地球の内側も結構面白い。
もともと、某映画で、地球内部の液体コアの回転が止まって生命絶滅の危機が・・・などという荒唐無稽な筋書きを科学者が政府のお偉方に説明すると「宇宙に行ける技術を持つ我々なら、地球内部に行って問題を解決できるはずだ」といわれて「宇宙は何もないから動ける。地殻の内側は、未到達ゾーンで、人類はまだ地表から10キロも潜っていない」と返すシーンがああった。
だが最近まさに「薄紙をはぐように」新事実が出ている。手法としては相変わらず地震波の伝播速度の変化を用いて、医学用スキャンのように内部を間接的に測定するという方法論しかないが、それでもこの2,3年ほどの間に、
1.地殻の下には海がある。海溝などの沈み込み帯で、大量の水が地殻に潜り込むから(そして、それがほんの少し地表に還元されれば温泉になる)だが、特にユーラシア大陸の下には広大な海があって、水の量は、地球の所謂「海」すべてより多い。北米大陸には、穀倉地帯といわれる中西部、シカゴからテキサスの地下にも巨大な「湖」があるが、人類がそれをせっせとくみ上げているので干からびて来た・・・・北米大陸にヨーロッパ人が来てから碌なことがない。
とか、
2.既に紹介したことだが、かつて地球にぶつかった原始惑星テイアの残骸が、マントルの中に巨大な塊として残っている
とか、
最近では、
3.マントルと核との境界には、巨大な山脈があり、エヴェレストの数倍の高さ、容積の山峯も存在する。これまでは太陽系で最も大きい山が火星のオリンポス山で、高さ2万メートルぐらい(最近遠方の準惑星にこれ以上の山が見つかったらしい)だったが、今回の地殻内の巨大山は、匹敵するサイズのようだ・・・
などという報告(一応れっきとした地質学雑誌に報告されている)を見た。
こういう記事は、確認が困難だから、他の科学発見に比べてはるかに「怪しげ」で、古生物学などにも匹敵するが(恐竜想像図が毎年のように変わっているのを見れば・・・)与太としてもスケイルがでかいから気分が晴れるね。