仏教のお話

無量義経:徳行品第一 / 9

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ダルマ太郎 2024/05/28 (火) 02:57:23 >> 6

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智慧(ちえ)とは
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智慧とは、プラジュニャー prajñā の中国語訳です。般若(はんにゃ)とも訳されます。意味は、一切の現象や、現象の背後にある道理を見きわめる心作用のことです。つまり、真理を観る能力のことをいいます。智慧という言葉を智と慧に分けた場合、智は、ジュニャーナ jñāna の訳語で、ものごとを分けてとらえることです。つまり、分別(ふんべつ)です。慧はプラジュニャーの訳語です。分けずにとらえることです。つまり、無分別(むふんべつ)です。釈尊の覚りは、慧だといわれます。

分別とは、認識するものと認識されるものを分けてみることです。主客が分かれているとみます。無分別は、認識するものと認識されるものを分けてみないことです。主客が分かれているとはみません。

仏教の目的は成仏です。仏陀に成ることです。仏陀とは、真理に目覚めた者のことですから、真理を観察する智慧が完成しています。つまり般若波羅蜜(はんにゃはらみつ)の境地に達しています。私たち凡夫は、智慧が煩悩に覆われているために真理を観ることができません。そこで、釈尊は、煩悩を滅し、智慧を得る道を示されました。たとえば、四諦の法門では、人生は苦であると言い、苦の原因は煩悩であり、煩悩を滅すれば安楽の境地に至り、そのために八正道を実践するようにと教えました。八正道は、智慧を得るための方法です。
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智慧とは
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