ペナトピ・Deracine版

マスクを捨てよ 街に出よう / 76

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USA 2023/05/14 (日) 00:02:46 修正

今回のSARS-CoV2へのVaccinationについての疑念は否定しない。本当にメリットがあるのは、高齢者のみで、高齢者への重篤化を抑えるためだけだったと思っている。トラバクさんとは、姿勢はほぼ一緒じゃないのかな?

およそ医療行為において、まったく「Adverse Effects」の無いものは存在しない。これは極論で、それに「胡坐」を描くつもりもない。簡単に、メリットとデメリットを比較して、M>Dだから、という論は、そもそもヒポクラテスの誓い(万事形式主義を嫌う、私の出身大学ではこういうことを医師になる時宣言などさせないのが美徳だが、逆に意外なほど形式的で宗教的でもある北米大陸では、殆どの場でこのOathを唱えることが慣習となっている・・・)に、I will do no harmという一行もあるぐらいだから、反している。

脱線するが、このOath,内容まで詳細に読んでいる医師・医師免許保持者がどれだけいるのか?
例えば、Neither will I administer a poison to anybody when asked to do so, nor will I suggest such a course. Similarly I will not give to a woman a pessary to cause abortion=安楽死の否定、堕胎の否定と、現代医学、いや人類が直面する倫理問題についても言及していて、Oathを強制的に唱えさせられることに反対して、これを裁判所に提訴する医師予備者が現れる日は遠くないとも思っている。同様に、大統領就任に際して、バイブルに手を置いて宣誓することを拒否する大統領候補者が、それによって大統領選挙に勝っても就任できないという大スキャンダルも「人類にさらなる進歩のために」期待」しているのだが・・・

現在のCOVIDに関するVaccinationに関してはこれは「失敗作」だと思っている。ただ、mRNAだからどうのこうのという問題ではなく、「Virusの構造蛋白」を発現させ、免疫機構がこれに対するベストな免疫反応(ここには抗体賛成も含まれる)を作り出すことが常にできるという「前提」が、複数のVirusには通用しない戦略であること(例として、HIVや今回のSARS-CoV2が挙げられる)をまだ医学界がはっきりと認識していないことが問題だと考える。mRNA型Vaccineが拙速というのは、必ずしもそうではない。過去15年ほど、この形での生体投与は、Vaccineのみならず、様々な用途のために開発されてきている。人間への投与を、FDAが慎重に認可しなかっただけで(これまで同種のものが存在しないからだ、これは日本であろうがどこであろうが同じ論理。誰も責任をとりたがらなかった)、研究の進展そのものはなにも「拙速」ではない。

一方で、そもそもVaccineの歴史を見てきたとき、成功例と考えるべきは、Measles=麻疹のようにほぼ一回の摂取で終生疫が得られるものであると思う。だが、このVaccine(MR、麻疹だけでなく、麻疹風疹混合が現在の主流)でも、重篤なAdverse Effectsは、10万人に、0.5~2.死亡例も一年に一例はある(これは日本の統計)。インフルエンザのVaccineも、死亡例も当然ある。だから、Vaccinationの「技術」は完全に「安全」ではないし向上の余地があり、安全性向上の研究は常に必要だし、またなされてもいる。

COVIDのVaccineは、非常に残念なものだ。感染予防効果は殆どない。唯一効能とうたわれるのは、「高齢者の重篤化」を防ぐというもの。こんなもの?と思えるだろうが、実は歴史的に、これに似たケイスがある。それはポリオだ。小児麻痺を引き起こすVirusであることは広く知られているだろう。一方で、Vaccienは、非常に効果的に「麻痺」を抑える。だが、感染に関しては無力に近い。Vaccineを接種されようが、感染した場合、他者に対して感染源となる。これは、実は、最近までよく知らなかった。盲点でもあった。その意味では、COVIDのVaccineはしいて言えばこのタイプだ
ただ、ポリオでは、効果が文句なしに大きい。「小児麻痺」という「疾患」は、「ポリオVirusの感染」とは独立に根絶されたと言って差し支えない。

さて、最後にこれを書くのは実は億劫であり、非難も轟轟とくることを覚悟で敢えて書く。
自動車や航空機の事故は悲惨だ。私自身も父母が、ほぼFatalに近い交通事故で、一人は一生足が不自由なまま過ごした。もう一人はリハビリを真面目に受けたことで、ほぼ本復したが、関節可動性の低下ゆえ、長時間座席列車や飛行機に座れないという状況で、日本からUSに来ることは不可能になった。こちらから訪問してやらねばならない。まして、自分自身が事故の後遺症で深刻にQOLを損ねている人も多いだろう。その人たちには満腔の想いを感じざるを得ないしそうでなければ人間ではない。

だが、かといって、「交通手段として完全に安全でない自動車の使用、航空機の旅客運送は廃止すべきか」と問われれば、ノーと答えざるを得ない。

「反Vaccination」運動全般は危険だ。許してはならない。人類滅亡を招く危険性がある。

個別のケイスについて、十把一絡げにVaccination=善としているわけではない。COVIDのケイスに関しては、禍がほぼ消滅した今、白紙に戻すべきだろう。
そして、各国政府は中立の科学者によるティームを編成し、予算を与えて批判的研究を行わせるべきだ。

私企業が私腹を肥やしたとかそういうことは私には全く興味のないこと。資本主義の弊害に過ぎない。それを告発する勇気あるジャーナリストは個人はサポートしたいけれどもね。

医学生物学的には、HIVや、こういうCunning=賢いVirusを相手にするとき、どうやって効果的に「中和的免疫」を作り出すかという課題がまだ残されているということだけが興味の的だ。おそらく遷延的構造つまりVirusが細胞にEntryする瞬間だけ発現する構造、それには、単一のVirus蛋白ではなく、宿主も含む複数の蛋白のCompositeな構造が関与しており、DynamicなComputer Simulationでその構造を「予測」するしかない(現在の手法は結晶解析で、これは遷延構造は捉えられない)。

これからの医学生物学研究は、今回のケイスを過去の美談とせず、批判的な解析を行い、Virusの「誕生(コウモリのコロナ属Virus研究の世界有数の研究所周辺で発生した感染が、研究所と関係のない可能性は?)」、(生物兵器説は、戯言だ。そもそも人類は底までのテクノロジーをまだ入手していないし、Sequenceを見ても、鬼の首を取ったように騒げる情報などない、あれは本当のデマ)Vaccineの「有効性」を含めて、本当に何が起こったのか、人類は何を間違えたのか、何に正解を出してきたのかを、明らかにしてゆかなければならない。

まあ自戒でもあるね。

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