ににんがし

【向坂くじら&故永しほる】

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おふたりのスレッドとなります。
3月20日じゅうまでは第三者の書き込みはできません(呼ばれて飛び出たchoriは別)。

myeongsa_chori
作成: 2021/03/01 (月) 00:04:13
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195

明日にしましょう。

ちなみに僕の仮タイトルは「似像(にすがた)」でした。あくまで一案として。

196

は〜い。明日考えながらちょこちょこみます。ちなみにわたしのなかでの仮題は「シルエット」でした。

197

あ、二人とも「像」である点が共通していますね。

考えるうえでヒントにします。

それでは今日はここまでで。

198

よいタイトルがつきますように。
遅くまでありがとうございました。おやすみなさい。

199

おやすみなさい。

200

「結び目で」というタイトルはどうでしょう。

201

「結び目で」、すてきです!それでいきましょう!

202

一晩置いてみたのですが、ひとつだけ連の分け方を増やしたほうが全体のまとまりがわかりやすいような気がします。やってみたのでみてみてください。

203

ざらついた
指先をこぼして
あなたに
なにか
あげたい
という
それだけのことが
ここで 立ち止まっている

ひとつの鼓動が
続いていく波うちぎわで
あなたと
椅子を 分け合って
座れなかった
わたしの半身と
近いままではぐれる

畏れをともなった
おまじないのように
つま先からくるぶしまでを
面影で濡らすと
誘われているような
身体すら
些細なことであるような

波は
私たちの隔たりを
何度もさらって
また
頼りない線を
引き直すまで

どうしようもなく
遠く 遠く結われて
見えるすべては
横顔であると
沈黙だけが
私の
小舟になる

204

遅くなりました。

こちらの方がいいと思います。これで行きましょう!

タイトルと作者、完成稿をひとつの投稿にまとめるのをお願いできますか?

205

「結び目で」
向坂くじら・故永しほる

ざらついた
指先をこぼして
あなたに
なにか
あげたい
という
それだけのことが
ここで 立ち止まっている

ひとつの鼓動が
続いていく波うちぎわで
あなたと
椅子を 分け合って
座れなかった
わたしの半身と
近いままではぐれる

畏れをともなった
おまじないのように
つま先からくるぶしまでを
面影で濡らすと
誘われているような
身体すら
些細なことであるような

波は
私たちの隔たりを
何度もさらって
また
頼りない線を
引き直すまで

どうしようもなく
遠く 遠く結われて
見えるすべては
横顔であると
沈黙だけが
私の
小舟になる

206

これで!!きょうは忙しいところおつかれさまでした!
名前いちおうわたしがお誘いしてる責任(?)と、この掲示板の名前から、わたしを先に書いてしまいましたが、いいでしょうか……笑

207

名前順含め、最終確認していただけたらあらためて完成稿として出します!

208

全然大丈夫ですよ!笑

よろしくお願いします!

209

では出します!
↓完成稿です!

210

「結び目で」
向坂くじら・故永しほる

ざらついた
指先をこぼして
あなたに
なにか
あげたい
という
それだけのことが
ここで 立ち止まっている

ひとつの鼓動が
続いていく波うちぎわで
あなたと
椅子を 分け合って
座れなかった
わたしの半身と
近いままではぐれる

畏れをともなった
おまじないのように
つま先からくるぶしまでを
面影で濡らすと
誘われているような
身体すら
些細なことであるような

波は
私たちの隔たりを
何度もさらって
また
頼りない線を
引き直すまで

どうしようもなく
遠く 遠く結われて
見えるすべては
横顔であると
沈黙だけが
私の
小舟になる

211

↑完成稿です!

212

感想です。

執筆中は執筆に精一杯で気づけなかったのですが、共作中に探しているとき、自分自身の中に向坂さんのそれまでの言葉の連なりから構成された向坂さんの(ような)視点が存在していました。

その視点は向坂さん自身と同一ではないわけですが、この僕の中の向坂さんの視点は、「結び目で」におくる「あなた」のあり方に似ているなと思いました。

やり取りの中では生者と死者の関係に焦点を当てていましたが、生者同士の人間関係にも当てはまる内容かもしれないと考え始めています。もちろん、掲示板という文字だけのやり取りだったからこそ、「僕の中の向坂さん」が生まれやすかったというのはありますが。

213
はったみさと 2021/03/22 (月) 23:09:05

おつかれさまでした。
一言、一言をおふたりで練り上げられている、
小さなフレーズに込められたやり取りがとても印象的です。
淡々とたゆたっているのに水面下はふつふつと沸いているような、
ことばのうつくしさとおそろしさを感じる詩だと感じました。
タイトルもとても美しいです!

214

お疲れ様です。
素朴でやさしいことばづかいのなかにも鋭さがみえました。
全角スペースの扱いや、行間含めたテンポ感がいいなとおもいました。

215
かとうゆか 2021/03/25 (木) 10:08:24 修正

解説(?創作過程)が深すぎてうなるけど
完成作品は、ストレートに大好きです。

216

お疲れさまでした。

とても好きです。美しいです。
縦書き・明朝体の方がしっくりくるかもと思ってWordにうつしたりして拝読しました。

感覚というか思想というか、そういった事の機微をほぼ即レスで対話されていて…、実際の会話を文字起こししたかのような…驚嘆してしまいます。誰よりもテーマに真摯な姿勢は勇気すら感じました。(公開しているわけですから)
作り方も凄いです。
圧倒されました。

217

すいません、全体の雑談スレばかり追っていて個別のスレが動いていることに気づいていませんでした。皆さん感想ありがとうございます。(choriさんもよければ感想聞かせてくださいませ!個人的には作り方についてチラッと触れていただいたのでそれを含めた全体の感想がざっくり聞いてみたいです)

>しほるくん
あらためて誘いに乗ってくださってありがとうございました。まさに書いてもらったようなことをわたしも思っていたので驚きでした。
最初、「わたし」と「あなた」との二者のあいだにある侵しがたい境界線のようなもの、についてわたしは書き始めたと思っているのですが、しほるくんからその線が波に消されるというシナリオを提案してもらったんですよね。それと同じようなことがわたしたちのあいだでも起こった感じがしています。
わたしが持っていたイメージのようなものをしほるくんが読み替えたり翻案したりすることに対してほとんど抵抗がなくなっていたし、推敲しながら言葉選びを折衝していく過程は他者同士がより全体的な理解へ向かっていく過程へ似ている気がします。「しほるくんの中の向坂」は当然わたしではないわけですが、当のわたしは生者であって、しほるくんが「しほるくんの中の向坂」と関わっていることにたいして実際になにか言える、というのが死者との関係とは違うところですね。それでなにかいうとしたら、これはもちろん完全な理解ではないとしても、わたしのほうからはまったく気に掛からなかった、ということで、やはり線のようなものはときに消える(そして、引き直せる)のかもしれないですね。
ちょっとセンチメンタルになってしまいましたが。

>みなさん
作品制作までのやりとり、「雑談」といってはじめたとは思えないぐらいどんどん切迫してきて、公開していることにちょっとドキドキしていた部分もあったので、そういっていただけるとうれしいです。ありがとうございます。

218
クノタカヒロ 2021/03/28 (日) 02:29:52 修正

遅まきながら、やりとりと作品を拝見させていただきました。以下、◎感想です。

◎「10の故永さんによる“淡い”と“間”の気付き」や「12の向坂さんによる“あわい”についての雑談の提案」は自分たちも含む多くの他の【ににんがし】の指針になったと想像します。与えられたテーマに対して、まずはそのテーマ自体を掘り下げたり拡張する。言い換えるなら【ににんがし】という場自体を尊重し活性化させるようなスタンス。おふたりにとっては当たり前のやりとりだったかもしれませんが、自分などはそのやりとりに大きな学びを得ました。(読み返せば、相手のことばをしっかりと咀嚼して繋げようとする/自分の考えやアイデアに投稿数や言葉数を尽くすといった誠実さも上記のスタンスと通底したものだったのでしょう)
ていねいな対話を基調としたおふたりの共作。だからこそ、「67からの草案の重ねあわせ」や「79からの人称をめぐる諸問題」といった創作上の難問も次第に解決されていったのかな、とも。遠い『結び目』を求めた妥協のないやりとり/彼岸と此岸だけでなく「他者」と「他者」の【あわい】で揺れながら紡がれた作品、とても素敵でした。

お二人とも、お疲れさまでした!

219

お二人ともお疲れ様でした。
静かだな、と。静寂の中に
波の音だけが聴こえているような。
繊細な詩だな、と。
そんな印象を受けました。