みんポケ!

【SS】契約者達の黄昏 / 25

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雷霆を鍛えし者 2016/06/15 (水) 17:52:12

~商業都市クォンターヴ~

祭典「やっと街にはいれたぜぇ~^ ^;」

祭典「てか、何で街に入るためだけに二時間も行列に並ばなきゃいけねぇんだよ」

一号「門番共の張り詰めた空気からして街にお尋ね者かなにかでも出たのだろう」

一号「それで奴等は街の出入国に慎重になっていたのだろうな」

祭典「だとしたら、傍迷惑なことこの上ないぜぇ~。ホントよ」

祭典「で、それは置いといてだ」

祭典「街に入ったとして、何すればいいんだ?」

一号「お前、何も考えていなかったのか」

祭典「お前、俺様がどんだけ田舎者か理解してないだろ?俺はあの村から一度も出たことがねぇんだぞ」

祭典「お前頼りになるに決まってんだろ^ ^」

一号「誇らしげに言うなアホ」

一号「そうだな、まずは街一番の安宿でも取れ」

祭典「はあ?なんで安宿なんだよ。死んだ村人共の燃え残った遺産のおかげで俺様は今まさに大金持ちなんだぜ?」

一号「そんなの知れている。金なんて、見境なく羽振りよくしてたらすぐに尽きるぞ。あと、大金持ちは流石に言い過ぎだ。せいぜい小金持ちだ」

祭典「ったく、うるせぇなぁ」

祭典「お前は俺様のオカンかよ^ ^」

一号「我らは既に一蓮托生の身だ。これくらい口を出すのは当然の道理だぞ」

祭典「わぁったよ。節約すりゃあいいんだろ?節約すりゃあよ」

一号「はあ……。お前と話していたら無駄に力を消耗する……」

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