名無しのイカ
2024/07/14 (日) 21:09:06
027fc@97698
「行くぞH3Dィッ!!」
投げ込んだキューバンボムを皮切りに、相方のホクサイが前へと詰める。
防衛3デス・味方は全快・仲間チームは復帰の時間。
完璧な形。
仲間のスシがウルショでぶち抜いたイグザミナーが、復帰直後、血眼でマトイへと泳いでくるが、……あれは、遅い。
「行けるッ!!」
飛び込んだホクサイが私をちらりと見ると、大事そうに抱えた得物を床に置き、すうっと息を吸う。
───味方がスーパーシグナルにトライ!
残り44秒。これを通せば、後は守るだけだ。
静寂の空間に、緊張が走る。
ブキを振り回して赤くなっている手を空の風へかざしたホクサイは、少し嬉しそうで、、
……刹那、振り向いたホクサイが叫んだ。
「向かい!ボールド!広場真ん中!」
仲間チームを破壊しに遠征していた生き残りが、紙一重の距離を全力で走ってくる姿が見える。
───今日、私を2キルしたボールド。
勝ちを確信した瞬間……、強者は、いつもそこに居る。
大切な時、いつも絶対にそこに居たように
今回も……立ちはだかるのだろう。
わかってる。私がここに立つ意味も。
ホクサイが、私に預けた 想いも。
無駄になんて、できる訳がないだろう!
───やるしかない。
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