ににんがし

【はったみさと&山口斯】(第2期)

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myeongsa_chori
作成: 2021/06/01 (火) 00:06:04
最終更新: 2021/06/01 (火) 00:14:37
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108

「み」は「む」になりますし。ほっといても。
いやでも、察してもらえるかと言えば察してもらえはしないんですけどね。察してもらえないでいいというスタンスを選んでしまっている私だからなんですが…。
もっと言うと「め(ばたき)」「もやい」「ゆえ」「よ」とかになるんですが…(蛇足)

ありがとうございますー。

109
はったみさと 2021/06/20 (日) 17:42:31

あーーーー蹴るほうが得意だとは申しておきます。
蹴りませんが。

自分の中での風景は決まっているけれど、
どちみち読む人によって変わるしなぁ、と手放すことはありますねえ。
「色彩々」の読みや「川か海か」とか。
そこをドンピシャに読んでくださる人がいると、キュンキュンしてしまいます。
ひとに読んでもらえる場で詩を編むよろこび、ってそこだなと。

さて、
改行など、これでいきたい!というやつを出します。
一旦、はったパートの〆ということでよろしくお願いします。

112
はったみさと 2021/06/20 (日) 17:44:41

ねえ、触ってみて

踏んであるく
膝をつき
倒れる
頬ずりして撫でる
舐める
こっそり歯を立てる

貼りついて
いやなにおい
べたべた
どんなに噛んでも噛みきれない
ああ、こんなに暑いから

抱きしめて
解き放つ
押して
跳ね返り
はずんで高く飛んでいく
カラフルなわたしの散弾

粉を吹き
ひび割れて
ぽたぽた
かたく閉じても漏れていく
だって、こんなに寒いから

ねえ、あなたも触ってみて

113

仔犬のようにまるくてふるえる
指先で捕まえて
力を籠めたらぽろりと欠けた

何度も何度も目を覚ますたび
擦り減る世界を剥がして
散らばる時間の残り滓

降り積もった枯葉の上
拾ってふところに忍ばせる
色とりどりの丸い種

それはまだ見ぬ子への土産になるだろう

街道は長く伸びて
赤い赤い夕焼け空
耳にやわらかな足音が流れる

遠くの野火
くすぶるにおい
旅人は鼻をつまんで
足早な雲を呼ぶ

井戸端に欠け茶碗
軒先に洗濯物
うるうると眠った宿に
夜半から冷たい雨

密かな艪の音はだれにも気取られない

硬くほころびた骸を乗せたまま
夜船は港を出ていく

115
はったみさと 2021/06/20 (日) 17:47:37

すいません。
コピペミスなどやらかしがあったのでいくつかスレッドを削除しました。
>> 112>> 113が、(一旦)最終提出です。

116

削除したのは自分が投稿したものです。

117

>> 112
>> 113

   寤㝱の繰り返し

   向かいの船は
   夜振りの生命力
   狂うように息をする松明
   あざやかな熱に
   表層は()
   葉は焦がれる

   七瀬の形代
   ななつさがりの雨
   冷ゆる(しし)をは語りえぬ
   (くた)されては(いしま)の感触
   幻影の
   (かいご) 夢想せり

鶴の(さけ)
無目籠(まなしかたま)に抱かれた
重みに少しく打つ波は
雨に叩かれて
さらばえし荷を運ぶ
水夫(かこ)の褻

濁流期剋(いのご)いて(くだ)
聖牛に嚙砕され
骸籠(むくろごめ)朝す
千声矢庭に越え(へな)
霧海不時(とき)の間に
至れる無何有の郷

遠雷の寄り来ぬ和やかな無期(むご)
常若の(とご)
(こご)しき懸崖に層はなく
松喰鶴(うごなわ)
ここには(つごもり)寿詞(よごと)もあらぬ
宜々しき無韻の詩
   の空室(うつむろ)

なごりの月をいただいて
空車(むなぐるま)の賑わい
松の言の葉 罎に詰め
(むざね)の弔い
つきの鼠にゆだねる
()してはむかわるらし

118

㝱寐の地に
在り経ものなき

(めばた)きの頃
舫は解かれて
故を尊ぶ世に和する
遠余所より吹きすさぶ
松籟の声あり
香籠めに差し着くる五噫
消し滓の如く
降り積むご

     ひとつ、ふたつ
     青い梅の実
     みっつ、よっつ
     赤いぐみの実
     いつつ、むっつ
     これはなんの実?

119

あ、繋げないでの投稿にしてしまいましたね。
青の数字ボタンを押せば、はったさんパートと並べて見る事ができますので。

こちらが一先ず決定稿です!!
どうでしょう?いいと思う!!!
でも何かあればご指摘よろしくお願い申し上げます!!

>> 109 読み手を信じられるというのは大事ですね。そこでキュンキュンできる、そんな経験はとっても羨ましいです。勉強になります!

120

(メモ) むくろごめ だけ振りがな拾いそびれていますね。

121
はったみさと 2021/06/20 (日) 19:15:18

うおおー。
荒ぶるとはこういうことですか!ひゃっはー。
いいです!
楽しいです!!

ちょっとせっかくなので
わたしも(ささやかに)インデント導入しようかなーと疼いているのですが
構わないでしょうか?

それと最終連、
小島にするならやはりもう1行空けたほうがいいかもと思ったのですが
やりすぎでしょうか。

122
はったみさと 2021/06/20 (日) 19:29:00

>> 112
「ねえ、触ってみて」
「ねえ、あなたも触ってみて」

この呼びかけ2カ所を2字下げしたらどうだろう、と。

123

>> 122
いいと思います!心に呼びかける感じで。

最終連の小島もそちらの方がいいなと思っていたところでした、そうしましょう!

124

あっ、楽しんで頂けて良かったです!!
やりすぎだったら直すかと思っていたので。

125
はったみさと 2021/06/20 (日) 20:02:48

そうなんです。呼びかける感じで!
では最終そうします。

となると、もういつでも決定稿を出せる感じですかね…(どきどき)

【決定稿】として投稿していこうと思いますが、
タイトルはカッコ書きしますか?

第1期を見ると各ペア、

《ごの実》
「ごの実」
ごの実
 ごの実

と、特徴的というか思い思いでした。
(わたしはとくにこだわりありません)

ルビの都合上、山口さんにまとめて投稿していただくか、
先ほどのようにはった→山口さんと続けて投稿していくか、
どちらかでお願いできればと思います。

126

はい…!(どきどき)

タイトルの書き方は特にこだわっていないですね。
なんとなく「ごの実」でいきますか。なんとなく。

そうですねぇ、はったさんの投稿に続けていこうかな。
ツリーにすると字下げがピンと来ないので、普通の投稿で連投して私が続いて投稿、という感じでよいのではないでしょうか。

127
はったみさと 2021/06/20 (日) 20:41:37

では僭越ながら先頭切らせていただきますね…!

投稿者を
はったみさと&山口斯【決定稿】
とします。

投稿方法は>> 126の通りで!

128
はったみさと&山口斯【決定稿】 2021/06/20 (日) 20:48:04

「ごの実」

  ねえ、触ってみて

踏んであるく
膝をつき
倒れる
頬ずりして撫でる
舐める
こっそり歯を立てる

貼りついて
いやなにおい
べたべた
どんなに噛んでも噛みきれない
ああ、こんなに暑いから

抱きしめて
解き放つ
押して
跳ね返り
はずんで高く飛んでいく
カラフルなわたしの散弾

粉を吹き
ひび割れて
ぽたぽた
かたく閉じても漏れていく
だって、こんなに寒いから

  ねえ、あなたも触ってみて

仔犬のようにまるくてふるえる
指先で捕まえて
力を籠めたらぽろりと欠けた

129
はったみさと&山口斯【決定稿】 2021/06/20 (日) 20:48:49

何度も何度も目を覚ますたび
擦り減る世界を剥がして
散らばる時間の残り滓

降り積もった枯葉の上
拾ってふところに忍ばせる
色とりどりの丸い種

それはまだ見ぬ子への土産になるだろう

街道は長く伸びて
赤い赤い夕焼け空
耳にやわらかな足音が流れる

遠くの野火
くすぶるにおい
旅人は鼻をつまんで
足早な雲を呼ぶ

井戸端に欠け茶碗
軒先に洗濯物
うるうると眠った宿に
夜半から冷たい雨

密かな艪の音はだれにも気取られない

硬くほころびた骸を乗せたまま
夜船は港を出ていく

130
はったみさと&山口斯【決定稿】 2021/06/20 (日) 21:18:27

   寤㝱の繰り返し

   向かいの船は
   夜振りの生命力
   狂うように息をする松明
   あざやかな熱に
   表層は()
   葉は焦がれる

   七瀬の形代
   ななつさがりの雨
   冷ゆる(しし)をは語りえぬ
   (くた)されては(いしま)の感触
   幻影の
   (かいご) 夢想せり

鶴の(さけ)
無目籠(まなしかたま)に抱かれた
重みに少しく打つ波は
雨に叩かれて
さらばえし荷を運ぶ
水夫(かこ)の褻

濁流期剋(いのご)いて(くだ)
聖牛に嚙砕され
骸籠(むくろごめ)朝す
千声矢庭に越え(へな)
霧海不時(とき)の間に
至れる無何有の郷

遠雷の寄り来ぬ和やかな無期(むご)
常若の(とご)
(こご)しき懸崖に層はなく
松喰鶴(うごなわ)
ここには(つごもり)寿詞(よごと)もあらぬ
宜々しき無韻の詩
   の空室(うつむろ)

なごりの月をいただいて
空車(むなぐるま)の賑わい
松の言の葉 罎に詰め
(むざね)の弔い
つきの鼠にゆだねる
()してはむかわるらし

㝱寐の地に
在り経ものなき

131
はったみさと&山口斯【決定稿】 2021/06/20 (日) 21:21:43

(めばた)きの頃
舫は解かれて
故を尊ぶ世に和する
遠余所より吹きすさぶ
松籟の声あり
香籠めに差し着くる五噫
消し滓の如く
降り積むご
 
 
     ひとつ、ふたつ
     青い梅の実
     みっつ、よっつ
     赤いぐみの実
     いつつ、むっつ
     これはなんの実?

132

128~131が完成版です!
ありがとうございました!!!

133

はったさんには色々…振り回してしまったり甘えてしまったりしてしまいました。
やりにくい所も諸々あったかと存じますが、一緒に良い作品をつくる事ができてとてもとても嬉しいです。
改めて、ありがとうございました!

134
はったみさと 2021/06/20 (日) 21:44:43

出来たーっ!ありがとうございました!!

とんでもないです。
こちらこそマイペースでご迷惑かけたところもあるかと思います。
山口さんの芯がぶれないのでとても助かりました。

要約すると、いいペアが汲めたのではないかと!
絶対ひとりではたどり着けないものが出来ました。本当にうれしいです。

135

そう仰って頂けて何よりです…!よか…良かった…!!

ところでもしよろしければ、全文ではなく一部をスクショしてtwitterにあげようかと思っております。
SNSにあげないでとか、一部はちょっと…とかならやめておきます。冒頭か接続部分を、と思っております。
「ににんがし」へのURLを付けて、誘導用にのみ使います。ので、ご安心下さい!

136

問題ありませんー!ぜひ!
引用RTなどで乗っからせていただくかもしれません。

137

ありがとうございます!どうぞどうぞ!

138
役者でない 2021/06/21 (月) 20:52:55

はったさん 山口さん
こんばんは!役者でない です。完成稿拝読しました!
冒頭の韻の踏み方から即驚かされました。その後のリズムも良くて。特に「「何度も何度も目を覚ますたび」〜「色とりどりの丸い種」のとこ。軽く音読してたら節がついてました(笑)

140

役者でないさん(という呼び方でよいのでしょうか?)、早速のご感想ありがとうございます。
それはつまり、はったさんと役者でないさんが組んだら、めちゃくちゃ凄いのでは…!?と思ってしまいました。

148
役者でない 2021/06/30 (水) 22:50:01 >> 140

「役者でない」さんで大丈夫です笑。略称は「でない」を推奨してます笑笑
はったさんと組ませてもらうのも面白そうですね。

142

感想ありがとうございます!
韻は意識していない(できない)のですが、
口に出して詠んだときの心地よさはたいせつにしているので、
音読していただけて嬉しいです。

じつはchoriさんにも「歌みたいだ」と言われたのですが
「何度も何度も~」以降のパートは、かなり歌詞寄りですね。

>山口さん
役者でないさんとわたしが組んだら……!パワーに圧倒されそうな気も!

149
役者でない 2021/06/30 (水) 22:52:31 >> 142

なるほど!「口に出して詠んだときの心地よさ」をたいせつにされてるの、すごく良いと思います。それ、読んでてすごく感じました。

パワー……抑えられないので、組むなら創作の進め方から考えないとですね。爆走するでないをうまく乗りこなしてもらう、という感じかも。

139

みっしゃん、テーマのひろげかたがたのしい。いいとかわるいとかじゃなくて、見ていてたのしいし、たのしんでやっているんだなというのが伝わります。
斯さん、心地よいクリエイション環境をつくるのが上手だなとあらためておもいました。どれだけ文体が遠くても受け止め方のセンスに長けているので、みっしゃんも思う存分遊べている印象。

性的なものも感じさせるのにいやらしくない純粋さにやられました。
触ってみて とか普通なら読んでいて恥ずかしくなることばも構成ゆえでしょうか。ふたりのキャラクターかも。

141

しきさん、ありがとうございます!
良かった、お墨付きを頂き…!嬉しいです!
今回ちょっと、自分の暴走が入ってしまったので、心配していました。

言われてみれば一行目の所、最初に音読してみた時のどきどき感から、いつのまにか純粋に確かめたり好奇心的だったりのわくわく感寄りに変わっていました。はったさんの手腕です!

143

感想ありがとうです!!
アイデア出しがとにかく好き放題にできたのでたのしかったのは間違いないです。

エロはこれが限界でした!
というか筆先が『骸』のほうに流れたのかな。
これは山口さんと組んだからこその世界ですね。

ねとねとしていた人型のものを、
山口さんが気持ちよく旅に連れ出してくださったと思っています。

144
水野はつね 2021/06/24 (木) 20:02:56

文体が全然違うのに、やりとりの中でもおっしゃっていた綺麗なグラデーションがあって素敵だなと思っております。面白い……
「うるうると眠った宿」というのがとても好きです。

145

水野さん、感想ありがとうございます。グラデーション感じて頂けて良かったです。
「うるうると眠った宿」、良いですよね!私も好きです!

146

お二人の朗読する声が聞こえてきそうでした…!全然調子が違うのに、重なり合う声、きれいにバトンタッチしてゆく声が想像できました。肉声的……?それにしても語感が面白いですね。たくさん使われている、なかなか耳にできない語彙も面白く、言葉の世界の奥深さを感じました。
なかなか感想を書くうまい間が取れず遅くなってすみません。でも書きたかったので失礼してみました…

147

三刀月さん、感想ありがとうございます。
はったさんの紡がれる言葉に声の印象があって、そこに付いて行かせてもらえているように思います。
調度、言葉のことを考えていたのでそう仰って頂けてとても嬉しいです…!お忙しい中、ありがとうございます!