ペナトピ・Deracine版

遠くの顕微鏡 近くの望遠鏡 (仮) / 23

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USA 2023/05/25 (木) 02:51:58 修正

「光あれ」

ごく最近の物理学研究で、面白い可能性が示唆された。

重力波は、「光粒子=Photon」を生産できるというもの。つまり「光あれ」というわけだ。

これは一見物理学の大原則に反しているように見える。
フォトンはエネルギーを持つ(質量はない)。保存則によれば、無からエネルギーを生み出すことはできない。

だが、重力波は、すべての物質と反応し、それを「揺らす」。その対象には、素粒子も含まれる。素粒子は、振動が大きくなれば、エネルギーを放出するためにフォトンを放射する。

現在の宇宙における重力波は、お話ならないほどレヴェルが低いが、創成期の宇宙は、あまりに物質の密度が大きかったために、各地で発生する重力波同士が干渉し、定在波として増幅しあっていたために、こういう現象が可能だったというのが、新しい研究の骨子。

それが何を意味するのか?
今のところ、光あれと呼びかけたのは、神様だけではなかったということ(LOL=笑)

だが、完全に暗黒な場所(どんな場所だか考えてみ欲しい)を見る術として、強力な重力波をぶつけるという手法が考えられそうだ。

一例として、いずれ、この宇宙は熱的死を迎える可能性が高いが、そのかなり前に、新しく星を作り出す機能が宇宙全体から失われ、輝く星は次第に少なくなり、残された白色矮星は、核融合がなく、熱を失い、次第に黒色矮星になってゆく。そうなっても、物質的には残るが、観察の術はなくなる。そんな暗黒の宇宙に、強力な重力波ビームを放出すれば、物質のある箇所で光が生じるから「見える」わけだね・・・・・「重力波望遠鏡」だ。
そして、書いてから思いついたが、広大な宇宙は、全体が一様ではない。一部に既に他の場所よりも、「加齢」が著しく進んだ箇所があるかもしれない。そして、そういう箇所は現在ならVoid=物質の存在しない空虚と見做されているはずだ。

今の地球の科学では、強大な重力波を作り出すことはPurelyに夢だけれども。

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