祭典「これで少しは理解できたか?^ ^」
一号「あ、ああ……」
一号「だが、あの程度の常識があるのならば、なぜ日頃にそれを発揮しないのだ」
一号「…………お前、もしかして普段のあれはキャラ作って」
祭典「素です」
一号「え?」
祭典「素です(真顔)」
一号「いや、だがそれにしても先の変わり身は……」
祭典「素、です(超真顔)」
一号「……わかった。これ以上詮索するのはよしておこう」
祭典「^ ^」ニコリ
祭典「さーて、俺様の部屋は五号室だな」
祭典「うわっ、所々の床が抜けてやがる。流石は安宿だな」
祭典「お、五号室見っけ^ ^」
(祭典が五号室を見つけると同時に、五号室の隣の四号室の扉が徐に開かれる)
ギギギギギ(ドアの開く音)
???「おや?新しい宿泊者かな」
祭典「あ、ども。隣に泊まることになった祭典です」
???「名乗られたら名乗るしかないね」
???「僕の名前は画鋲」
画鋲「短い付き合いだろうけど、よろしくね」
祭典「よろしくッス」
画鋲「それでは挨拶も済んだし失礼するよ」
画鋲「じゃあね」
(画鋲はそれだけ言って宿の一階へと降りていった)
~五号室~
一号「先の青年、怪しいな」
一号「偶然を装って出てきたように見える」
祭典「なんで疑うんだよ」
一号「勘だ」
祭典「お前のつまんない話に俺様を付き合わすなよカス^ ^」
祭典「てか、俺様、旅疲れでクタクタだから寝るわ」
一号「わかった」
祭典「安宿とはいえ、久々のベッドだ。野宿とは寝心地が違うな」
祭典「…………ぐがー……ぐがー……ぐがー」
一号「……我も休むとするか」
~五号室の扉前~
画鋲「あちゃ~。逆に怪しかったか」
画鋲「僕ってば、ほんと抜けてるな」
画鋲「でも、まあ……」
画鋲「“奴ら”じゃなければ何でもいいや」
(そう言うと、画鋲は聞き耳を立てることをやめて自室である四号室へと戻っていった)