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結論を言えば、「元からある選択肢の強化」ではなく、「選択肢を増やすこと」がメインになる持ち物と言える。
マンムーに軽石を採用する大きな理由はリコールを使いやすくなるという選択肢を得ること。プラスして、カジャンという選択肢を得られること。主にこの2つの選択肢を増やせるのが強みだ。
元からある選択肢とは、タンクとしての理想的な性能や、殴り合いに強いというファイターとしての側面。チカハチとかおたばりとかはこの選択肢を強化するもの。
比較に出てたヤミとかドリオとかリザは、選択肢の強化に近い。とくにリザは非戦闘時の加速ではなく戦闘時の性能底上げで挙げられているから分かりやすい。
ディフェンス枠で見ると、リスはカジャンがメインだから同じく選択肢の強化。リスは、マンムーに軽石を持たせる理由の大きな部分であるリコールをほとんどしないからよりそう言えるだろう。
パレスはリコールもするしカジャンもするから一番近いのだけど、カジャンしたいパレス≒からやぶパレスであり、からやぶパレスはタンクとしてはやや不適当である。対してマンムーは軽石があってもタンクとしての運用に不都合はないため、タンクというロールを維持できることが差別点となる。
まとめると、タンクとしての役割を持ち続けた上でカジャンやリコールの速さという選択肢を得ることが軽石のメリット。このメリットの代わりに、チカハチその他の武器によって得られた火力、おたばりその他によって得られた耐久を潜在的に失うこととなる。
ある持ち物1つを選んだとき、潜在的に「何かを得る代わりに何かを失う」ことになる。
例えばチカハチを持つと序盤を主として火力が大きく向上するものの、他のおたばりやチョッキを持った場合と比べて耐久が落ちる。これは逆も同じことが言える。
ほぼ確定で持たせたい学習ですらも、自分の成長が遅れるという点や、マンムー自身の単純なファイト時の性能が向上するわけではないという点でデメリットがある。
これが「何かを得る代わりに何かを失っている」ということだ。
軽石は絶対的に強い持ち物ではなく、味方や相手にやや依存した持ち物である。絶対的に強い持ち物というのは、気合いのハチマキとか学習装置のように「とりあえず持ってくれ」と言えるもの。
これの次点に来るのはチカハチやおたばりあたりで、それすらも絶対ではない。だからこそ、味方の編成に合わせて持ち物とバトルアイテムを調整する必要があり、軽石もその選択肢の1つ足り得ていると言えるだろう。
私なりに具体的な編成例を挙げるなら、マンムー以外にも前線に立てるポケモンがいて、ヒーラーがいなくて、ついでにカジャンに行くならレーン相方が序盤に強いとき。
詳細な編成例)
上マンムー、ザシアン 中央キャラ 下アタック型、タンク
※これでさえ「上レーン、マンムーがCC入れてザシアンが斬り刻めば無双できんじゃね?」という指摘ができる。カジャンというのはリスクとリターンをよく考えてやることなのだ。
ちなみに軽石以外の持ち物の例だと、タンクがマンムーのみなら耐久足りないからおたばり、相方が弱いならつきっきりになるからチカハチといったところになる。
長々と書いてあるけど要はリコールと初手カジャン運用の2点が力鉢抜いてでも軽石を持つメリットなんでしょ?
軽石ってはっきり言ってあまり効果強くなくて相性が良いとされているリザードンやドードリオすら選択肢の一つにとどまる程度。もし復帰が早くなるメリットだけで軽石が有力な持ち物たり得るならこのゲームの対戦環境は軽石だらけになっているはず。
カジャンに関しては全否定こそしないよ。でも初手カジャン決め撃ちして敵のダンベルファイター通したり相方のレイトが育たなかったりしたら本末転倒だから柔軟に動きたいよね。そんでいざレーンに行くとなるとファイトやダンベル阻止に関して全く機能しないのよ軽石。
力鉢持っとけばCJが僅かに遅れる影響で敵中央がレベル4に到達するとしてもリーフィア以外のメレーには余裕で殴り勝てる。1vs2に勝てる見込みが出てくるし、中央が逃げていった場合の狩り速度も上がる。レーンの場合は言わずもがな。
幅広い恩恵がある力鉢の枠を軽石にして「選択肢を増やす」と表現するのはかなり受け入れ難いな。むしろフルパとかでやるピーキーな運用だろ