SSの大国 

【SS】異能狩りの明星 / 1

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残りカス 2016/08/18 (木) 14:14:18

「暇だ」
俺の名前は久座 千(ぐざ せん)。平々凡々なサラリーマンだ。
会社に行こうと駅まで来てみたもののよく考えてみれば今日は休みだったことを思い出す。なんてうっかりだ。
ただそのせいでやることが無い。暇だ。趣味も無く彼女もいない俺はたいてい休日は怠惰に過ごす。だがわざわざ家から出たのに怠惰に過ごすのは何か勿体ない気がする。そう思い一先ずはまだ食べてなかった朝飯を食べようと近くのマクドへと体を向け一歩踏み出した、その瞬間、マクドが爆発を起こした。
「なっ!?」
俺は爆風に吹き飛ばされ近くの電柱に叩き付けられる。立ち上がってマクドの方を見るが火が轟轟と燃え上がっていた。よく見ると他の店でも同時に爆発が起きたのか当りがまるで紛争地域の戦場の様だった。
「は?なんだ?テロか?」
俺は困惑する。辺りには肉片やガラスの破片が飛び散り人間の呻き声が聴こえる。そんな中一人、赤髪の青年が笑っていた。
「ハハハハハハハハハハハッ!すげぇ!すげぇよ!これが、俺の手で起こせたっていうのかぁ!最高だなッ!ハハハハハハハッ!」
彼の手には赤い炎が球体の様になっておりそれを彼は辺りの人間に対して無差別に放り投げる。その火にあたった人間は叫び声をあげる事も無く骨だけの存在となっていった。

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