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課題本と感想 / 17

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7月8日 例会
『誰にもわかるハイデガー』筒井康隆
77点
・ハイデガーが空談と呼ぶものを著者が、認識しながら解説している点は特に意識していなかったので、驚かされた。
・解説でキリスト教の特異性を説明され興味が湧いた。
・空談のところはこのサークルの活動内容的にグサッとくる。
・馴れ合うことも必要。ただ意識するきっかけになる。
・ハイデガーの用語を覚えるのが大変。
・ハイデガーの『存在と時間』をとてもわかりやすく噛み砕いて解説しているので読みやすかった。
・最後の解説は無理があったかもしれない。
・「文学部唯野教授」というところは続編と思って読んだら違ったのでタイトル詐欺なところもある。
・評論、論説が苦手だと読みにくい。
・こういう考え方もあるのかという新たな発見があった。
・難しい専門的な言葉でしか語れず、そうすることに意味がある時もあるので興味を持ったら原著に挑戦するのがいい。

『マルタの鷹』ダシール・ハメット
83点
・主人公が事件に流されて読者にも内容がわからず、ストレスが溜まったところでどんどん謎が解けていく爽快感がある。
・ハードボイルド、時代的に男性中心的。
・殴るなどの暴力的な行動で解決しようとするのはあまり良いとは言えない。
・ハードボイルドという新たな世界の入り口としてぴったりな面白い名作。
・登場人物がとても表情豊か。
・最後の生贄選びはしつこかった。
・渋いハードボイルドな探偵が街を駆け回るのが好き。
・心に芯があって揺るがない主人公で、最後の展開がそれを反映していて良い。
・クールで非情な人物であると同時に女性関係にだらしなく、マーロウとの違いを感じる。
・展開も読者を飽きさせず面白い。
・誰が相手でも一歩も引かず自分のペースで話すのに痺れる。

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