ペナトピ・Deracine版

遠くの顕微鏡 近くの望遠鏡 (仮) / 77

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USA 2023/06/18 (日) 19:49:57 修正

Giant Impact説。

地球の惑星、月の起源は、太陽系創世記の地球に火星程度の原始惑星が突っ込んできて衝突。
一端原始地球から放出された破片が互いの重力で固まったものが月だという仮説。

この時、破片から月の原型がどれだけのスピードで形成されたかは、シミュレイションによって違いもあるが、10時間~数百年と結構幅がある。その光景を見ていた知的生命体がおれば、さぞかし壮観だっただろう。
NASAの最近のシミュレイション動画がYou Tubeにあった↓。

ともあれ、この壮大な仮説だが、その証拠が、宇宙ではなく、地球の中にあるのではないかと、これまで研究者は考えて来た。
譬え衝突で引き裂かれても、突っ込んできた原始惑星(Theia、テイアと仮称されている)は、粉々にならず、大きな断片として、原始地球のマントルに潜り込み、未だにそこに残っているのでは?

図説するとこうなる↓
画像1

で、実際、近年(といってももう20年ぐらい)、地球の奥深くを、地震波の伝播速度の変化(密度が変わると速度が変化する)で、「スキャン(医療用のスキャンなどと同じ)」して、3次元的なマップを描く試みが数多あって、そうすると対流しているマントル層が、とても変化に富んだ、あちこちに「塊」が浮かんだり沈んだりしていることが解ってきた。その中で、特に大きな「異常物」が、アフリカと太平洋の下に存在することも、結構前から分かっている。

それが、TheiaのRemnant=残留物だと示唆する研究が、「また出現」した。「また」と書いたのは、今回が初めてではないから。メディアなどは、その度毎に「新説」みたいに書くが、フォロウしている人間からみれば、「ああまたね」ということに過ぎないのだが、それでも壮大な話で、聞く度にわくわくする。

「何度も」ということは、当然反論もあり、これは、地球そのものの元大陸であった地殻が、沈み込んだという説明も当然ある。科学は、常に「説」と「反説」とがしのぎを削って進歩してきた。

それが、今回のCOVIDでは、あまりにも「統制」が効きすぎているのは、愉快じゃない・・・・・

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