ペナトピ・Deracine版

雑記帳 / 185

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晩御飯 2023/07/08 (土) 17:45:59

野球との関わり(6年生・正規チーム編・その2)

新チームになって、まず最初に変わるのが背番号。
僕ら新6年生は念願の(?)ひと桁の背番号をつけることが許された。

K君はチームの顔であり、当然のごとくエースナンバー「1」を背負うことになった。
O君(右の大砲)の「3」も、その風貌と相まってとてもよく似合っていた。
S君(ウド)は・・、何番だったか忘れたw

そして僕はというと、先述したとおり「大きい番号のほうがカッコイイ」という謎の美意識を持っていて、
5年生からつけていた「17」を、そのまま退団するまで背負うことが決まった。

さて、背番号の次はポジション決め。
とにかく投手がK君しかいないという、この大問題の解決が急がれた。

監督は、5・6年生の全員に「投手テスト」を受けさせた。
監督自らがキャッチャーとなり、一人ひとりにマウンドから10球ずつくらい投げさせるというもの。
僕の順番が回ってきた。

僕はEチームどころか、クラスの草チームですらピッチャーをやったことがなかった。
しかし、ストライクを投じる自信はあった。
というのも、小学校の低学年の頃から暇さえあれば兄を座らせ、遊びで投球練習をしていたから。
器用さだけが取り柄だった僕は、高学年になる頃にはすでに、
オーバースロー、スリークォーター、サイドスロー、アンダースローと、
どの投げ方でもストライクを投じることができるようになっていた。
別に投手になることを目指していたわけではなく、単純に「遊び」でやっていた。

テストでは最もコントロールに自信のあるサイドスローで投げた。
監督は「お、さすがセカンド。横からか」と言った。
5球くらい投げたあと、監督が「上から投げてみろ」と言うので従った。
オーバースローで5~6球投げると、監督は「はい合格。お前、速いな」と言った。
監督の後ろに立って見ていたK君も「すげーじゃん。ビシビシ決まってたよ」と言ってくれた。

しかし、実際に僕がEチームでマウンドに上がることは、退団するまで一度もなかった。
ただ監督の中で「思ってたより肩が強いんだな」とイメージが変わったらしく、
僕はセカンドからショートにコンバートされることが決まった。

そうこうしてるうちに、段々と新チームの形も見え始めてきた。
3番ピッチャーK君と、4番レフトO君は最初からテッパンだったが、それ以外もぼちぼち決まってきた。
僕には「1番ショート」のレギュラーの座が約束された。
そう、X君がやってくるまでは・・。

(明日以降につづく)

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