残りカス
camel_cricket
2016/08/26 (金) 20:14:23
先に動いたのは瀬戸大将、どこからか刀を取り出し女性との距離を一瞬で詰め斬りかかる。
「アザレア、
女性が刀に触れる瞬間軽く瀬戸大将の身体を触れる。その後刀が女性の身体を滑るが女性に一切の傷はなく代わりに瀬戸大将の鎧に刀傷が入った。
「燃えろ、凍て、溺れろ、吊るせ、引きずり回せ、首をはねよ、餓えよ、喰われろ」
女性が物騒な言葉を紡ぐ、それと同時に瀬戸大将の身体が燃え、凍てつき、濡れ、空中に浮き、何かに引きずられ、首が飛び、鎧が風化し、何かに喰われたかのように上半身が無くなった。だがどこからか瀬戸大将と思われる巨大な杭打機(パイルバンカーより杭打機と言った方がしっくりくる)を持った強化外骨格が現れ、女性に杭打機を作動させる。
「くっ、【無死】【撲死】【対象】【●●●●●●】」
撃ち出される杭は女性を襲うが傷一つつけられない。
「公園で何時間も誰かを待っている君はだれ?そんな遅い時間までいたら怖い怖い狼が君を食べちゃうよ?それでもそれでも待ちぼうけする君はだれ?そしてそんな君を見ている僕は一体何?答えは秘密、君と僕だけの秘密、誰かを待っている君と、それを見ている僕だけの秘密。だからいかないで?怖い怖い狼に、付いていかないで?知らない君にならないで?狼と交じる君は何?狼と口づけを交わす君は何?答えは秘密、君と僕だけの秘密、誰かを待っている君と、それを見ている僕だけの秘密。【召喚】
歌うように紡ぐその言葉に見惚れた。周りの人も男女問わずほとんどの人が見惚れていた。その歌が終わると燕尾服を着た片眼鏡の老人がどこからか出てくる。彼は瀬戸大将に手にした槍で連撃を繰り出すが瀬戸大将は其れを全て素手で捌いていた。
通報 ...