでこんなところに?俺はあの時死んだはずじゃ……」
いや、違う。俺は金髪の青年に助けられたんだった。俺は起き上がり辺りを見渡すとすぐそこにその金髪の青年と平井堅を少し年取らせたような顔をした人がいた。
「ん、起きたか。少し記憶の混濁が見られるようだな」
「すまん、ここはどこだ?」
俺は少々不躾だがそう問うた。
「ここは秘密結社だよ。君は先の戦闘、火車の虐殺の唯一の生存者だ。」
とんでもない発言が聴こえた。秘密結社って俺みたいな一般人に言っていいのか?
「多分きみは今、自分が一般人だと思っているだろう、だがそれはつい先日までの、具体的に言えばそこの彼、偽名だけど明星 明君が火車を殺すまでは、だがね。」
「は?どういうことだ?」
「端的に言おう、君はとある天使の生まれ変わりだ。それも無自覚の。」
余計意味が分からない。俺は一般人だ、それに天使なんかいるわけがない。俺は無神論者だ。
「言っておくが君の考えていることはもっともだし、こんなことを言われて納得できるはずがない。その証拠にほら」
平井堅風の男は俺の手にライターの火を当ててきた。とっさの事で反応できなかったが何故か熱くない。なぜなのかはわからない。
「熱くないだろう?君の身体にはとある火にまつわる天使の、能力のみがインプットされている。」
「………なんでこんなことをアンタは知ってるんだ?」
「フフフ、実は私も天使の生まれ変わりでね、私の名前はベリアル、君とは違い完全な生まれ変わりなのだよ。」
ベリアル、その名は「無価値なもの」、「悪」、「反逆者」を意味するとされている堕天使だ。
「さて、君には今から選択してもらわなければいけない、今ここで死ぬか、それとも秘密結社『I-NO』に参加し、この世の全ての神と妖の尖兵共を駆逐するかだ。」
究極の二択だ
見てるゾ見てるゾ~
勿論答えは『YES』だ。【二人国家】 【見える暴力】 【世界の抑止力】 瀬戸大将の瀬戸くんだ。ちなみに彼の相棒【二人国家】 【見えざる暴力】 【世界の抑止力】 はここのNO.1だ。純粋な戦闘力だけなら瀬戸くんが1番だがね」
突然の展開で半分以上は理解できていないがまだ俺はまだ人生を謳歌したい。それにこっちの方が会社勤めより楽しそうだ。
「ふふ、それはよかった、まだ私を含めて人間体の構成員は10人程しかいなくてね、その中でも戦闘役はそこの明君とここのNO.1とあと一人しかいなくてね?人材不足だったのだよ。私も戦えなくないが私の能力『究極的審判者』は戦闘には向かないのでね、精々九尾の狐と互角に渡り合う程度だよ。」
それでも十分凄いと思う。だが俺が戦闘?なんの冗談だ。俺は格闘技とかも授業でしかしたことが無い。学生時代は帰宅部だったし運動能力も平均より少し上程度だった。
「大丈夫だ、戦闘役のNO.1じゃない方が指南してくれる。彼若しくは彼女の特訓にかかったら君も金メダリストさ。」
どんな人なのか、それが問題だ。彼若しくは彼女と言う事はお姉系か?
「まあ、気になるだろうね、おーい、入ってくれないか?」
ドアが開きそこから入って来たのは鎧武者だった。顔は見えない。
「彼は
は?瀬戸大将が最強?それはまったくもっておかしい、瀬戸大将は只の付喪神、雲外鏡や文車妖妃、鈴彦姫ならまだ最強になっても納得できる。だが瀬戸大将はその名のとおり瀬戸で出来ている。いくら関羽がモデルになったと言われていても只の瀬戸は耐久力に優れてないはずだ。恐らくあの鎧の中身は只の割れ物。転んだだけで割れるような脆い脆い割れ物だ。だがそれが世界の抑止力?冗談はよしてほしい。世界の抑止力 】さ、嘘だと思うなら彼の相棒と模擬戦をしてもらうけど?」道具遣い 】の瀬戸vs【文字遣い 】のバアルの戦いだ、めったに見られないからしっかり目に焼き付けるんだよ?」
「まあ一般人はそう思うだろうね、でもこれは本当の事さ。彼は彼の相棒と一緒に今まで109の戦争を終結させ1000以上の戦争を始まる前に抑止しているまさに【
それはぜひ見て見たい。今現在でもあまりにも突飛過ぎて信じられない。だがそれだけ強い人?の戦闘が見られるのは日本男児としては大和魂がうずうずする。
「まあそうだろうね、たぶんそういうだろうと思ってもう舞台はセットしてあるんだよ」
パチンと指を鳴らすと一瞬でどこか見知らぬ場所にワープした。目の前には相撲の土俵の様な舞台がありそこにはさっき瀬戸大将と対面には金髪の麗しき女性がいた。
「さあ、『I-NO』最強の二人、【
何時の間にか周りに十数人の人だかりができていた。怒号にも聞こえる歓声と同時に世界最強の二人の戦いの幕が切って落とされた。
先に動いたのは瀬戸大将、どこからか刀を取り出し女性との距離を一瞬で詰め斬りかかる。私のためにお体を大切に 」報われぬ恋 」
「アザレア、
女性が刀に触れる瞬間軽く瀬戸大将の身体を触れる。その後刀が女性の身体を滑るが女性に一切の傷はなく代わりに瀬戸大将の鎧に刀傷が入った。
「燃えろ、凍て、溺れろ、吊るせ、引きずり回せ、首をはねよ、餓えよ、喰われろ」
女性が物騒な言葉を紡ぐ、それと同時に瀬戸大将の身体が燃え、凍てつき、濡れ、空中に浮き、何かに引きずられ、首が飛び、鎧が風化し、何かに喰われたかのように上半身が無くなった。だがどこからか瀬戸大将と思われる巨大な杭打機(パイルバンカーより杭打機と言った方がしっくりくる)を持った強化外骨格が現れ、女性に杭打機を作動させる。
「くっ、【無死】【撲死】【対象】【●●●●●●】」
撃ち出される杭は女性を襲うが傷一つつけられない。
「公園で何時間も誰かを待っている君はだれ?そんな遅い時間までいたら怖い怖い狼が君を食べちゃうよ?それでもそれでも待ちぼうけする君はだれ?そしてそんな君を見ている僕は一体何?答えは秘密、君と僕だけの秘密、誰かを待っている君と、それを見ている僕だけの秘密。だからいかないで?怖い怖い狼に、付いていかないで?知らない君にならないで?狼と交じる君は何?狼と口づけを交わす君は何?答えは秘密、君と僕だけの秘密、誰かを待っている君と、それを見ている僕だけの秘密。【召喚】
歌うように紡ぐその言葉に見惚れた。周りの人も男女問わずほとんどの人が見惚れていた。その歌が終わると燕尾服を着た片眼鏡の老人がどこからか出てくる。彼は瀬戸大将に手にした槍で連撃を繰り出すが瀬戸大将は其れを全て素手で捌いていた。
「我が剣は全てを斬る。我が槍は全てを穿つ。我が弓は全てを射抜く。我が盾は全てを防ぐ。我が銃は全てを撃つ。我が拳は全てを壊す。我が斧は全てを薙ぐ。我が鎌は全てを刈る。我は汝を殺そう。数多の武器と数多の経験と数多の命で。我は闘神の申し子。我に勝つもの無し。我は負けること無し。故に最強なり。故に無敵なり。【強化】闘神の加護」全てを破壊する巨体 】だあああああああああ!」
女性がまた歌うように紡ぐと老人の動きが鋭くなり瀬戸大将が捌ききれずに何発もその身に受けてしまっていた。強化外骨格が完全に壊れたと同時に闘技場の壁が壊れ巨大なロボットが現れた。
「うぉおおおおおおおおおおおおお!瀬戸先生の中でも185番目に強い装備【
なんか女性に見惚れていなかった一人が吠えていた。ちなみに後で聞いたところ鎧武者の姿は999番目に強い【天下分け目の甲冑】強化外骨格は578番目に強い【ダイヤモンドガイ】らしい
「砕けろ、そして腐敗せよ」全てを破壊する巨体 】が瞬殺とはなぁ、さすがは俺達と同格の事はある。なぁ【小夜鳴鳥】」
女性がそう言うとベヒモスが粉々に砕け散った。またその破片は腐敗し、風化し、塵芥となり風に飛ばされていった。
「おうおう、【
「軽々しく私の名前を呼ばないでください、というかあの木偶の坊は両面宿儺より雑魚でしょうに、それを瞬殺出来る程度で驕る様な片ならまだあのロリコンの方がましですよ。【引き摺りの王】」
ベヒモスの残骸があった場所から二人の骸骨が現れた。【引き摺りの王】と呼ばれた骸骨は2m近くあり手には巨大な槍、服装は中世の貴族の様で口調や声から恐らく老年の男だろうと言う事が分かる。
【小夜鳴鳥】と呼ばれた骸骨は1.6mほどで両手は薄く光のオーラらしきものに包まれており服装は一昔前のナース服で声からは恐らく少女だろうと言う事が分かった。
「ふむ、序列第37位【引き摺りの王】序列第40位【小夜鳴鳥】、貴方達が来るとは久々に楽しめそうですね、瀬戸大将」
女性の発言からあの二人も瀬戸大将であると言う事が分かる。骸骨ならスケルトンとか我謝髑髏だと思うんだがなぜなのか後で聞いておこう。
それにしても瀬戸大将ってのは一人ではないのか?【二人国家 】からして明らかにあの女性+瀬戸大将の筈なのだが。永遠の回復 ≫≪それは ≫≪身を焦がす ≫」永遠の回復 ≫は限定的な時の加速の永久機関 化。まあ高速再生で有ってるんですけどね。」
「それはねぇ、彼、瀬戸大将は正確に言うと瀬戸大将ではないのだよ」
ベリアルさんが俺の何気ないつぶやきに答えてくれた。
「本当の瀬戸大将は序列第1位【最強】だけだ。そして序列1位以外の装備は全て付喪神なんだよ。それも無理矢理付喪神にしたね。無理矢理付喪神にしたのは序列第0位【今は亡き空】、彼は今は【最強】に取りつき自身の魂をほんの少し他の物に憑依させることで無理矢理付喪神を作っている。【引き摺りの王】や【小夜鳴鳥】は視て分かると思うけど人間の遺体を付喪神にしたものだ。ン?そんな顔をしないでくれ、不快には思うだろうが人間も林檎も剣も全ては物だ、原子で構成される、ね。まあ、その群にして個を地で行くのが彼ら、瀬戸大将だ。」
なんかよく分からないが彼らも瀬戸大将と言う事か。
「≪
そんなことを言っているうちに戦闘が始まった。小夜鳴鳥が手のオーラを剣状に伸ばし、老執事を切り裂く。だが老執事に傷はない。だが数秒たつと急速に老執事の身体がヨボヨボになりついには塵になり風に飛ばされた。
「過回復による人体の高速再生か!」
「ご名答、と言いたいところですが少々違います。≪
「では頼みましたよ、【引き摺りの王】≪矮小な回復 ≫≪それは ≫≪時として ≫≪最高の ≫≪力となる ≫」引き摺れ、轢き殺せ、轢き廻せ。顔の皮を地面に擦り付けろ。美麗の令嬢も醜くき売女も判別できぬように、平等に引き摺れ、地獄の悪魔も天上の天使も平等に、悪も善も我には意味をなさぬ。 ≫≪轢摺乃刑 ≫」
「おう、ありがとよ。じゃあ行くぞ!≪
引き摺りの王の背後から無数の大型二輪とそれを乗りまわす甲冑姿の骸骨が現れる。それは全て女性に向かって突撃する。
「回転よ、止まれ」
バイクのタイヤの回転が止まる。だがそれを予想していたのか骸骨は全員飛び降りすぐさま手にした槍
を持って女性に同じように突撃する。
「くるくると独楽のように回れ」
突然骸骨たちがくるくると回りだす。だが槍を持ったまま回りだしたので槍が周りの骸骨たちに当たり当然瓦解した。
「チィ!引き摺りの ――――――」死人の天国、生人の地獄 】も【喰怒 】も【堕落は愛すべき隣人 】すら使用していませんよ?もっと頑張ってくださいよ?」九つ連ねる宝の燈 っ!」
「遅い」
引き摺りの王のしゃれこうべが女性の蹴りで粉々に砕け散る。女性は足を払いきれいにした後瞬間移動ともいえる速度で小夜鳴鳥の首を絞める。
「ガァ!?」
「私を倒すにはまだまだ足りませんね。まだ私は言霊しか使っていませんよ?【
辺りは静まり返り嗚咽の声が虚しく響き渡る。だがそこに水を差す爆発音が鳴り響いた。
「おうおう!負けてんじゃねぇか小夜鳴鳥さんよぉ!やっぱ40位程度じゃあそれぐらいかぁ!」
破壊された壁の向こうに9つの人影が見えた。
「………
女性が憎むべき仇と相対したかのような口調でそうつぶやく。
「………ん?おかしいな……死体 型が出てきた時からおかしかったけどなんで【最強】が出てこないんだ………?」鎧 型との闘いが数戦のあと【最強】とバアルさんの一騎打ちが始まるんだけどな、なぜか死体 型ばっかり出てくるからおかしいと思っていてなぁ」死人の天国、生人の地獄 】始動」喰怒 】解放、【怒りとは即ち破壊なり】【喰うという行為は七つの大罪なり】、明星、少し借りるぞ。【傲慢にに生きよ、人生は一度きりだ】、モード【気高き主の片割れ 】」
女性に見惚れていなかった一人(ジョンと言うらしい)がつぶやく。
「どうかしたんですか?」
「ん?新入りか?いやぁ普段の新人の歓迎会も兼ねた模擬戦は
うんうん呻りながらジョンは観戦する。
「へっ!貴様程度俺達の――――――――」
「五月蠅い、【
バアルがそう言うと九つ連ねる宝の燈が奥に控えていた隊長格らしき二人を除いて全ての髑髏を砕く。
「【数学者】【戦闘狂】、次は貴様らの番だ。HAPPYTIME【堕落は愛すべき隣人】【快楽の渦に飲まれよ】【すべての物を欲するその強欲】【嫉妬は醜くそれ故に美しい】、【
バアルが一瞬光に包まれるとバアルの見た目に少しの変化が現れた。手には漆黒の大剣を持っており右目が虫の複眼、左目が朱色に染まっていた。
「さあ、パーティの始まりだ!【黄金世界 】!」
漆黒の大剣が黒い霧のようになり消え、代わりに金色の鎖が二つ、その手に握られていた。
「――――――」
数学者と呼ばれた骸骨が最低でも日本語ではない言語でそう呟くとバアルの真下の地面がパカリと割れた。
「あぁ…………怠いなぁ……」大罪王冠 を解放した状態での戦いは貴様にはちと荷が重すぎる。」死体 型じゃあ唯一といってもいいほどの良心なんだ………そんなアンタを殺さずに戦うのは少し怠い………」
黄金の羽が生え空を飛び落ちることを防いだ。
「【数学者】退いてろ。
「そうだぞ………アンタは
バアルと【戦闘狂】の二人からそう言われた【数学者】は結界の外に出て観戦をし出した。
「それにしても強い奴と戦いってだけで神になったアンタがそんなことを言うとはなぁ…………丸くなったか?………最低でも俺は怠いのが嫌なんで戦いたくないんだが………」
「あぁ?何言ってやがる。ヤク漬けの狂戦士がどの口引っ提げてそんなこと言ってんだ?」