ペナトピ・Deracine版

雑記帳 / 176

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晩御飯 2023/07/07 (金) 16:19:09 修正

野球との関わり(6年生・草チーム編・その3)

K君発案の3段方式
1.型を作ってベタに楽しませる

彼はまず「5組のベストオーダー」というのを作った。
1(遊)T君 Hチーム 強肩・俊足
2(二)僕  Eチーム 俊敏・器用
3(投)K君 Eチーム 野球センスの塊
4(一)H君 Vチーム 左の飛ばし屋
5(左)O君 Eチーム 右の大砲
6(三)I君 Fチーム K君に次ぐ万能型
7(捕)M君 Vチーム ぼっちゃり好打者
8(右)S君 Eチーム 当たればでかいウド
9(中)W君 Vチーム 意外性のクセ者

誰からも異論が出ない、最もしっくりくる型だった。
投手は正規チームのエース格が4人もいるので、ローテーションを組んで、必要に応じて守備位置を入れ替えた。
この布陣で戦うと、とにかく強くて他クラスのチームを圧倒するだけだった。

ときどきK君と話した。
「5組のほうが、俺たちEチームより強くね?w」
「いや全然強いでしょ!ww」

Eチームだって弱くはなかった。
40チーム参加の地区大会でベスト4の実力。
さすがに常勝Vチームには歯が立たなかったが、それでも一般的な少年野球チームの上位1割には入ってた。
しかし、それより5組の草チームのほうが明らかに強かった。
クラスのリーダーK君は、まずその「強さ」をベストオーダーを組むことで楽しませてくれた。

2.型を崩してもれなく楽しませる

放課後の草野球に参加していたのは、なにも正規チームに所属してる子ばかりではなかった。
少なくて3人くらい、多いときは5~6人の野球をやってないクラスメートが来ていた。
中にはそこそこ上手い奴もいたが、上手い・下手は関係なかった。
「クラスのみんなで野球をやるのが楽しい」ただそれだけ。
クラスで最も運動の苦手なタイプの子も頻繁に参加していた。

試合の冒頭はベストの布陣を組むことに、彼らは理解を示してくれていた。
一方で、K君はそんな彼らを絶対に放ってはおかなかった。
例えば7イニング制でやるなら、4回くらいからはどんどん彼らを代打に起用して、そのまま守備につかせた。
僕ら正規チーム所属組は、ひとり、またひとりと引っ込んで、審判をやったり応援に回ったりした。

また5イニングのダブルヘッダーをやる場合などは、1試合目のみベストの布陣。
2試合目は最初から「非所属組」を主役に配置し、僕ら所属組はフォロー役、盛り立て役に徹した。
K君はそういう采配がとても上手だったし、他の連中もK君の意図を理解し快く応じた。

(つづく・・次回で草チーム編は最終回)

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