推理研のランキングを国内、海外それぞれ書いてください。 ベスト10まで書けます。 場所はOneDriveでお願いします。 期間は1/31までです。 ランキングの対象となる本は奥付が2019/1/1〜12/31までのものです。 文庫落ちはなしです。 本ではなくドラマ、アニメ、映画、音楽などのランキングも書いても構いません。
1/6 『拳銃使いの娘』ジョーダン・ハーパー 『世界樹の棺』筒城灯士郎
書籍交換会の感想は12/31までです。
12/16 『何者』朝井リョウ 『時を壊した彼女 7月7日は7度ある』古野まほろ 12/23 『何様』朝井リョウ 『ぼぎわんが、来る』澤村伊智 1/6 『拳銃使いの娘』ジョーダン・ハーパー
12/2 『破壊された男』アルフレッド・ベスター 『金時計』ポール・アルテ 12/9 『何者』朝井リョウ 12/16 『何様』朝井リョウ
11/18 『パノラマ島奇談』江戸川乱歩 平均点81点(最高点90点、最低点75点) ・探偵小説というよりも乱歩っぽい幻想的な作品。 ・クライマックスが最高。 ・ガラス・鏡を見て幻想感を出すのが好みのようだ。 ・唐突に終わる。絶対に島を破壊する意志を感じる。盛者必衰の理があるのかもしれない。 ・人によって冗長と感じる部分が違かった。 ・パノラマ島の描写が緻密で丁寧。やりすぎかもしれない。 ・中途半端にリアリティと幻想感がある。 ・主人公が作家で、小説作品で夢を叶えた島にいるというのが良い。
『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵 平均点80点(最高点80点、最低点79点) ・タイムスリップする時がダイナミック。 ・アルフレッド・ベスター要素が少ない。 ・タイムパラドックスを使った推理が良い。 ・SF要素は小さく舞台装置的だが、クリティカルに重要な場所で使われていて良い。 ・条件が厳しすぎてSFを活かせない。 ・SFとミステリがうまく融合している。しっかりフェアプレイしていた。 ・終わり方がハッピーエンドで好き。 ・とても面白かったので、次のSFミステリも楽しみ。
11/11 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼 平均点90点(最高点100点、最低点80点) ・「全てが伏線」の帯に偽りなしの名作。 ・最後に集約されすぎてて全部読まなきゃわからない作品。 ・読む前と読んだ後で180°印象が変わる。 ・ロジックが良すぎて本当にすごい作品。 ・発想が良い。超能力を使って謎解きというのを逆手にとっている。 ・多重解決は良いと認識させられる。真実に至る道筋は1つじゃない。 ・メインの推理が納得できなきゃいけない、 ・爽快感・なるほど感はなかったかもしれない。
10/28 『家守綺譚』梨木香歩 平均点93点(最高点95点、最低点90点) ・不思議なことが自然に起きる世界観がいいと思った。 ・不思議なことが起こることが自然でストーリーの中心にならない感じが良い。 ・物語的盛り上がりはないが、話に落ちはつくし静かな雰囲気で読める。 ・雰囲気が良く、1つの話も短くて読みやすい。 ・植物に詳しくなくても雰囲気に溶け込んで読める。 ・主人公と友人の関係性が良い。 ・植物と意思疎通できるのが羨ましい。 ・会話が➖で始まるのも儚げで美しい。 ・全体を通して美しい綺麗な話。
『ソラリス』スタニスワフ・レム 平均点88点(最高点95点、最低点85点) ・異生命体とのファーストコンタクトの話。 ・異生命体がしたことが人間にとっても意味あることではなく、平行線を辿る。 ・意思疎通が可能な異生命体の否定が描かれている。 ・意思疎通の不可が読みづらさを出している気がする。 ・SFにしては文学的作品。 ・未知なるものへの恐怖・畏怖の表現が印象的である。 ・ラブロマンスを重視されるとそれは違うよねと確かに言いたくなる。ハリーとのコミュニケーションの描写は読んでいて面白いけれども。 ・ハリーとの思い出は消えないところも印象的だった。
10/21 『Iの悲劇』米澤穂信 平均85点(最高点95点、最低点73点) ・米澤穂信なりのおふざけも入れつつ、相変わらずの技巧の高さにより描写される謎や自治体・公務員の現状・悩みは読者を本に引き込ませる。 ・キャラ同士の会話やテンポが良く、読みやすい。 ・地域復興プロジェクトの難しさを知ると同時にある種のやるせなさ・悲哀も湧いてくる。 ・ミステリオタクの妄想通りにやっているところもあれば、コテコテには書かない話もあり楽しめた。 ・10年単位で書いているとは思えないほどキャラや話が一貫していた。 ・結末も良く、面白い。米澤穂信らしい終わり方。 ・全体的にトリックがわかりやすく、キャラにリアリティがありすぎたかもしれない。
11/18 『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵 『パノラマ島奇談(綺譚)』江戸川乱歩 11/25 『言の葉の庭』新海誠 『なめらかな世界と、その敵』伴名練
10/28 『ソラリス』スタニスワフ・レム 『家守綺譚』梨木香歩 11/11 『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼 11/18 『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵
9/9 例会 『夜宵』柴村仁 平均79点(最高点80点、最低点77点) ・メディアワークス文庫から出ているのばかり読んでいたのでホラーテイストのものも書けることに驚いた ・幼い頃の甘酸っぱい恋が、市というシステムによって歪んでいく様子、言いようのない不気味さや人の悪意といったものが上手く描写されている ・続編を考えてか細かい部分がファンタジー成分で誤魔化されている感 ・あらすじにミステリって書いてあって複数(2つの)視点で書かれているのでまあ叙述かな?となる ・話し手のペースが違うので飽きずに読める ・途中から市があまり関係ない話が多いので売買などの話がもうちょっと読みたかった
9/16 例会 『死なない生徒殺人事件』野﨑まど 平均83点(最高点85点、最低点80点) ・キャラクターの会話のテンポが良い ・以前「四角形と五角形の中間の図形」を塾の先生に聞いたところ三次元的なものになるだろうと言われた ・でも黒板に書かれていたし... ・こういうふわっとして設定が曖昧な雰囲気小道具をこの頃の野﨑まどはよく使う ・雰囲気が合ったらぜひメディアワークス文庫のこれを含む5冊を読んでから『2』を読んでほしい ・読みやすくて面白かった
9/23 例会 『四人制姉妹百合物帳』石川博品 平均85点(最高点100点、最低点75点) ・あまり人前では言えないような話が中心、でも上品 ・これを拾った星海社は英断 ・文章が上手い。話題が話題でも下品にならない絶妙なバランス感覚がある ・同じプロットを書いても他の人が書いたら下品なものになってしまうだろう ・評価に困る ・最後いい感じな風に終わるのが気に食わない ・それはいい話だったということなのでは?
10/21 『Iの悲劇』米澤穂信 『家守綺譚』梨木香歩 10/28 『ソラリス』スタニスワフ・レム 『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ
10/7 例会 『ゼロの激震』安生正 平均78点(最高点85点、最低点70点) ・背表紙に「このミス大賞」とあったためミステリ(犯人当ての要素のある)だと思い込んで買ったのだが、あまりミステリ要素はなかった。広義のミステリには当てはまるが、パニックサスペンスであった。 ・目玉である噴火や地震の描写・説明の細やかさが特徴だと感じた。主要参考文献を見てもらえば、読者によりリアルに感じてもらうためにどれだけ作者が熱心だったかが伺える。 ・実際に起こることはまずないが、どこか現実味を帯びた描写に引き込まれた人もいるかもしれない。 ・後半の香月の行動が理解不能であり、深夜テンションに任せて衝動のままに無能アピールをしているとしか思えない行動であった。 ・別方面からの主人公とも言える香月に露骨な無能さを晒させることはあまり意味のないことだと思った。モブにさせるべき行為だと思う。 ・主人公たちが命をかけて噴火に挑む理由が希薄だと感じた。漠然とした国民のため、というよりは近しい人のための方が納得がいく。しかしこの点主人公は家族についても触れず、離婚もしているのでその理由が弱かった気がする。
『アステリズムに花束を』 平均点83点(最高点95点、最低点65点) ・全体的に百合要素がそこまで濃くなく、くどくないので気になる人も読めるし、百合が好きな人はもっと好きになれる万人受けする本になっている。 「キミノスケープ」宮澤伊織 ・書くのが難しい二人称の語り口で綴られる異質な世界での話で、少し淡々としすぎている、一本調子感があるようも感じたが、街並みやその静寂感が逆に関係性を浮き彫りにさせるという対比がとても巧みで、実質セカイ系かもしれない。 ・不在の百合を描こうとしているのが分かる作品。途中のメモ書きや砂浜の描写がきれい。 ・この本が百合アンソロジーとされていることにより二人称であっても自然と百合を想像できる。 「四十九日恋文」森田季節 ・設定は雑であるが書きたいことに的を絞っており、短い中でも読者に伝えたいことが明確に伝わる。 ・ガラケーのレトロ感が良い。 ・この世とあの世を繋がっている設定が好き。 ・死んだ後の人の描写は作者の独自性が出ると個人的に思うので読んでいて楽しい。 「ピロウトーク」今井哲也 ・今作唯一の漫画作品。さらっと語られる荒廃した世界で枕を探すJKが良い。 ・最後のオチもこの本の物語に沿った笑いを誘うもので良い。 「幽世知能」草野原々 ・関数百合の作品。難解な作品であり情報の多さとグロテクスさが特徴的である。 ・小さなところから壮大な世界観が形作られていく。 「彼岸花」伴名練 ・歴史改変SF×吸血鬼百合という好きな人は好きな要素を詰め込みまくった作品。 ・戦前のエスもので、百合としても面白いし、所々に出てくるガジェットも面白い。 ・伝奇的な設定の丁寧さに加えて言葉遣いもすごく美しいので隙がない。 ・交換日記という体裁になっているのも上手く使われていて非常に良い。 ・大正もの、帝都もの味を感じたり、スチームパンク感もある作品。 「月と怪物」南木義隆 ・とても面白い発想から来ていて百合の幅広さを感じさせる。 ・国という怪物を越えて2人が会う描写は美しい。 ・2人が出会う描写にはザワッとさせられる。 ・文章も、特に共感覚について、きれいな表現がなされている。 「海の双翼」木みわ/麦原遼 ・理系的なアプローチの言語学的なSF作品。言語を3次元的な立体構成物として表現する装置とかの設定は確かに面白いが、意図的に読みづらくしてある文章があり、設定が今ひとつ分からないところがあった。 ・最後の3人の関係はきれい。特に最初は翼などの独自の言語形態を求めながらも最終的には彼女自身を求めているところが。 「色のない緑」陸秋槎/稲村文吾訳 ・近未来的な情報デバイスの設定や言語学的な話もとても面白く、それらによって動かされる人間の心情もとても丁寧に描かれているので百合としてもSFとしてもとても質が良い作品。 ・話もしっかりとしていてまとまりが良く、ミステリ としても上質。 ・最後の思い出を飲み干すという表現にそれまでの物語が集約してる感があってとてもきれい。 「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」小川一水 ・スペースオペラ的にドンパチ漁業をするガチSFだが、軽快な語り口で巨乳美人と銀髪美少女が百合百合しているので読みやすい。 ・正統派に正統派を重ねたような中で熱い物語をやってくれるのでTRIGGERである。 ・最後にふさわしい弾みのある爽快感溢れる作品となっている。
10/7 『ゼロの激震』安生正 『アステリズムに花束を』 10/14 例会 休み 10/21 『Iの悲劇』米澤穂信 『家守綺譚』梨木香歩
9/30 例会 『六花の勇者』 山形石雄 平均91点(最高点100点、最低点77.6点) ・パッと見王道ファンタジーであるが、アリバイを聞いて、証拠を探して、各々の発言の中から矛盾や嘘を暴き出す過程は正にミステリ。 ・ファンタジーとミステリの良いとこどり。犯人を追い詰めるところは正にミステリ。 ・怪しいと判断された人物は即座に殺されそうになるのでとても緊迫感がある。 ・個性的なキャラたちの掛け合いや心理戦が面白い。 ・二転三転するストーリーは面白く、オチもとても続きが気になるものになっていた。 ・解き明かしの場面も劇的で面白い。 ・恋愛描写については賛否両論あった。 ・敵が賢いのが良い。ファンタジーは敵が本格的に対策してくると一家に絶望感高まるので、それを乗り越える時のカタルシスが堪らない。
『赤い糸の呻き』 西澤保彦 平均点76点(最高点78点、最低点73.5点) ・濃いキャラクターや登場人物の過去と事件とのリンクなど色々詰め込んでいる短編なのに上手くまとまっている。 ・特技がわざとらしいなどキャラクターの濃さがやりすぎなところもあった。 ・このキャラクターの濃さが『念力密室』などの 『神麻嗣子の超能力事件簿』シリーズでは良い味を出していた。 ・文章に出てくるご飯が美味しそうに感じた。 ・推理物で食べ物を出して、殺人と絡ませて生と死の対比をさせるのが良かった。 ・西澤保彦はSFミステリの印象が強かったので正統派があることを初めて知った。 ・バカミスっぽいが、著者の文章の巧みさによりこれならバカミスじゃないというギリギリの線のミステリになっている。 ・西澤保彦特有の世界がとても良い。 ・森博嗣の作品を思い出させる描写もあった。
秋新歓 『ゼロの激震』(宝島社文庫) 著者:安生正 日程は9/30以外でお願いします
秋新刊 『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(ハヤカワ文庫JA) 10月以降だと嬉しいです
秋新歓 『赤い糸の呻き』(角川文庫) 著者:西澤保彦 日程は多分いつでも大丈夫です。
9/2 例会 『変身』フランツ・カフカ 平均 87点(最高点90点、最低点80点) ・作者が朗読するときに笑いながら読んでいたというのエピソードがあり、実は案外明るい作品? ・最初から理不尽、不条理で、グレゴールが死んでめでたしめでたしなのは救いがないというか何というか ・グレゴールは実際には鬱になったのではないかという説がある ・介護とかも状況が似ている ・社会で正常に生きていけなくなったらこう扱われるよね、を徹底して描いた露悪的な感じ ・読んだ気がしていたが思ったより長かったので読んだ気になっていただけかもしれない ・昔絵本で読んだが、原作は全然違って驚いた ・全く違う話ではあるものの、山月記と対比させると対照的で面白い ・「ある日突然虫になる」というありえないこと(フィクション)に対して他がリアルなのでグロテスクで鬱々としていて、そこが見事 ・もっと明るくユーモラスなら他の作品も読んでみたいが作者の感性があれ(これを笑いながら読む)なので同じような感じなのかもしれず不安
M川 秋新歓 『六花の勇者』一巻(ダッシュエックス文庫) 著者︰山形石雄 日程は多分いつでも大丈夫です
名鑑の回答をonedriveにあげました。 不備があれば知らせてください。
9/2 『変身』フランツ・カフカ(青空文庫回) 9/9 『夜宵』柴村仁 9/16 『死なない生徒殺人事件』野﨑まど 9/23 『四人制姉妹百合物帳』石川博品
8/26 例会 『往復書簡 初恋と不倫』坂元裕二 平均 89点(最高点100点、最低点80点) ・笑いたくないようなところでも思わず笑ってしまうような台詞がすっと入っているのが憎い(エモい) ・一時間位で読めるので空き時間に読めて良い ・初恋が神 ・無罪ではなくない? ・どっちの話も話の規模がどんどん大きくなっていく(セカイ系では?)
8/19 例会 『石の来歴』奥泉光 平均 82点(最高点85点、最低点80点) ・読みやすいけど分かりそうでわからない感じが絶妙 ・石の話が長くて読みづらい気がしていたが、読みやすいことに気づくとするすると読めた ・もう一つ入っている話の方が分かりやすく、話としても好き ・両方の作品とも自然の描写が美しい ・宗教観と否かの雰囲気の感じが上手いこと合わさっていて良い(後半の話)
『殺人犯対殺人鬼』早坂吝 平均 79点(最高点90点、最低点70点) ・タイトルがキャッチーでいい ・シリアスなのに笑えるいつもの早坂吝 ・なるほどこういうのがあるのか......(早坂初体験) ・ギャグとして読むと面白い ・文章が良くも悪くも読んですぐ理解できるのですごい ・初期と比べて最近はギャグ方向に振り切った?
2年の宮崎と申します。 こんばんは。興味があり見学希望です。 ツイッターにDMさせて頂きました。恐らく相互フォローでないとメッセ見られない?と思うので、 フォローお願いしてもよろしいでしょうか?
8/19 『石の来歴』奥泉光 『殺人犯対殺人鬼』早坂吝 8/26 『往復書簡 初恋と不倫』坂元裕二
8月12日 例会 『死刑にいたる病』櫛木理宇 86点 ・サイコパスや殺人鬼などに興味を持っていた頃に読んだので、調べたことが作中に出てきて楽しく読み進められた。 ・作者は普通の精神状態でここまで多くの情報を集めてきたことに感心させられる。 ・筧井くんの自意識との戦いにはとても共感した。 ・主人公が聞き込みによって真実を明らかにしていく点はなかなかリアリティがあって本格ミステリ然として面白かった。 ・榛村の影響力がすごく、描写がなかっただけでもしかしてあの人も…と思わせる終わらせ方はスリリングで良かった。 ・終わらせ方や筧井くんの家族はホラーだった。 ・日本の伝統的な、雰囲気からじわじわくるホラーだった。 ・筧井くんの変化で突発的なところがあったので、もっとじわじわやってほしかった。 ・染まるのが早かった気がするのでもっとしっかりと描写しても良かったかもしれない。 ・シリアルキラーの心情や殺人に迫る場面が多いので結構重い。 ・それぞれのシリアルキラーの場面に重さがある。 ・最初のモノローグが誰のものなのか、考えると面白い。 ・灯里さんは殺人鬼と絡めない方が良かったかもしれない。 ・灯里さんは主人公の変化を追ったり、ストッパーとして働いたりと重要なキャラなのだが、最後のは榛村に全くメリットがないのでなぜ?という思いの方が強く出てしまう。 ・主人公が事件を通して変化していくのは好きであるが、今回のはそう仕向けられているので違うと感じた。 ・最後に乗り越えるのは今までの主人公がどうなってしまうのかというハラハラ感もあり、爽快であった。 ・虐待や壊れかけの家族の問題など社会問題に切り込んでいて良かった。
『早朝始発の殺風景』青崎有吾 89点 ・青春密室劇短編集で、語り口も柔らかで読みやすく、青春のみずみずしさのようなものがぎゅっと詰まった感じなのが良い。 ・演劇の三一致の法則に則って書かれたワンシチュエーションもの、1幕もので描かれていて構成がとてもしっかりしている。 ・その構成の中で失われがちな新鮮さが全く失われていないところに技量を感じさせられる。 ・どのキャラクターも魅力的で、その機敏な心の動き、行動といったものがまた推理のロジカルさ、冴えに効いてきているところも上手い。 ・どの話にもエモい関係があり、閉じられた場所で生まれる関係性、新たに芽生える感情が生き生きと描かれている。 ・青春独特の距離感の書き方が上手い。 ・伏線を見事に回収するお手本のような見事な短編集。 ・色々なことがやりたいという作者の意思が伝わってくる。 ・どの話も綺麗でとても良い。 ・表題作は2人ともに謎があり、男の子の方の解決法が読んでいて面白かった。 ・どの話も新鮮味を感じ面白いので、青春ものが好きな人に一読の価値ありと胸を張っておすすめできる作品。 ・メロンソーダの話の友達関係がとても友達然としていて良かった。これからも関係は続いていく、その中の一事件という感じでとても良い。
>> 20 SkyRocket 米澤穂信『Iの悲劇』文藝春秋 9/26発売の新刊です。早すぎると回せないかも。
例)I嵜『インスマスの影-クトゥルー神話傑作選』(新潮文庫)H・P・ラヴクラフト 9/30以外でお願いします。
9/30〜10/28(10/14は除く)に行われる秋新歓の課題本を担当の方はあげてください。 他には、この日は無理ですなどの日程のことについても記述お願いします。 期限は9/15まででお願いします。
8月5日 例会 『波形の声』長岡弘樹 77点 ・殺人事件を取り扱ったものもあるが、全編を通して「日常の謎」の趣が強い。 ・各作品に目立った繋がりは無いものの、一貫して「人の心」がトリックの根幹に絡んでいる。 ・「ハガニアの霧」は犯人の目星は容易につくが、その動機に対する伏線の張り方に無駄がなく、簡素ながら鮮やかである。 ・「準備室」において、一見無毒な娘たちの関係にこそ毒が仕込まれていた、という事実には怖気がした。 ・why中心で人の心がどう物語に関わり、進んでいくのかが気になる作品。 ・物語それぞれが心情に訴えかけてくる。 ・きちんと伏線が張られかつ回収されてゆきミステリとして面白い。 ・人間関係の毒が描かれているとともに良い人も多く登場しており、そこが対比になっていて良い。 ・最初の短編は主人公の善行が人を助けることになっていてとても良い。
『殺戮にいたる病』我孫子武丸 82点 ・出版当時に読んでいたら間違いなく絶賛していたが、核家族の孕む病理とか、猟奇殺人に対する心理学アプローチとかは今では消えかけている気がするので少し古く感じ、時代の変化を感じる。しかしそれ込みでも十二分に面白い。 ・解説にあるようにトリックそのものが社会問題に直結しているのも良い。 ・「ミステリ」とも「ホラー」とも言えず、「社会派」でもあり「新本格」でもあるぼんやりとした立ち位置の小説でかなり研究しがいがあるような気がする。 ・殺人シーンが3回目まで起こるごとにグロかったので、グロ耐性がないと辛い小説。面白かったけど再読は辛いかも。 ・イケメンおじさんと若い女性というテンプレながらも良い関係。 ・視点が3つあることで違った視点から物語を楽しめるし、殺人鬼の視点で胃もたれせずに済む。さらに視点のズレがトリックの鍵となっているのでギミックとしても重要である。 ・最後の種明かしには驚かされる。違和感はあったが十分通じるレベルだったので、最後で欠けたピースがはまるような感覚がとても良い。
8/5 『波形の声』長岡弘樹 『殺戮に至る病』我孫子武丸 8/12 『早朝始発の殺風景』青崎有吾 『死刑に至る病』櫛木理宇 8/19 『石の来歴』奥泉光 『殺人犯対殺人鬼』早坂吝
※8/5の『波形の声』は新入生本です。 8/12の例会の場所は札幌駅前のサイゼリヤになります。集合場所は札幌駅のミスド前です。
7月29日 例会 『MM9』山本弘 83点 ・MMはちょうど地震学のテストを思い起こす。 ・怪獣対策がこの作品だと気象庁になっているが、生物関係は環境省じゃないの?という疑問が浮かんでしまう。 ・今までシン・ゴジラ系の人間が独力で倒すものが最後の話でウルトラマンものに大幅に変わるけど、短編で読みやすく面白い。 ・有川浩の『空の中』みたいな 未知なるものに対する恐怖と向き合いながらコミュニケーションは良い。 ・平成ガメラやシンゴジラに似ている。 ・日本国内で話が主に完結してしまうので、海外とのやりとりの詳細なものが欲しい。 ・国の機関が主人公の時点でシンゴジラみたいになる。 ・作者がトンデモ科学学会に参加しており、エセ科学を批判しているので設定にこだわってものを書いている。 ・それぞれの怪獣のモデルは何なのか想像しながら読める楽しさがある。 ・怪獣を分析して倒すというのが好き。 ・ウルトラマンのように協力して倒すのも、人間が独力で倒すのもどちらのスタイルも好き。 ・ただ人間が自分は関係ないと思う、例えばウルトラマンが窮地に陥ったら絶対に助けないみたいな状況は嫌いである。そこで現場の人や関係者と上層部の間で意見が分かれる展開は好きである。そこで上層部の心も揺り動かされる展開の方が個人的には好き。 ・神話宇宙というのは良い発想だと思った。怪獣自体物理法則に反しているのでそういう世界だと納得する必要があるが、この神話宇宙のおかげでスルッと納得できる。この理論で話も動いていくので面白い。 ・2巻では宇宙怪獣が出てくるそうなので、とても気になる。
7/29 『MM9』山本弘 8/5 『波形の声』長岡弘樹 『殺戮に至る病』我孫子武丸 8/12 『早朝始発の殺風景』青崎有吾 『死刑に至る病』櫛木理宇 8/19 『石の来歴』奥泉光 『殺人犯対殺人鬼』早坂吝
※8/5の『波形の声』は新入生本です。
7月22日 例会 『李歐』髙村薫 93点 ・李歐がスパダリですごい。好きになるキャラクター。 ・李歐の登場自体は少ないが、登場するたびに一彰くんがメロメロになっていくので印象に残る。 ・中国語の発音に関する記述がなかなか的確。中国語が分かるとより楽しめる。 ・一彰と守山と李歐の3人でご飯食べたのを回想するシーンはいろいろこみ上げてくる名シーン。 ・李歐と一彰の恋愛、友情の枠を超えた強い絆に心を動かされる。 ・咲子さんにもう少し救いを…
『パドルの子』虻川枕 88点 ・構成が面白かった。 ・キャラクターがみんな真っ直ぐで、読後感も爽やかな一冊。 ・ボーイミーツガールでこういう展開になるのはあまり見たことがなかったので新鮮であった。 ・この本だけの珍しいタイプの叙述トリック?もあるので発見である。 ・ホラーよりホラーしていた。ストーリーはさきが気になる構成だった。 ・パドルを使ってのラストの展開はとても良かった。 ・主人公の王道な成長も良かったけど、少し物足りない感。
名鑑の質問一覧です。 一応掲示板にも載せときます。 提出はOneDriveによろしくお願いします。 締め切りは9/8です。
・名前きと所属を教えてください ・好きな○○は? a、 好きなゲームは? b、 好きなアニメは? c、 好きな映画は? d、 好きな漫画は? e、 好きな声優は? f、 好きなポケモンは? g、 好きなキャラクターは? h、 好きなミュージシャンは? i、 好きな学食のメニューは? j、 好きなお菓子は? k、 好きな食べ物とその理由は? L、嫌いな食べ物とその理由は? m、好きな作家・作品は? ・あなたの星座は? ・座右の銘、または自分を一言で表現すると? ・特技は? ・ルーティーンや癖はありますか? ・毎日やっていることはありますか? ・マイブームは? ・このサークルに入るきっかけは? ・今年の新入生の印象(新入生はMMCの印象)は? ・ミステリ及び本格ミステリの定義とは? ・最もつまらなかった小説は? ・人生を変えた小説は? ・小説を執筆している/していたことがありますか? ・会って話をしたい小説家はいますか? ・映像化してほしい小説作品はありますか? ・何フェチですか? ・お酒は飲むほうですか? ・割に合わなかったバイトはありますか? ・バイトの志望理由を聞かれたら何と答えますか? ・北大を選んだ理由は? ・北海道の好きなところは? ・北海道の嫌いなところは? ・自分史上究極の選択だったこととは? ・人生で最もショックだった出来事は? ・転生するなら何になりたいですか? ・大金を得たら何をしたいですか? ・無人島に一つだけ持っていけるとしたら何を選びますか? ・ドラえもんを入手したら何をする/させますか? ・愛用しているものはありますか? ・死ぬなら何処で死にたいですか? ・今一番欲しいものは何ですか? ・今年の抱負は?
〆切は9/8になりました。
7/22 『李歐』高村薫 『パドルの子』虻川枕 7/29 『波形の子』長岡弘樹 『MM9』山本弘 8/5 『死刑にいたる病』櫛木理宇 『殺戮にいたる病』我孫子武丸 8/12 『早朝始発の殺風景』青崎有吾
※『波形の声』長岡弘樹は新入生本です。
7月8日 例会 『誰にもわかるハイデガー』筒井康隆 77点 ・ハイデガーが空談と呼ぶものを著者が、認識しながら解説している点は特に意識していなかったので、驚かされた。 ・解説でキリスト教の特異性を説明され興味が湧いた。 ・空談のところはこのサークルの活動内容的にグサッとくる。 ・馴れ合うことも必要。ただ意識するきっかけになる。 ・ハイデガーの用語を覚えるのが大変。 ・ハイデガーの『存在と時間』をとてもわかりやすく噛み砕いて解説しているので読みやすかった。 ・最後の解説は無理があったかもしれない。 ・「文学部唯野教授」というところは続編と思って読んだら違ったのでタイトル詐欺なところもある。 ・評論、論説が苦手だと読みにくい。 ・こういう考え方もあるのかという新たな発見があった。 ・難しい専門的な言葉でしか語れず、そうすることに意味がある時もあるので興味を持ったら原著に挑戦するのがいい。
『マルタの鷹』ダシール・ハメット 83点 ・主人公が事件に流されて読者にも内容がわからず、ストレスが溜まったところでどんどん謎が解けていく爽快感がある。 ・ハードボイルド、時代的に男性中心的。 ・殴るなどの暴力的な行動で解決しようとするのはあまり良いとは言えない。 ・ハードボイルドという新たな世界の入り口としてぴったりな面白い名作。 ・登場人物がとても表情豊か。 ・最後の生贄選びはしつこかった。 ・渋いハードボイルドな探偵が街を駆け回るのが好き。 ・心に芯があって揺るがない主人公で、最後の展開がそれを反映していて良い。 ・クールで非情な人物であると同時に女性関係にだらしなく、マーロウとの違いを感じる。 ・展開も読者を飽きさせず面白い。 ・誰が相手でも一歩も引かず自分のペースで話すのに痺れる。
推理研のランキングを国内、海外それぞれ書いてください。
ベスト10まで書けます。
場所はOneDriveでお願いします。
期間は1/31までです。
ランキングの対象となる本は奥付が2019/1/1〜12/31までのものです。
文庫落ちはなしです。
本ではなくドラマ、アニメ、映画、音楽などのランキングも書いても構いません。
1/6
『拳銃使いの娘』ジョーダン・ハーパー
『世界樹の棺』筒城灯士郎
書籍交換会の感想は12/31までです。
12/16
『何者』朝井リョウ
『時を壊した彼女 7月7日は7度ある』古野まほろ
12/23
『何様』朝井リョウ
『ぼぎわんが、来る』澤村伊智
1/6
『拳銃使いの娘』ジョーダン・ハーパー
12/2
『破壊された男』アルフレッド・ベスター
『金時計』ポール・アルテ
12/9
『何者』朝井リョウ
12/16
『何様』朝井リョウ
11/18
『パノラマ島奇談』江戸川乱歩
平均点81点(最高点90点、最低点75点)
・探偵小説というよりも乱歩っぽい幻想的な作品。
・クライマックスが最高。
・ガラス・鏡を見て幻想感を出すのが好みのようだ。
・唐突に終わる。絶対に島を破壊する意志を感じる。盛者必衰の理があるのかもしれない。
・人によって冗長と感じる部分が違かった。
・パノラマ島の描写が緻密で丁寧。やりすぎかもしれない。
・中途半端にリアリティと幻想感がある。
・主人公が作家で、小説作品で夢を叶えた島にいるというのが良い。
『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵
平均点80点(最高点80点、最低点79点)
・タイムスリップする時がダイナミック。
・アルフレッド・ベスター要素が少ない。
・タイムパラドックスを使った推理が良い。
・SF要素は小さく舞台装置的だが、クリティカルに重要な場所で使われていて良い。
・条件が厳しすぎてSFを活かせない。
・SFとミステリがうまく融合している。しっかりフェアプレイしていた。
・終わり方がハッピーエンドで好き。
・とても面白かったので、次のSFミステリも楽しみ。
11/11
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼
平均点90点(最高点100点、最低点80点)
・「全てが伏線」の帯に偽りなしの名作。
・最後に集約されすぎてて全部読まなきゃわからない作品。
・読む前と読んだ後で180°印象が変わる。
・ロジックが良すぎて本当にすごい作品。
・発想が良い。超能力を使って謎解きというのを逆手にとっている。
・多重解決は良いと認識させられる。真実に至る道筋は1つじゃない。
・メインの推理が納得できなきゃいけない、
・爽快感・なるほど感はなかったかもしれない。
10/28
『家守綺譚』梨木香歩
平均点93点(最高点95点、最低点90点)
・不思議なことが自然に起きる世界観がいいと思った。
・不思議なことが起こることが自然でストーリーの中心にならない感じが良い。
・物語的盛り上がりはないが、話に落ちはつくし静かな雰囲気で読める。
・雰囲気が良く、1つの話も短くて読みやすい。
・植物に詳しくなくても雰囲気に溶け込んで読める。
・主人公と友人の関係性が良い。
・植物と意思疎通できるのが羨ましい。
・会話が➖で始まるのも儚げで美しい。
・全体を通して美しい綺麗な話。
『ソラリス』スタニスワフ・レム
平均点88点(最高点95点、最低点85点)
・異生命体とのファーストコンタクトの話。
・異生命体がしたことが人間にとっても意味あることではなく、平行線を辿る。
・意思疎通が可能な異生命体の否定が描かれている。
・意思疎通の不可が読みづらさを出している気がする。
・SFにしては文学的作品。
・未知なるものへの恐怖・畏怖の表現が印象的である。
・ラブロマンスを重視されるとそれは違うよねと確かに言いたくなる。ハリーとのコミュニケーションの描写は読んでいて面白いけれども。
・ハリーとの思い出は消えないところも印象的だった。
10/21
『Iの悲劇』米澤穂信
平均85点(最高点95点、最低点73点)
・米澤穂信なりのおふざけも入れつつ、相変わらずの技巧の高さにより描写される謎や自治体・公務員の現状・悩みは読者を本に引き込ませる。
・キャラ同士の会話やテンポが良く、読みやすい。
・地域復興プロジェクトの難しさを知ると同時にある種のやるせなさ・悲哀も湧いてくる。
・ミステリオタクの妄想通りにやっているところもあれば、コテコテには書かない話もあり楽しめた。
・10年単位で書いているとは思えないほどキャラや話が一貫していた。
・結末も良く、面白い。米澤穂信らしい終わり方。
・全体的にトリックがわかりやすく、キャラにリアリティがありすぎたかもしれない。
11/18
『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵
『パノラマ島奇談(綺譚)』江戸川乱歩
11/25
『言の葉の庭』新海誠
『なめらかな世界と、その敵』伴名練
10/28
『ソラリス』スタニスワフ・レム
『家守綺譚』梨木香歩
11/11
『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼
11/18
『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵
9/9 例会
『夜宵』柴村仁
平均79点(最高点80点、最低点77点)
・メディアワークス文庫から出ているのばかり読んでいたのでホラーテイストのものも書けることに驚いた
・幼い頃の甘酸っぱい恋が、市というシステムによって歪んでいく様子、言いようのない不気味さや人の悪意といったものが上手く描写されている
・続編を考えてか細かい部分がファンタジー成分で誤魔化されている感
・あらすじにミステリって書いてあって複数(2つの)視点で書かれているのでまあ叙述かな?となる
・話し手のペースが違うので飽きずに読める
・途中から市があまり関係ない話が多いので売買などの話がもうちょっと読みたかった
9/16 例会
『死なない生徒殺人事件』野﨑まど
平均83点(最高点85点、最低点80点)
・キャラクターの会話のテンポが良い
・以前「四角形と五角形の中間の図形」を塾の先生に聞いたところ三次元的なものになるだろうと言われた
・でも黒板に書かれていたし...
・こういうふわっとして設定が曖昧な雰囲気小道具をこの頃の野﨑まどはよく使う
・雰囲気が合ったらぜひメディアワークス文庫のこれを含む5冊を読んでから『2』を読んでほしい
・読みやすくて面白かった
9/23 例会
『四人制姉妹百合物帳』石川博品
平均85点(最高点100点、最低点75点)
・あまり人前では言えないような話が中心、でも上品
・これを拾った星海社は英断
・文章が上手い。話題が話題でも下品にならない絶妙なバランス感覚がある
・同じプロットを書いても他の人が書いたら下品なものになってしまうだろう
・評価に困る
・最後いい感じな風に終わるのが気に食わない
・それはいい話だったということなのでは?
10/21
『Iの悲劇』米澤穂信
『家守綺譚』梨木香歩
10/28
『ソラリス』スタニスワフ・レム
『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ
10/7 例会
『ゼロの激震』安生正
平均78点(最高点85点、最低点70点)
・背表紙に「このミス大賞」とあったためミステリ(犯人当ての要素のある)だと思い込んで買ったのだが、あまりミステリ要素はなかった。広義のミステリには当てはまるが、パニックサスペンスであった。
・目玉である噴火や地震の描写・説明の細やかさが特徴だと感じた。主要参考文献を見てもらえば、読者によりリアルに感じてもらうためにどれだけ作者が熱心だったかが伺える。
・実際に起こることはまずないが、どこか現実味を帯びた描写に引き込まれた人もいるかもしれない。
・後半の香月の行動が理解不能であり、深夜テンションに任せて衝動のままに無能アピールをしているとしか思えない行動であった。
・別方面からの主人公とも言える香月に露骨な無能さを晒させることはあまり意味のないことだと思った。モブにさせるべき行為だと思う。
・主人公たちが命をかけて噴火に挑む理由が希薄だと感じた。漠然とした国民のため、というよりは近しい人のための方が納得がいく。しかしこの点主人公は家族についても触れず、離婚もしているのでその理由が弱かった気がする。
『アステリズムに花束を』
平均点83点(最高点95点、最低点65点)
・全体的に百合要素がそこまで濃くなく、くどくないので気になる人も読めるし、百合が好きな人はもっと好きになれる万人受けする本になっている。
「キミノスケープ」宮澤伊織
・書くのが難しい二人称の語り口で綴られる異質な世界での話で、少し淡々としすぎている、一本調子感があるようも感じたが、街並みやその静寂感が逆に関係性を浮き彫りにさせるという対比がとても巧みで、実質セカイ系かもしれない。
・不在の百合を描こうとしているのが分かる作品。途中のメモ書きや砂浜の描写がきれい。
・この本が百合アンソロジーとされていることにより二人称であっても自然と百合を想像できる。
「四十九日恋文」森田季節
・設定は雑であるが書きたいことに的を絞っており、短い中でも読者に伝えたいことが明確に伝わる。
・ガラケーのレトロ感が良い。
・この世とあの世を繋がっている設定が好き。
・死んだ後の人の描写は作者の独自性が出ると個人的に思うので読んでいて楽しい。
「ピロウトーク」今井哲也
・今作唯一の漫画作品。さらっと語られる荒廃した世界で枕を探すJKが良い。
・最後のオチもこの本の物語に沿った笑いを誘うもので良い。
「幽世知能」草野原々
・関数百合の作品。難解な作品であり情報の多さとグロテクスさが特徴的である。
・小さなところから壮大な世界観が形作られていく。
「彼岸花」伴名練
・歴史改変SF×吸血鬼百合という好きな人は好きな要素を詰め込みまくった作品。
・戦前のエスもので、百合としても面白いし、所々に出てくるガジェットも面白い。
・伝奇的な設定の丁寧さに加えて言葉遣いもすごく美しいので隙がない。
・交換日記という体裁になっているのも上手く使われていて非常に良い。
・大正もの、帝都もの味を感じたり、スチームパンク感もある作品。
「月と怪物」南木義隆
・とても面白い発想から来ていて百合の幅広さを感じさせる。
・国という怪物を越えて2人が会う描写は美しい。
・2人が出会う描写にはザワッとさせられる。
・文章も、特に共感覚について、きれいな表現がなされている。
「海の双翼」木みわ/麦原遼
・理系的なアプローチの言語学的なSF作品。言語を3次元的な立体構成物として表現する装置とかの設定は確かに面白いが、意図的に読みづらくしてある文章があり、設定が今ひとつ分からないところがあった。
・最後の3人の関係はきれい。特に最初は翼などの独自の言語形態を求めながらも最終的には彼女自身を求めているところが。
「色のない緑」陸秋槎/稲村文吾訳
・近未来的な情報デバイスの設定や言語学的な話もとても面白く、それらによって動かされる人間の心情もとても丁寧に描かれているので百合としてもSFとしてもとても質が良い作品。
・話もしっかりとしていてまとまりが良く、ミステリ としても上質。
・最後の思い出を飲み干すという表現にそれまでの物語が集約してる感があってとてもきれい。
「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」小川一水
・スペースオペラ的にドンパチ漁業をするガチSFだが、軽快な語り口で巨乳美人と銀髪美少女が百合百合しているので読みやすい。
・正統派に正統派を重ねたような中で熱い物語をやってくれるのでTRIGGERである。
・最後にふさわしい弾みのある爽快感溢れる作品となっている。
10/7
『ゼロの激震』安生正
『アステリズムに花束を』
10/14
例会 休み
10/21
『Iの悲劇』米澤穂信
『家守綺譚』梨木香歩
9/30 例会
『六花の勇者』 山形石雄
平均91点(最高点100点、最低点77.6点)
・パッと見王道ファンタジーであるが、アリバイを聞いて、証拠を探して、各々の発言の中から矛盾や嘘を暴き出す過程は正にミステリ。
・ファンタジーとミステリの良いとこどり。犯人を追い詰めるところは正にミステリ。
・怪しいと判断された人物は即座に殺されそうになるのでとても緊迫感がある。
・個性的なキャラたちの掛け合いや心理戦が面白い。
・二転三転するストーリーは面白く、オチもとても続きが気になるものになっていた。
・解き明かしの場面も劇的で面白い。
・恋愛描写については賛否両論あった。
・敵が賢いのが良い。ファンタジーは敵が本格的に対策してくると一家に絶望感高まるので、それを乗り越える時のカタルシスが堪らない。
『赤い糸の呻き』 西澤保彦
平均点76点(最高点78点、最低点73.5点)
・濃いキャラクターや登場人物の過去と事件とのリンクなど色々詰め込んでいる短編なのに上手くまとまっている。
・特技がわざとらしいなどキャラクターの濃さがやりすぎなところもあった。
・このキャラクターの濃さが『念力密室』などの
『神麻嗣子の超能力事件簿』シリーズでは良い味を出していた。
・文章に出てくるご飯が美味しそうに感じた。
・推理物で食べ物を出して、殺人と絡ませて生と死の対比をさせるのが良かった。
・西澤保彦はSFミステリの印象が強かったので正統派があることを初めて知った。
・バカミスっぽいが、著者の文章の巧みさによりこれならバカミスじゃないというギリギリの線のミステリになっている。
・西澤保彦特有の世界がとても良い。
・森博嗣の作品を思い出させる描写もあった。
秋新歓
『ゼロの激震』(宝島社文庫)
著者:安生正
日程は9/30以外でお願いします
秋新刊
『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(ハヤカワ文庫JA)
10月以降だと嬉しいです
秋新歓
『赤い糸の呻き』(角川文庫)
著者:西澤保彦
日程は多分いつでも大丈夫です。
9/2 例会
『変身』フランツ・カフカ
平均 87点(最高点90点、最低点80点)
・作者が朗読するときに笑いながら読んでいたというのエピソードがあり、実は案外明るい作品?
・最初から理不尽、不条理で、グレゴールが死んでめでたしめでたしなのは救いがないというか何というか
・グレゴールは実際には鬱になったのではないかという説がある
・介護とかも状況が似ている
・社会で正常に生きていけなくなったらこう扱われるよね、を徹底して描いた露悪的な感じ
・読んだ気がしていたが思ったより長かったので読んだ気になっていただけかもしれない
・昔絵本で読んだが、原作は全然違って驚いた
・全く違う話ではあるものの、山月記と対比させると対照的で面白い
・「ある日突然虫になる」というありえないこと(フィクション)に対して他がリアルなのでグロテスクで鬱々としていて、そこが見事
・もっと明るくユーモラスなら他の作品も読んでみたいが作者の感性があれ(これを笑いながら読む)なので同じような感じなのかもしれず不安
M川 秋新歓
『六花の勇者』一巻(ダッシュエックス文庫)
著者︰山形石雄
日程は多分いつでも大丈夫です
名鑑の回答をonedriveにあげました。
不備があれば知らせてください。
9/2
『変身』フランツ・カフカ(青空文庫回)
9/9
『夜宵』柴村仁
9/16
『死なない生徒殺人事件』野﨑まど
9/23
『四人制姉妹百合物帳』石川博品
8/26 例会
『往復書簡 初恋と不倫』坂元裕二
平均 89点(最高点100点、最低点80点)
・笑いたくないようなところでも思わず笑ってしまうような台詞がすっと入っているのが憎い(エモい)
・一時間位で読めるので空き時間に読めて良い
・初恋が神
・無罪ではなくない?
・どっちの話も話の規模がどんどん大きくなっていく(セカイ系では?)
8/19 例会
『石の来歴』奥泉光
平均 82点(最高点85点、最低点80点)
・読みやすいけど分かりそうでわからない感じが絶妙
・石の話が長くて読みづらい気がしていたが、読みやすいことに気づくとするすると読めた
・もう一つ入っている話の方が分かりやすく、話としても好き
・両方の作品とも自然の描写が美しい
・宗教観と否かの雰囲気の感じが上手いこと合わさっていて良い(後半の話)
『殺人犯対殺人鬼』早坂吝
平均 79点(最高点90点、最低点70点)
・タイトルがキャッチーでいい
・シリアスなのに笑えるいつもの早坂吝
・なるほどこういうのがあるのか......(早坂初体験)
・ギャグとして読むと面白い
・文章が良くも悪くも読んですぐ理解できるのですごい
・初期と比べて最近はギャグ方向に振り切った?
2年の宮崎と申します。
こんばんは。興味があり見学希望です。
ツイッターにDMさせて頂きました。恐らく相互フォローでないとメッセ見られない?と思うので、
フォローお願いしてもよろしいでしょうか?
8/19
『石の来歴』奥泉光
『殺人犯対殺人鬼』早坂吝
8/26
『往復書簡 初恋と不倫』坂元裕二
8月12日 例会
『死刑にいたる病』櫛木理宇
86点
・サイコパスや殺人鬼などに興味を持っていた頃に読んだので、調べたことが作中に出てきて楽しく読み進められた。
・作者は普通の精神状態でここまで多くの情報を集めてきたことに感心させられる。
・筧井くんの自意識との戦いにはとても共感した。
・主人公が聞き込みによって真実を明らかにしていく点はなかなかリアリティがあって本格ミステリ然として面白かった。
・榛村の影響力がすごく、描写がなかっただけでもしかしてあの人も…と思わせる終わらせ方はスリリングで良かった。
・終わらせ方や筧井くんの家族はホラーだった。
・日本の伝統的な、雰囲気からじわじわくるホラーだった。
・筧井くんの変化で突発的なところがあったので、もっとじわじわやってほしかった。
・染まるのが早かった気がするのでもっとしっかりと描写しても良かったかもしれない。
・シリアルキラーの心情や殺人に迫る場面が多いので結構重い。
・それぞれのシリアルキラーの場面に重さがある。
・最初のモノローグが誰のものなのか、考えると面白い。
・灯里さんは殺人鬼と絡めない方が良かったかもしれない。
・灯里さんは主人公の変化を追ったり、ストッパーとして働いたりと重要なキャラなのだが、最後のは榛村に全くメリットがないのでなぜ?という思いの方が強く出てしまう。
・主人公が事件を通して変化していくのは好きであるが、今回のはそう仕向けられているので違うと感じた。
・最後に乗り越えるのは今までの主人公がどうなってしまうのかというハラハラ感もあり、爽快であった。
・虐待や壊れかけの家族の問題など社会問題に切り込んでいて良かった。
『早朝始発の殺風景』青崎有吾
89点
・青春密室劇短編集で、語り口も柔らかで読みやすく、青春のみずみずしさのようなものがぎゅっと詰まった感じなのが良い。
・演劇の三一致の法則に則って書かれたワンシチュエーションもの、1幕もので描かれていて構成がとてもしっかりしている。
・その構成の中で失われがちな新鮮さが全く失われていないところに技量を感じさせられる。
・どのキャラクターも魅力的で、その機敏な心の動き、行動といったものがまた推理のロジカルさ、冴えに効いてきているところも上手い。
・どの話にもエモい関係があり、閉じられた場所で生まれる関係性、新たに芽生える感情が生き生きと描かれている。
・青春独特の距離感の書き方が上手い。
・伏線を見事に回収するお手本のような見事な短編集。
・色々なことがやりたいという作者の意思が伝わってくる。
・どの話も綺麗でとても良い。
・表題作は2人ともに謎があり、男の子の方の解決法が読んでいて面白かった。
・どの話も新鮮味を感じ面白いので、青春ものが好きな人に一読の価値ありと胸を張っておすすめできる作品。
・メロンソーダの話の友達関係がとても友達然としていて良かった。これからも関係は続いていく、その中の一事件という感じでとても良い。
>> 20
SkyRocket
米澤穂信『Iの悲劇』文藝春秋
9/26発売の新刊です。早すぎると回せないかも。
例)I嵜『インスマスの影-クトゥルー神話傑作選』(新潮文庫)H・P・ラヴクラフト
9/30以外でお願いします。
9/30〜10/28(10/14は除く)に行われる秋新歓の課題本を担当の方はあげてください。
他には、この日は無理ですなどの日程のことについても記述お願いします。
期限は9/15まででお願いします。
8月5日 例会
『波形の声』長岡弘樹
77点
・殺人事件を取り扱ったものもあるが、全編を通して「日常の謎」の趣が強い。
・各作品に目立った繋がりは無いものの、一貫して「人の心」がトリックの根幹に絡んでいる。
・「ハガニアの霧」は犯人の目星は容易につくが、その動機に対する伏線の張り方に無駄がなく、簡素ながら鮮やかである。
・「準備室」において、一見無毒な娘たちの関係にこそ毒が仕込まれていた、という事実には怖気がした。
・why中心で人の心がどう物語に関わり、進んでいくのかが気になる作品。
・物語それぞれが心情に訴えかけてくる。
・きちんと伏線が張られかつ回収されてゆきミステリとして面白い。
・人間関係の毒が描かれているとともに良い人も多く登場しており、そこが対比になっていて良い。
・最初の短編は主人公の善行が人を助けることになっていてとても良い。
『殺戮にいたる病』我孫子武丸
82点
・出版当時に読んでいたら間違いなく絶賛していたが、核家族の孕む病理とか、猟奇殺人に対する心理学アプローチとかは今では消えかけている気がするので少し古く感じ、時代の変化を感じる。しかしそれ込みでも十二分に面白い。
・解説にあるようにトリックそのものが社会問題に直結しているのも良い。
・「ミステリ」とも「ホラー」とも言えず、「社会派」でもあり「新本格」でもあるぼんやりとした立ち位置の小説でかなり研究しがいがあるような気がする。
・殺人シーンが3回目まで起こるごとにグロかったので、グロ耐性がないと辛い小説。面白かったけど再読は辛いかも。
・イケメンおじさんと若い女性というテンプレながらも良い関係。
・視点が3つあることで違った視点から物語を楽しめるし、殺人鬼の視点で胃もたれせずに済む。さらに視点のズレがトリックの鍵となっているのでギミックとしても重要である。
・最後の種明かしには驚かされる。違和感はあったが十分通じるレベルだったので、最後で欠けたピースがはまるような感覚がとても良い。
8/5
『波形の声』長岡弘樹
『殺戮に至る病』我孫子武丸
8/12
『早朝始発の殺風景』青崎有吾
『死刑に至る病』櫛木理宇
8/19
『石の来歴』奥泉光
『殺人犯対殺人鬼』早坂吝
※8/5の『波形の声』は新入生本です。
8/12の例会の場所は札幌駅前のサイゼリヤになります。集合場所は札幌駅のミスド前です。
7月29日 例会
『MM9』山本弘
83点
・MMはちょうど地震学のテストを思い起こす。
・怪獣対策がこの作品だと気象庁になっているが、生物関係は環境省じゃないの?という疑問が浮かんでしまう。
・今までシン・ゴジラ系の人間が独力で倒すものが最後の話でウルトラマンものに大幅に変わるけど、短編で読みやすく面白い。
・有川浩の『空の中』みたいな 未知なるものに対する恐怖と向き合いながらコミュニケーションは良い。
・平成ガメラやシンゴジラに似ている。
・日本国内で話が主に完結してしまうので、海外とのやりとりの詳細なものが欲しい。
・国の機関が主人公の時点でシンゴジラみたいになる。
・作者がトンデモ科学学会に参加しており、エセ科学を批判しているので設定にこだわってものを書いている。
・それぞれの怪獣のモデルは何なのか想像しながら読める楽しさがある。
・怪獣を分析して倒すというのが好き。
・ウルトラマンのように協力して倒すのも、人間が独力で倒すのもどちらのスタイルも好き。
・ただ人間が自分は関係ないと思う、例えばウルトラマンが窮地に陥ったら絶対に助けないみたいな状況は嫌いである。そこで現場の人や関係者と上層部の間で意見が分かれる展開は好きである。そこで上層部の心も揺り動かされる展開の方が個人的には好き。
・神話宇宙というのは良い発想だと思った。怪獣自体物理法則に反しているのでそういう世界だと納得する必要があるが、この神話宇宙のおかげでスルッと納得できる。この理論で話も動いていくので面白い。
・2巻では宇宙怪獣が出てくるそうなので、とても気になる。
7/29
『MM9』山本弘
8/5
『波形の声』長岡弘樹
『殺戮に至る病』我孫子武丸
8/12
『早朝始発の殺風景』青崎有吾
『死刑に至る病』櫛木理宇
8/19
『石の来歴』奥泉光
『殺人犯対殺人鬼』早坂吝
※8/5の『波形の声』は新入生本です。
7月22日 例会
『李歐』髙村薫
93点
・李歐がスパダリですごい。好きになるキャラクター。
・李歐の登場自体は少ないが、登場するたびに一彰くんがメロメロになっていくので印象に残る。
・中国語の発音に関する記述がなかなか的確。中国語が分かるとより楽しめる。
・一彰と守山と李歐の3人でご飯食べたのを回想するシーンはいろいろこみ上げてくる名シーン。
・李歐と一彰の恋愛、友情の枠を超えた強い絆に心を動かされる。
・咲子さんにもう少し救いを…
『パドルの子』虻川枕
88点
・構成が面白かった。
・キャラクターがみんな真っ直ぐで、読後感も爽やかな一冊。
・ボーイミーツガールでこういう展開になるのはあまり見たことがなかったので新鮮であった。
・この本だけの珍しいタイプの叙述トリック?もあるので発見である。
・ホラーよりホラーしていた。ストーリーはさきが気になる構成だった。
・パドルを使ってのラストの展開はとても良かった。
・主人公の王道な成長も良かったけど、少し物足りない感。
名鑑の質問一覧です。
一応掲示板にも載せときます。
提出はOneDriveによろしくお願いします。
締め切りは9/8です。
・名前きと所属を教えてください
・好きな○○は?
a、 好きなゲームは?
b、 好きなアニメは?
c、 好きな映画は?
d、 好きな漫画は?
e、 好きな声優は?
f、 好きなポケモンは?
g、 好きなキャラクターは?
h、 好きなミュージシャンは?
i、 好きな学食のメニューは?
j、 好きなお菓子は?
k、 好きな食べ物とその理由は?
L、嫌いな食べ物とその理由は?
m、好きな作家・作品は?
・あなたの星座は?
・座右の銘、または自分を一言で表現すると?
・特技は?
・ルーティーンや癖はありますか?
・毎日やっていることはありますか?
・マイブームは?
・このサークルに入るきっかけは?
・今年の新入生の印象(新入生はMMCの印象)は?
・ミステリ及び本格ミステリの定義とは?
・最もつまらなかった小説は?
・人生を変えた小説は?
・小説を執筆している/していたことがありますか?
・会って話をしたい小説家はいますか?
・映像化してほしい小説作品はありますか?
・何フェチですか?
・お酒は飲むほうですか?
・割に合わなかったバイトはありますか?
・バイトの志望理由を聞かれたら何と答えますか?
・北大を選んだ理由は?
・北海道の好きなところは?
・北海道の嫌いなところは?
・自分史上究極の選択だったこととは?
・人生で最もショックだった出来事は?
・転生するなら何になりたいですか?
・大金を得たら何をしたいですか?
・無人島に一つだけ持っていけるとしたら何を選びますか?
・ドラえもんを入手したら何をする/させますか?
・愛用しているものはありますか?
・死ぬなら何処で死にたいですか?
・今一番欲しいものは何ですか?
・今年の抱負は?
〆切は9/8になりました。
7/22
『李歐』高村薫
『パドルの子』虻川枕
7/29
『波形の子』長岡弘樹
『MM9』山本弘
8/5
『死刑にいたる病』櫛木理宇
『殺戮にいたる病』我孫子武丸
8/12
『早朝始発の殺風景』青崎有吾
※『波形の声』長岡弘樹は新入生本です。
7月8日 例会
『誰にもわかるハイデガー』筒井康隆
77点
・ハイデガーが空談と呼ぶものを著者が、認識しながら解説している点は特に意識していなかったので、驚かされた。
・解説でキリスト教の特異性を説明され興味が湧いた。
・空談のところはこのサークルの活動内容的にグサッとくる。
・馴れ合うことも必要。ただ意識するきっかけになる。
・ハイデガーの用語を覚えるのが大変。
・ハイデガーの『存在と時間』をとてもわかりやすく噛み砕いて解説しているので読みやすかった。
・最後の解説は無理があったかもしれない。
・「文学部唯野教授」というところは続編と思って読んだら違ったのでタイトル詐欺なところもある。
・評論、論説が苦手だと読みにくい。
・こういう考え方もあるのかという新たな発見があった。
・難しい専門的な言葉でしか語れず、そうすることに意味がある時もあるので興味を持ったら原著に挑戦するのがいい。
『マルタの鷹』ダシール・ハメット
83点
・主人公が事件に流されて読者にも内容がわからず、ストレスが溜まったところでどんどん謎が解けていく爽快感がある。
・ハードボイルド、時代的に男性中心的。
・殴るなどの暴力的な行動で解決しようとするのはあまり良いとは言えない。
・ハードボイルドという新たな世界の入り口としてぴったりな面白い名作。
・登場人物がとても表情豊か。
・最後の生贄選びはしつこかった。
・渋いハードボイルドな探偵が街を駆け回るのが好き。
・心に芯があって揺るがない主人公で、最後の展開がそれを反映していて良い。
・クールで非情な人物であると同時に女性関係にだらしなく、マーロウとの違いを感じる。
・展開も読者を飽きさせず面白い。
・誰が相手でも一歩も引かず自分のペースで話すのに痺れる。