仏教のお話

Rの会:無量義経 / 16

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ダルマ太郎 2024/03/24 (日) 17:05:14 修正 >> 14

声聞の名 徳を歎ず

其の比丘の名を、大智舎利弗・神通目揵連・慧命須菩提・摩訶迦旃延・弥多羅尼子・富楼那・阿若憍陳如等・天眼阿那律・持律優婆離・侍者阿難・仏子羅雲・優波難佗・離波多・劫賓那・薄拘羅・阿周陀・莎伽陀・頭陀大迦葉・優楼頻螺迦葉・伽耶迦葉・那提迦葉という。是の如き等の比丘万二千人あり。皆阿羅漢にして、諸の結漏を尽くして復縛著なく、真正解脱なり。

そうした菩薩と共にこの会座には、智慧第一の舎利弗や神通第一の目連、富楼那、阿難、羅睺羅など数多く(一万二千人)の比丘たちが連なっています。みな阿羅漢の境地を得ており、迷い・混乱・執着を消滅し、煩悩が出てくることなどありません。物事にとらわれず、正しいはたらきが自由自在にでき、一切の迷いから解放されています。

三業供養

爾の時に大荘厳菩薩摩訶薩、遍く衆の坐して各定意なるを観じ已って、衆中の八万の菩薩摩訶薩と倶に、座より而も起って仏所に来詣し、頭面に足を礼し繞ること百千匝して、天華・天香を焼散し、天衣・天瓔珞・天無価宝珠、上空の中より旋転して来下し、四面に雲のごとく集って而も仏に献る。天厨・天鉢器に天百味充満盈溢せる、色を見香を聞ぐに自然に飽足す。天幢・天旛・天軒蓋・天妙楽具処処に安置し、天の伎楽を作して仏を娯楽せしめたてまつり、即ち前んで胡跪し合掌し、一心に倶共に声を同じゅうして、偈を説いて讃めて言さく。

その時大荘厳菩薩は周囲を見渡し、一同全員が釈尊の教えを伺おうということに集中していることを見定めて、釈尊の前に進み出ました。そして様々な供養を成し、釈尊に向かって『偈(げ・韻を踏んだ詩歌)』を唱えて讃嘆しました。

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    ダルマ太郎 2024/03/30 (土) 01:28:44 >> 16

    大荘厳
    だいしょうごん
    荘厳という言葉は、一般的には、威厳があって気高いことを言いますが、仏教では美しく飾ることをいいます。この世界を菩薩道によって清浄化することを華や宝石で飾り付けることに喩えています。なので、大荘厳菩薩とは、大いなる菩薩道を実践している菩薩だという意味です。それほどの大菩薩ですから、智慧の眼が開かれていて、仏陀の本体である最高の真理を観察できるということでしょう。

    菩薩摩訶薩
    ぼさつ・まかさつ
    菩薩は、ボーディ・サットヴァ bodhi-sattva の訳です。菩提(覚り)+人の合成語で、「覚りを求める人」「覚りに導く人」のことです。摩訶薩は、マハー・サットヴァ mahā-sattva の訳です。「大いなる人」のことです。大乗の菩薩のことを菩薩摩訶薩と呼んで、それまでの菩薩とは区別しています。