https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53624
プロのセイバーメトリシャン軍団による分析。
面白かったのが、2005年のタイガース。
金本が驚異的な成績を残したことは当然として、今岡という不思議な打者。
2003年には首位打者のタイトルを取っているが、2005年には、打率、長打率など、相当低下。打者としての能力がこれほど短期間に下がったのはあまり知らないぐらいだった。一方で打点が147点、世間はこれを称して「勝負強い打撃」といっていたが、私は「出塁の良い1番と直前の4番」のお陰で「オポチュニティーが異常に与えられた」結果で、今岡の実力ではないと考えていた。打点は所詮「結果」で、能力を意味はしない。
この記事に面白い分析がついている。引用する。
「筆者は以前、打撃成績から一般的に期待できる打点に比べその選手がどれほど余剰に打点を稼いでいるか、という分析を行ったことがある。その中でこの年の今岡の147打点は60.7打点ほど多い打点を稼いでいることがわかった。これは史上最高の数字である。」
この意味を敢えて道作さんという分析者は書いていないが、まさに同じことを言っているように思えて仕方ない。
当然、「与えられたチャンスをものにするのも能力」という解釈も不可能ではないが、そもそもオポチュニティーに対して「普通」に対処したときの結果と「特例」の結果とが大幅に乖離していなければそういう結論は出せない。
道作さんたちは、そういうデータをお持ちなのだろうから一度拝見したいものだ。
偶々か、勝負強さかの結論が出せるだろう。
この分析を見ると他にもいろいろなことが判る。
色々批判があっても、やはり「王」という選手は傑出していた。
1985年のタイガースで、バースが傑出していたのは当然として、2位が岡田で、掛布真弓はこの2人から比べると相当貢献度が下であったことも面白いと思う。HR数では、掛布>岡田、真弓だったのにね。よく見ると、SLGで、岡田は掛布真弓よりは上の成績で、なるほどね。