~五日後~
祭典「やーっと森を抜けたぜ」
祭典「一週間はかかると思ってたのに五日で終わらせてやったぜ」
祭典「やはり俺様は神^ ^」
一号(何を言ってるんだコイツは?)
一号「森を抜けたのはいいが」
一号「今からあの街に長期にしろ短期にしろ滞在するのだぞ」
(一号が顎でクイッと示したのは、数キロ離れたところのにある丘の上に建つ巨大な城壁に囲まれた広大な都市であった)
一号「お前、性格に難があるから、あんな大勢人間がいそうな場所でちゃんとやっていけるのか?」
祭典「俺様は神だから大丈夫大丈夫^ ^」
一号「なにか揉め事を起こしそうだな」
一号「では、街に入るにあたって、適切な姿になるとしよう」
ポンッ
(そんな間抜けな音を立てながら一号は煙に包まれた。煙の中から現れた一号の姿は、小さく――ちょうど、いつもの化け牛の姿を幼体したように――なっていた)
(小さくなった一号は器用に祭典の体をよじ登り、祭典の肩の飛び乗った)
一号「ある程度高位の存在ともなると、魔法で他の生物に化けることができるのだ」
一号「もっとも、今の我ではこの子牛が限界だがな」
祭典「ほーん」ハナホジホジィ
祭典「じゃ、行こっか?」
一号「もっとビックリしろよ」
祭典「いや、興味ないから^ ^」
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