ペナトピ・Deracine版

雑記帳 / 178

552 コメント
views
3 フォロー
178
晩御飯 2023/07/07 (金) 17:59:26 修正

野球との関わり(6年生・草チーム編・最終回)

K君発案の3段方式
3.シャッフルしてみんなを楽しませる

小学3年から定着した放課後のクラス対抗草野球。
以降、慣習的にずっと「クラス対抗」という形式で続けてきたが、5~6年生のときだけ多少の無理が生じていた。
他クラスがちょっと引いてしまうくらい「我が5組」が強すぎたからだ。

勝っても負けても楽しいのが野球だが、さすがに一方的にやられ続けるのは面白くない。
そこでK君は、相手クラスのことも考えた。
陽の長い時期などはダブルヘッダーが当たり前だったので、
あまりに実力差が激しい場合は「2試合目はシャッフルしてしまおう」と。
これが非常に流行った!

例えば今日は3組vs5組(3組は学年で一番弱いチーム)
1試合目・・最初だけベストメンバーで試合を始め、打順ふた回り目からはさっさと「非所属組」に交代していく。
2試合目・・5組のエースK君と、4番打者H君がそれぞれキャプテンとなり、3組&5組の混成チームを2つ作って対戦する。

ちなみに、どうやってチームを分けるかというと、子供の考えることは時に残酷で、なんと「ドラフト制」w
両キャプテンが最初にジャンケンして、勝ったほうが先に「欲しい選手」を指名。
あとはひたすら交互に指名していき、最後の一人まで続ける(怖っw)

男の子社会ってのは露骨なまでに序列がハッキリしていて、
例えば頭のいい順、ケンカが強い順、野球が上手い順なんかを自然とみんなが共有してる。
各ジャンルの序列の中で、自分がどのあたりに位置しているのかも各々が把握してる。
しかし、必ずしも弱肉強食ではなく、集団の中で弱い者を守ろうとする意識も男の子社会では作用する。

ドラフト開始。
もちろん最初は野球の上手い子の取り合いとなる。
O君(右の大砲)や、T君(俊足・強肩の投手兼内野手)なんかは真っ先に消える。
しかし、途中から指名順が序列から外れていく。
弱い者(この場合、野球の下手な子)を辱しめないために。

ああいうのって、よくできてるな~と、大人になった今、子供時代の自分たちを振り返り感心する。
事前に両キャプテンが申し合わせをしてる訳でもなし。
あ・うんの呼吸。子供たち社会の暗黙の了解。

ドラフト終盤になると、モロに野球が下手な子たちの取り合いが始まる。
彼らが絶対に最後まで残らないように。
両キャプテンは「こいつは何気に足が速いから」とか、「こいつは当たると飛ぶんだよな」とか、
何やかんやと理屈をつけて、本来であれば最後まで残ってしまうであろう子たちを先に指名する。

で、結局最後の指名を受ける「残り者」は、非所属組の中では上手な子であったり、
僕のような軽薄なタイプであったり、W君(やる気なさげなクセ者)だったりする。
要は、突出して野球が上手いわけでもなく、かと言って下手なわけでもなく、
加えて一番重要な「残り者になっても1ミリも傷つかなさそう」な性格や技量の持ち主が「生け贄」となる仕組みw

ドラフトも盛り上がったし、普段は同じクラスの味方を敵に回す混成チーム同士の戦いも、めちゃめちゃ盛り上がった。
子供っていいな。
男の子っていいな。
草野球って楽しいな。

長々と小学校時代を振り返ってみて、つくづく感じたのはそういう類いのことだった。

通報 ...