多分、ファンタジー系のSS
↓登場したいやつはここでレス
http://zawazawa.jp/xyz/topic/1755
登場コテ
ハイセ、6-6-7、鬱モナー、ゆき、ぬこザル、にゃおたん、木偶の坊、佐々川、アロフレ、萩原、画鋲、王国民、アポかど、ゲバラ
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登場コテ
ハイセ、6-6-7、鬱モナー、ゆき、ぬこザル、にゃおたん、木偶の坊、佐々川、アロフレ、萩原、画鋲、王国民、アポかど、ゲバラ
~ポケリン村~
祭典「村が……燃えてる……」
ボォォオオオオオォォォオオォォオオォォオオオォオオオ
(村のいたるところに火の手が上がり、村は火の海に)
祭典「おいおい冗談だろ?」
祭典「俺様が無茶苦茶にする予定だった村が、既に無茶苦茶になってて草すら生えないんだけど」
祭典「誰がこんなことを……」
出川「……さ、祭典……」
祭典「出川か!」
祭典「おい死ぬな!お前は俺様にボコボコにされるまで死んだら駄目なんだぞ!」
出川「さ……いてん……」
祭典「お?遺言か?」
出川「お前……なんか、少しゴツく……ね」
ガクリ
祭典「あ、死んだ」
祭典「チーン^ ^」
???「お?まだ生き残りがいたのか」
祭典「……お前がこの村を俺様より先に無茶苦茶にしたやつか?」
???「そうだ。僕はぬこザル」
ぬこザル「ふふふ。光栄に思えよ?」
ぬこザル「偉大なる竜に認められて契約をすることを許されたこの僕の実験台になれることをさ」
祭典「契約者?実験台?訳ワカメ。ちゃんと人にわかるように説明しろよ^ ^;」
ぬこザル「愚鈍なやつだ」
ぬこザル「冥土の土産にアホでもわかるように説明してやるよ」
ぬこザル「人ならざる者と契約を契り人ならざる者の力を得た存在を契約者という」
ぬこザル「そして、僕はその人ならざる者の中でも高位に座すあの竜と契約することができた」
ぬこザル「その試運転のためにこの村を使わせてもらったという訳さ」
祭典「そ、そんなしょうもない理由でお前は村を無茶苦茶にしたという訳かよ^ ^;」←
ぬこザル「しょうもないだと?」
ぬこザル「ゴミの分際で……!」
ぬこザル「さっきからお前って生意気なんだよ!格の差ってやつをいい加減弁えろよ!この僕の役に立てることを誉れとも思えないで人間たりえる訳ねぇだろが!!!このゴミィ!ゴミゴミゴミゴミゴミゴミィィイイイ!!!!!」
祭典「流石にひでぇよお前……(涙目)」
ぬこザル「そうだ。良いことを思い付いた」
ぬこザル「お前はムカつくから他のやつよりいたぶって殺してやろう」
ぬこザル「今から3分だけ動かないでやるから逃げてみろよ。助かるかもしれないぞ?」
祭典「マジで?」
祭典(よっしゃ。迂闊なやつめ。俺にはリーサルウェポンがまだ残ってるんだぜ?^ ^)
祭典「じゃあ、本当に3分待ってくれよ?」
ぬこザル「おうとも。僕は嘘をつかない」
祭典「ではお言葉に甘えて……ダッシュ!」
ダダダダダダダダダダダダダダダ
ぬこザル「……馬鹿め。僕にはこのドラゴンと契約したことで凄まじく発達した五感があるんだぞ。お前の位置を割り当てることなぞ容易い」
今回は完結させられる気がする
がんばえしえん
しえんよ
~魔獣の洞窟~
???「端的に言わせて貰うと」
???「無理」
???「長年の封印生活で散々干からびた我が魔力なんかで、ドラゴンの契約者みたいな化け物に太刀打ちできる道理がないだろ」
祭典「カスかよお前^ ^」
祭典「あーあ、なんかめんどくさくなってきた」
祭典「ぬこザル来るまで待つか」
???「だが、一つだけ助ける方法はある」
祭典「勿体ぶんなよゴミが!」
???「人に頼む態度かよそれ……」
???「お前には一年間、我の話し相手になってもらっていたから、それなりに感謝している。だから、今回ばかりは助けてやろう」
???「俺と契約をしてお前が戦うのだ」
祭典「え?俺がかよ……^ ^;」
???「文句を言うな」
???「さて、この封印、もう用はないな」
ドゴォォォオオオオオオン
(洞窟にある封印の祭壇が砕け散る)
(現れたのは、全身の体毛が赤く、角が後ろ向きに湾曲し、馬のような鬣を後頭部から背筋に伸ばした面妖な牛の姿をした獣であった)
祭典「お前……その気になれば……」
???「これでもかなり弱体化したのだけどな」
祭典「なんで封印なんかに……」
???「話す義理も時間も存在しない」
???「来たぞ」
祭典「え?」
ぬこザル「もう一つ気配があったから君の他に生き残りがいるのかと思ったんだけど」
ぬこザル「まさかこんなところで魔獣を見つけることになるとはね」
ぬこザル「さてと。洞窟という地形上、君の逃げ場はないのだが、どうするつもりだい?」
ぬこザル「まさかその醜く弱々しそうな魔獣にどうにかさせようとか思ってないだろう――」
「な?」
(威圧と共に、ぬこザルからドッと途方もないほどの量の魔力が溢れ出す)
祭典「こんなんどうやって勝てっていうんだよ」
???「問題ない。我と契約すればあれをすぐさまどうにかすることなど容易だ」
祭典「本当だな!?」
???「約束しよう。邪神グランヘルムに誓って」
祭典「どうすればいい!?」
???「待て。今から契約の為の儀式として契約文をお前の肌に浮かび上がらせる」
祭典「うおっ身体中に文字が」
???「全て魔法文字だからお前には理解することは不可能だろう。だから――」
祭典「契約文ってことは要するに承諾しなきゃ契約は成立しないってことだろ」
???「察しがよくて助かる。つまり」
祭典「全部承諾すればいいんだろ?してやるよ!してやりますともよ!^ ^;」
祭典「全部承諾したァ!これで十分か?」
???「上出来だ」
(祭典の身体中に浮かび上がった契約文が一気に消え失せる。そして、彼の右腕の甲に新しく紋様が浮かび上がる)
???「それは契約紋。契約は成立した」
???「我の影響を受け、今よりお前は人間よりステージが上の存在となった」
???「好きなだけ暴れるがいい」
???「生きるも死ぬも後はお前の魔力次第だ」
祭典「……名前、なんていうんだ」
???「名前?」
祭典「契約したんだ。流石に知らない訳にはいかかないだろ」
???「割に名前などない」
???「あるのはボナコンという種族名だけだ」
祭典「だったら俺がつけてやる」
祭典「今からお前は“祭典の奴隷第一号”だ!略すときは一号な」
一号「助けてやってるのに何故コイツは……」
祭典「いくぞ!一号!!!^ ^」
最悪のネタキャラってインキュバスとでも契約すんのかと思ったけど違ったか
祭典(体が軽いぞ。今ならいける気がする)
ぬこザル「まっさっか、そんな雑魚モンスと本当に契約しちゃうなんてねぇ~!」
ぬこザル「契約は一人につき一回だよ?勿体なぁ!!!」
ぬこザル「アハハハハハハハハハハハハ」
祭典「うるせぇよ^ ^」
ぬこザル「は?」
(ぬこザルが気付いたときには祭典は目の前にいた)
ぬこ「え、ちょ――」
祭典「ゴッドフィスト」ブォンッ
(ゴッドフィストとは、全力で相手を殴るだけの名ばかりの技である。しかし、祭典の全力はヤバかった)
(祭典の拳がぬこザルのドテッ腹に突き刺さる)
ドンッ
(硬い物と硬い物がぶつかったような音を衝撃波と共に辺りに響かせて、ぬこザルは遥か先へと突き飛ばされる。洞窟の出口を越え、森にある木々を何十本もへし折り、ようやくぬこザルが地面へと叩きつけられたことでその運動は停止する)
ぬこザル「……あっ……く……ふうあ……」
ぬこザル(死ぬほどお腹がいてぇぇええええ。呼吸すらマトモにできねぇ。呼吸ができなくて苦しい。酸素が足りなくて頭が痛ぇ。痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しい苦しい)
ぬこザル(何なんだよアイツ……!)
祭典「何なんだよアイツ……!とか思ってそうな顔してやがんな^ ^」
ぬこザル「っ!」
ぬこザル「偉大なる竜と契約した僕がどうしてこのようなザマにィ……!」
祭典「それはなぁ……」
祭典「俺様が神だからだよ^ ^」
一号「単に一年間の筋トレの成果と我との契約による身体能力の上昇が合わさった結果であって、そのような大それたことではないのだがな」
祭典「黙れよ牛畜生^ ^」
ぬこザル「こ、こんなふざけた野郎なんかからこの僕が一撃もらっただなんて一生の恥だ」
祭典「いやいや、光栄に思えよ」
ぬこザル「だが、これならどうかな!」
(ぬこザルの背中から、蝙蝠のような骨の形が露となったような形状のとても巨大な翼が現れる)
一号「――!ドラゴンの翼か!」
(そして、ぬこザルはその翼をはためかせると空へと舞い上がり、祭典達の手の届かぬ上空へと上昇した)
ぬこザル「どうせ、牛の魔獣だ。見た目通り、突進することしか能のない脳筋野郎のはず。だったら、その突進の届かない所から一方的に攻撃してやればいいだけのこと」
ぬこザル「そして、もう手加減はしてやらない。《竜の息吹き 》で森ごと焼き尽くしてやるよぉ!!!!」
祭典「やべぇよやべぇよ^ ^;」
一号「心配いらない。奴は勘違いしているが、ボナコンの強みは突進力ではない」
祭典「じゃあ、なんだよ」
一号「いや、いまは説明している暇はない」
一号「祭典よ。ズボンを下ろせ」
祭典「は?^ ^;」
祭典「お前こんなときに盛ってんじゃねぇよ!!!てか、お前ってオスだろ!」
一号「性的にことをしたいのではない。いいから早くズボンを下ろせ!真面目な話だ」
祭典「もうヤケだよチクショー!!!」
(祭典はズボンを乱暴に脱ぎ捨てて、下半身だけすっぽんぽんとなった)
祭典「で、どうすんだよ!」
一号「ケツを空を飛んでる奴に向けろ」
祭典「おらよ」プリッ
一号「よし、ではそのまま――」
「気張れ」
祭典「言われた通り気張るでもなんでもしてやるよ!」
祭典「う~んっ」
祭典「……あ、うんち出そう」
一号「まだ出すな!」
祭典「マジかよ」
~~
ぬこザル(舐めた真似を……!ここにきてなんとも醜い挑発だ。ケツを人に向けるなど、人のすることではない!いますぐ消し飛ばしてやるぅ!!!!)
(ブレスの発射準備を終えたぬこザルは頭を大きく振り上げると、勢いよくそれを振り下ろして溜めの為に固く閉ざしていた口をガバッと開き、体内で練り練った業火の炎の奔流を解き放った)
ぬこザル『ゴァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』
~~
一号「今だ放て!」
祭典「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
(その瞬間、祭典は脱糞した)
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
(気持ち悪い脱糞音を響かせて祭典のケツから現れたのは、灼熱をまとった糞の濁流であった。糞はあまりにも高温になりすぎて赤熱化していた。そして、糞の濁流の勢いは止まることはなく、ぬこザルの放ったブレスごと空を覆い尽くした)
~~
ぬこザル「嘘だ……こんなことが……」
ぬこザル「てか、メチャクチャくさっ!」
ぬこザル「死ぬほどくせぇよ!!!」
ぬこザル「って、あっヤバッ――」
(凄まじい悪臭に気を取られ、糞の濁流を避けることを忘れていたぬこザル。気付いたときにはもう遅く、糞の濁流に飲み込まれ、超高温の糞に包まれてぬこザルは呆気なく燃え尽きて死に果てた)
~~
祭典「……なにこれ?^ ^;」
一号「これがボナコンの力だ。流石におそれいっただろ」
祭典「いや、強いのはわかったけど」
祭典「攻撃の発射場所がおかしすぎだろ」
一号「結果さえあれば十分だろ」
祭典「俺様の尊厳がなくなるから」
祭典「この状況で『まーた勝ってしまった。やはり俺様は神^ ^』とか言ったら、俺様、本当のキチガイになっちまうよ……」
一号「人間は細かいところを気にするから苦手なのだ」
祭典「俺様がおかしいのか?^ ^;」
~~
かくして、最強天才エリートの糞まみれの汚い英雄譚は幕を開けた。
きたねえ
これは改名する以外ありえない
きったねぇwwwwww
クソワロタwww
支援www
きったなwww
ネタ要素ぶっこむあたりさすがらいてうだわ
~???~
謎の竜「っ!」
少女「どうしたの?」
謎の竜「《偽の心臓 》が一つ潰れた」
少女「ってことは、ファフニールが酔狂で“仮契約”した契約者が一人死んだってこと?」
ファフニール「酔狂とはひどいな。お前の私兵を作るために作ったものなのにな。まあ、そういうことだな」
少女「へぇ、やるね。仮契約といえど、ファフニールの仮契約はそこらの契約者を寄せ付けないほどの力を与えるのにね」
ファフニール「さも誰かが殺したのが前提のような言い方だな」
少女「契約者が何もないところでドジ踏んだところで死ぬなんて考えられない。ファフニールの力をもらってるのなら尚更だね」
ファフニール「興味が沸いたのか?」
少女「んー。そこまでかな。でも、いずれ合間見えることになったとしたら、それはそれで面白いかも」
ファフニール「そうか」
少女「それより、はやく邪神殺しに行こうよ」
ファフニール「そうだな」
支援
祭典「やることがない^ ^」
祭典「村も火事で村人ごとなくなったから無茶苦茶にすることもできない」
祭典「筋トレするか」
一号「それは思考停止だぞ」
一号「お前はこれまで親切な村人共のおかげで穀潰し同然の生活を送ってこれていたが」
一号「今、お前を養ってくれる人はいない」
祭典「マジかよ」
一号「マジかよじゃねぇよ、真面目に言ってんだよアホが」
祭典「え?」
一号「……ともかく。お前は今から自分で行動して自分で生きていいかなければならない」
一号「まずは野宿。周辺から恵みをもらいながら細々と暮らし。並行して住むための家も建てていかなければならない。屋根のないところでなど暮らしたくはないだろ?」
祭典「めんどくさっ」ハナホジホジィ
一号「他人事ではないのだぞ。仮にお前が餓死してしまったのなら、お前と契約した我も死ぬことになるのだぞ」
祭典「初耳だっつーの。てか、お前の生き死になんて興味ないッス^ ^」
一号「愚か者め。どこまでも駄目人間だな」
祭典「てかさ」
一号「なんだ?」
祭典「わざわざここに住む必要なくね?」
一号「どういう意味だ?」
祭典「旅に出ようぜ^ ^」
~五日後~
祭典「やーっと森を抜けたぜ」
祭典「一週間はかかると思ってたのに五日で終わらせてやったぜ」
祭典「やはり俺様は神^ ^」
一号(何を言ってるんだコイツは?)
一号「森を抜けたのはいいが」
一号「今からあの街に長期にしろ短期にしろ滞在するのだぞ」
(一号が顎でクイッと示したのは、数キロ離れたところのにある丘の上に建つ巨大な城壁に囲まれた広大な都市であった)
一号「お前、性格に難があるから、あんな大勢人間がいそうな場所でちゃんとやっていけるのか?」
祭典「俺様は神だから大丈夫大丈夫^ ^」
一号「なにか揉め事を起こしそうだな」
一号「では、街に入るにあたって、適切な姿になるとしよう」
ポンッ
(そんな間抜けな音を立てながら一号は煙に包まれた。煙の中から現れた一号の姿は、小さく――ちょうど、いつもの化け牛の姿を幼体したように――なっていた)
(小さくなった一号は器用に祭典の体をよじ登り、祭典の肩の飛び乗った)
一号「ある程度高位の存在ともなると、魔法で他の生物に化けることができるのだ」
一号「もっとも、今の我ではこの子牛が限界だがな」
祭典「ほーん」ハナホジホジィ
祭典「じゃ、行こっか?」
一号「もっとビックリしろよ」
祭典「いや、興味ないから^ ^」
祭典くそうぜえ
祭典わろた
やっぱりネタキャラだなぁ꒰•̫͡•ོ꒱
~商業都市クォンターヴ~
祭典「やっと街にはいれたぜぇ~^ ^;」
祭典「てか、何で街に入るためだけに二時間も行列に並ばなきゃいけねぇんだよ」
一号「門番共の張り詰めた空気からして街にお尋ね者かなにかでも出たのだろう」
一号「それで奴等は街の出入国に慎重になっていたのだろうな」
祭典「だとしたら、傍迷惑なことこの上ないぜぇ~。ホントよ」
祭典「で、それは置いといてだ」
祭典「街に入ったとして、何すればいいんだ?」
一号「お前、何も考えていなかったのか」
祭典「お前、俺様がどんだけ田舎者か理解してないだろ?俺はあの村から一度も出たことがねぇんだぞ」
祭典「お前頼りになるに決まってんだろ^ ^」
一号「誇らしげに言うなアホ」
一号「そうだな、まずは街一番の安宿でも取れ」
祭典「はあ?なんで安宿なんだよ。死んだ村人共の燃え残った遺産のおかげで俺様は今まさに大金持ちなんだぜ?」
一号「そんなの知れている。金なんて、見境なく羽振りよくしてたらすぐに尽きるぞ。あと、大金持ちは流石に言い過ぎだ。せいぜい小金持ちだ」
祭典「ったく、うるせぇなぁ」
祭典「お前は俺様のオカンかよ^ ^」
一号「我らは既に一蓮托生の身だ。これくらい口を出すのは当然の道理だぞ」
祭典「わぁったよ。節約すりゃあいいんだろ?節約すりゃあよ」
一号「はあ……。お前と話していたら無駄に力を消耗する……」
~街一番の安宿・どら猫亭の前~
一号「とうとうこの時が来てしまったか」
一号「祭典よ。ほんとに宿の人とちゃんと対話出来るのか?我は魔獣だから我が宿を取るのは不可能なのだぞ」
祭典「黙れよ牛畜生^ ^」
祭典「お前、俺様のことをコミュ障かなんかと思ってるだろ。根拠もないのにそれは失礼だからな、流石に」
一号「根拠も何も、お前と接してきた一年間がそれをハッキリと物語ってるのだが。お前とマトモな会話したこととか数えるほどしかないだろ」
祭典「数えるほどってことは、ゼロじゃねぇだろ」
一号「だが、その極低確率の可能性をお前が引き出せるかどうかが今日のお前の課題、いや使命なのだ!」
一号「だというのに、そのような軟派な態度をいつまでも取られていたら、我が不安になるのは当然の道理であるぞ」
祭典「^ ^;」
祭典「……まあ見てろよ」
祭典「俺様は神で、全てにおいて最強天才エリートに勝てる奴はいないってことを今から証明してやるよ^ ^」
一号(不安だ……)
~~
カランカラン(ドアの鈴の音)
宿番の人「ん?客かい?泊まるの?」
一号(これはまずいな。安宿なだけあって無愛想な接客だ。客が来たというのに、カウンターに突いている頬杖をやめようとすらしない)
一号(今すぐにでも『おいおいおいおい。俺様に向かってその口の聞き方はなんなんだ?お客様は神様って子供の頃にかーちゃんから教わらなかったのかよカス^ ^』とか言いそうで恐ろしい)
一号(祭典、どう出るんだ!?)
祭典「あ、はい。ここに泊まろうとは思ってますが、どら猫亭で合ってますよね?」
宿番「合ってるよ」
祭典「じゃあ、一週間は滞在すると思うので、その分も先に払っときますね」
宿番「35メセカだよ」
祭典「35メセカですね。はい」
宿番「毎度ありぃ~」
宿番「じゃ、これ鍵だから。宿のことで困ったことがあったら言ってね」
祭典「お気遣いありがとうございます」
一号(……誰だコイツ?)
祭典「これで少しは理解できたか?^ ^」
一号「あ、ああ……」
一号「だが、あの程度の常識があるのならば、なぜ日頃にそれを発揮しないのだ」
一号「…………お前、もしかして普段のあれはキャラ作って」
祭典「素です」
一号「え?」
祭典「素です(真顔)」
一号「いや、だがそれにしても先の変わり身は……」
祭典「素、です(超真顔)」
一号「……わかった。これ以上詮索するのはよしておこう」
祭典「^ ^」ニコリ
祭典「さーて、俺様の部屋は五号室だな」
祭典「うわっ、所々の床が抜けてやがる。流石は安宿だな」
祭典「お、五号室見っけ^ ^」
(祭典が五号室を見つけると同時に、五号室の隣の四号室の扉が徐に開かれる)
ギギギギギ(ドアの開く音)
???「おや?新しい宿泊者かな」
祭典「あ、ども。隣に泊まることになった祭典です」
???「名乗られたら名乗るしかないね」
???「僕の名前は画鋲」
画鋲「短い付き合いだろうけど、よろしくね」
祭典「よろしくッス」
画鋲「それでは挨拶も済んだし失礼するよ」
画鋲「じゃあね」
(画鋲はそれだけ言って宿の一階へと降りていった)
~五号室~
一号「先の青年、怪しいな」
一号「偶然を装って出てきたように見える」
祭典「なんで疑うんだよ」
一号「勘だ」
祭典「お前のつまんない話に俺様を付き合わすなよカス^ ^」
祭典「てか、俺様、旅疲れでクタクタだから寝るわ」
一号「わかった」
祭典「安宿とはいえ、久々のベッドだ。野宿とは寝心地が違うな」
祭典「…………ぐがー……ぐがー……ぐがー」
一号「……我も休むとするか」
~五号室の扉前~
画鋲「あちゃ~。逆に怪しかったか」
画鋲「僕ってば、ほんと抜けてるな」
画鋲「でも、まあ……」
画鋲「“奴ら”じゃなければ何でもいいや」
(そう言うと、画鋲は聞き耳を立てることをやめて自室である四号室へと戻っていった)
支援
~とある路地裏~
(そこでは一人の少女が追手を撒くために必死に走り続けていた)
???「はあっ……はあっ……はあっ……」
兵士A「待てぇ!逃げるな!」
兵士B「教会が指定してきた女の特徴と一緒だぜ。薄汚れたようなくすんだ灰色の髪に赤色の目」
兵士B「教会が街の兵士ほとんどをパシらせてまで捜してるんだ。こりゃ捕らえたら手柄でたんまり報奨を……」
兵士A「えーい、俗物が。たまには兵士の義務感で動けぬものか!」
兵士B「へいへい」
(そうこうしてる内に必死の逃走虚しくも少女は行き止まりへと追い詰められる)
???「……なっ」
兵士A「観念するんだな」
兵士A「君がどういった者かは知らんが、あの聖神教会が大袈裟に動いたのだ」
兵士A「兵士として私は君を捕らえ」
兵士B「御託はいいんだよ。早く縄で縛ろうぜ」
兵士A「ぬぅ……」
???「…………っ」
(少女が歯噛みしてる間も、兵士二人は少女を逃さないように囲うように迫ってくる。だが、少女のその表情は演技であった)
???「《光点け 》!」
(少女が何かを唱えると少女の前方に強烈な光が発される。事前に目を閉じていた少女はともかく、不意を突かれた兵士二人は光に目を焼かれて一時的に視力を失う)
兵士A「め、目が!目が見えない!」
兵士B「チッ。目眩ましか。小娘が」
(二人の視力が回復したときには少女の姿はそこから消えていた)
兵士B「追いかけ損だぜ」
兵士A「聖神教会からは事前に魔法を使うと聞かされていたというのに失態だ……」
兵士B「俺も報奨に目が眩んじまってたな」
兵士A「せめて教会に目撃した旨だけでも報告しよう」
(そうして、兵士も去ったことで路地裏には再び静けさが戻った)
支援─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
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